2009年11月山行・大菩薩嶺から柳沢峠へ

11月山行　大菩薩嶺から柳沢峠へ

日程	2009年11月8日（日）晴
行程	福ちゃん荘発9:50　～　11:00賽の河原11:14　～　12:00大菩薩嶺12:50　～　13:58丸川峠14:10　～ 14:45天庭峠14:50　～　15:20六本木峠15:30　～　16:10柳沢峠
参加者	新井　昇　染谷美佐子　辻橋明子　喜多　功　山本憲一　大西　攻　中沢喜久郎　髙橋武夫　計8名
係り	髙橋武夫
記録	髙橋武夫

福ちゃん荘前で、新井さんの指導によりストレッチ体操をして出発する。５分程で富士見山荘前に着く。ここは富士見平と呼ばれ富士山の眺めが非常に良い所である。今日も秀麗な姿を見せてくれていた。山荘前から、介山荘に行く路と別れて笹に覆われた路を進む。沢に近づく前に滑落を防ぐ防護柵があるが、土砂崩れで落ちていた。姫の湯沢を渡ってジグザグの急な登りにかかる頃から、路には沢山の鹿の糞が落ちていた。神成岩が望めるようになるとジグザグ路は終わりまっすぐに稜線に登る。ここでちょっと路を外れて歩いてしまった。笹の背丈の低い所を選んでいたからである。　賽の河原に出て一休みする。旧大菩薩峠である。丹波、小菅への路は登ってきた路と反対側にその下り口は分かるが、すぐに路は消え、今は廃道になっている。後で質問を受けたのでここに記しておこう。
富士見山荘からの富士の眺め	中澤さんが南アルプスを背負って上がってくる
唐松尾根の分岐までは富士山を眺めながらの稜線散歩であった。分岐を過ぎて10分程森林の中を進むと大菩薩嶺の山頂に着いた。　昼食にする。辻橋さんと染谷さんによって「豚汁」が振る舞われ、また、予期せぬアルコールも飛び出し、賑やかな楽しい食事となった。
大菩薩の稜線	南アルプスが全部見えた
丸川峠への路は樹林の中を行く単調な下り路だった。峠で10分ほど休み、六本木峠へ向かう。途中、大きな岩がある天庭峠で休憩したが、この下は巨岩が重なり、目を見張るものがあった。　六本木峠はちょっと広い静かなのんびりできる場所だった。ここから柳沢峠まで緩い下りになる。木々の間から黒川山や鶏冠山に目をやりながらのんびり歩いた。　柳沢峠16時10分着。予約しておいたタクシーが待っていてくれた。　塩山駅前の「夢の家」で反省会。私が一番しぼられた。（高橋　記）
大菩薩嶺にて	丸川荘へ下る
追補　（山本　記）天庭峠に大きな岩塊が堆積したところがありました。緑色の苔に覆われ美しいなと思って眺めていましたが、何でこんなにかたまって転がっているのだろうかと疑問に思っていました。先日岩波新書を読んでいましたら、それが氷河の上を滑り落ちたものだということがわかりましたので転載しておきます。「山の自然学」小泉武栄著「丸川峠から南の大菩薩嶺にかけての一帯には、直径１～３メートルもあるような花崗岩の岩塊が累々と堆積した岩塊斜面が何回も繰り返しあらわれる。大きいものだと幅数100メートルにも達するほどである。この岩塊斜面は2万年ほどまえ、最終氷期のもっとも寒冷な時期に、花崗岩が凍結破砕作用によって壊され、それが斜面上をゆっくり移動することによってできたと考えられている。これは、いわば奥多摩にも氷河時代のあったことを示す証人である。この岩塊斜面の存在から大菩薩嶺付近が当時、森林限界を越えるような環境にあったということがわかる。」おわり

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