西武池袋線小手指駅から西武バスに乗って芸術総合高校前で下車し、早稲田大学への進入道路を10分ほど歩いて、広いベンチのある大学バス停で身支度をした。早大キャンパスは狭山丘陵の一角にあり、正門の脇から山林に入ると「狭山丘陵いきものふるさとの里(環境庁・埼玉県)」の大きな案内板が立っていて、その近くには「トトロの森20,21号地(2014年取得)」という表示があった。
関東地方には5日ほど前に大雪が降ったが、その後気温の低い日が続いたので、山の中は雪で覆われていた。曇り空だが時々雲の間から陽が射してくる。風もないので山を歩くには快適な日和である。
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雪が残っていますね
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雪道を行く
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山の中や一般道路を1時間余り歩いた後、狭山湖の外周道路に出て所沢市から入間市に入った。このあたり一帯の山地は「さいたま緑の森博物館」と呼ばれ、立派な案内所がある。案内所で狭山丘陵北側のガイドマップを貰い、一服した後、北側の斜面を登ると狭山丘陵の北側に展望がひらけた広場があった。そこから西に向かって少し歩いた後に北に下ると西久保湿地という田圃に出た。集落の道を少し進むと西久保観音のお堂と広場があり、丁度よいあずまやがあったので弁当をひろげることにした。
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里山満喫
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三角点広場
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案内標識に従って再び山に入り、外周道路を歩いて三角点広場に向かった。標高194mではあるが一等三角点である。周囲の樹木に妨げられて展望はきかない。出会い
の辻を経て六道山展望台の下から山道を下ると「里山民家」があった。太い梁と柱を持ったかやぶきの民家で、空を仰げばオオタカが舞っていた。移築されたこの民家を根城にしていろいろなボランティア団体が活動しており、さまざまの資料やパンフレットが置かれていた。ここで囲炉裏の火のお守りをしている人から一同すいとん汁をご馳走になり、狭山丘陵南面のガイドマップを貰った。里山民家を出てまた山に入り、尾根を乗越して茶畑に出た。そこから武蔵村山市総合体育館の横を突っ切って隣の山に入り、少し道に迷ったが六地蔵に出た。程なく村山温泉かたくりの湯に着いた。
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里山民家
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六地蔵
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入浴の後、温泉の食堂で反省会。ここからの帰りはバスで立川へ出るのが普通だが、われわれはタクシーに分乗して西武球場前駅で解散した。
今回の山行は狭山丘陵という丘陵地の北のはずれから山に入り、中央の水源保護地帯を迂回して南のはずれまで歩くというもので、既存のコースではない。道が複雑に分岐しているので、とても文章で書ききれない。広い道をできるだけ避けるというのが当初の方針だったが、雪の道だったので大幅なルート変更を余儀なくされた。
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