2024年4月 定例山行「 鐘撞堂山 」



日 程 2024年4月6日(土)
目的地 鐘撞堂山
コース 秩父本線・東武本線・J八高線 寄居駅9:30 → 八幡大神社10:00〜05 → 八幡山10:25 → 198m三角点10:45 → 鐘撞堂山11:40〜55 → 県道12:35 → 虎ケ丘城址(昼食)13:20〜14:25 → カタクリ群生地14:40 → 円良田湖特産センター(円良田湖北端)15:15〜30 → 円良田湖南端15:55 → 羅漢山16:10 → 少林寺16:30〜40 → 波久礼駅17:10
(歩行時間:7.5時間、歩行距離:14.8km)

参加者 渡辺、大西、岡田、江村、喜多、二戸、佐藤、中臺 (計8名)
担 当 渡辺
記 録 文 / 渡辺    GPS / 渡辺    写真 / 渡辺、佐藤、中臺

  寄居は埼玉県の北西部、荒川沿いにあり、秩父や長瀞の入口、鎌倉時代の昔から秩父往還など交通の要所で、宿場町として栄えた。
寄居駅には東武東上線の他、JR八高線、秩父鉄道が通っている。同じ埼玉県でも所沢から2時間ほどかかったのであるから、横浜方面からの方は朝早くて本当に大変だったろうと思う。二戸さん、中臺さん、遠いところをありがとうございました。
久々に出席の通知を頂いた杉田さんも参加予定だったが、家の都合で欠席となり、8名のメンバーが駅南口に集合。
駅広場にて準備体操をした後、出発。何となくレトロな街並みを歩いて八幡山の麓の大神社に到着。

八幡大神社

いきなりの急登

 いきなりの急坂を息を切らして登り、八幡山へ。尾根を上り下りしつつ198mの三角点を目指す。
登山道の脇には咲き始めたツツジが並ぶ。天候は曇り空で寒くも暑くもなく快適だった。鐘撞堂山ふるさとの森からの登山道と交わる辺りから林の中にカタクリの姿をポツポツと見るようになった。
時期が早いのか遅いのかよくわからなかったが数はそれほど多くない。

咲き始めたツツジが

ぽつぽつカタクリも

八幡山へ向かう

こぶしの花も

八幡山山頂 

巻き道を選んで

 なるべく階段の少ない巻き道を選んで鐘撞堂山に向かう。最後の急登を登り切ったところが329.8mの山頂である。
山頂の展望台に覆い被さるような桜はまだ蕾も多い中、それなりに咲いていて美しかった。
土曜日なのでさすがに人は多く、東屋は満員。周りにも人は一杯だった。
東から南側にかけての見晴らしは素晴らしく、筑波山も正面に見えるらしいが、この日は春霞で見えず。
しかし、さすが監視機能を発揮できる場所である。寄居駅の南、荒川沿いに「日本100名城」に選ばれている鉢形城址があり、ここは平城なので鐘撞堂山を初め、このあと登った虎ケ岡城など周囲に支城が多くあったようだ。

急登!もうすぐ鐘撞堂山山頂

山頂からの眺望

山頂の桜

鐘撞堂山の鐘

鐘撞堂山山頂にて

 山頂で軽く腹に入れた後、下山開始。ばったり人の気配がなくなった登山道を、円良田湖特産センターのある湖北端を目指してひたすら下る。
40分ほど歩いて、白っぽい花が咲いているあんずらしい木が散在する県道に出た。
そこから虎ケ岡城址に向かって登る。登り口のカタクリも咲いてはいたが、ぱっとしなかった。
 登り始めると急登「〇/11」という標識が張られている。11箇所の急登があるという意味だ。
半分ほど登ったところで、喜多さんがこのペースでついていくのはつらいとのことで、先頭に立ってもらうと猛スピードで登り始めたではないか。他人のゆっくりペースに合わせられないだけと言うことが判明。
 11箇所の内最後の3箇所ほどがなかなか出てこない。その急登は山城に必ず現れる堀切だった。
堀切とは敵が尾根伝いにやって来るのを防止するために、垂直方向に尾根を切り取る堀のことで、この登りには大きな堀切が2箇所ありそれが9/11と10/11で、東屋がある最後の主郭への登りが11/11だった。
 なお、9/11の手前に井戸跡があったらしいが、見逃してしまった。

スミレとタンポポの競演

虎ケ岡城址登山口の白いカタクリ

ポツポツのカタクリ

急登、そろそろシャリバテ

敵ではないが堀切へ降りては登る

11/11 最後の急登

虎ケ岡城址山

ランチタイムです!!

 空腹で辿り着いた標高337mの東屋で早速昼食を頂く。缶ビールのあと、ふぐヒレ酒とドイツワインが出て、周囲に花はなくとも花見酒、北側の見晴らしが良い。
下見の時には日光白根山や赤城連峰も確認できたが、この日は花曇りで遠景は霞の中。
隣にいた夫婦に山岳会の入会を勧めるなどしっかり活動しつつ、食後のストレッチもやって下山開始。

出発前のストレッチ

 ちょうど下から登ってきた女性二人が青い顔をしてゼイゼイ言っているほどの急階段を慎重に下る。
波久礼駅への分岐の下にあるカタクリ群生地にも行ったが、見つかったのはわずかに1輪のみ。
時期だけの問題ではなく、植生地が台風や大雨で荒れてしまったようだ。
元の県道に出て円良田湖方面に向かうと2、3分で円良田湖特産センターに出た。特に大きな施設ではないが、ノラボウやカキナなど安価な新鮮野菜が各種あり、トイレと買い物で大忙し。特に女性陣は一杯買い物をしておられたようだ。

慎重に下山開始

1輪の他に花後のカタクリが

 センターを出て、円良田湖左岸を南端に向かって歩く。ヘラブナ、ワカサギ釣りのメッカだけあって、釣りを楽しんでいる人も多くいた。
湖畔には1500本ものソメイヨシノが植えられているとのことだが、それほどの数は見えなかった(見る余裕がなかったのかも)。
 南端に着くと直ぐに羅漢山へ15分の登り。最後の登りとは言えキツかった。
羅漢山山頂には釈迦如来など釈迦三尊像が安置され、510体もの羅漢が路傍に並ぶ道と、960余の千体荒神石碑が並ぶ道が別々に少林寺まで通じている。いろいろな表情の羅漢像を眺めつつ少林寺に下る。

円良田湖畔の桜

羅漢山へのキツい登り

山頂の釈迦三尊像

羅漢像を眺めつつ少林寺へ

様々な表情の羅鑑像@

様々な表情の羅鑑像A

少林寺で

 あとは舗装路を30分ほど歩いて波久礼駅に着いた。ちょうど直ぐに熊谷行きの電車が来て一駅先の寄居駅に戻った。
寄居町の居酒屋はほとんどが17時からのオープンなので反省会の会場に悩んでいたのだが、着いたのがちょうど良い時刻だった。
 ところが当てにしていた居酒屋では8人と言うと拒絶反応を示し、2軒も立て続けに断られ、結局駅に一番近い居酒屋で受け入れてもらえた。ただでさえ数少ない寄居の居酒屋では、8人という人数はキャパを超えるのだろう。新鮮野菜のサラダと焼き鳥を喉にしみる生ビールで流し込んだ。

 今回は「遠いところだし、せっかくなので桜もカタクリも・・・」と欲張りすぎたのかもしれません。
春になり時間的に遅くなっても明るいままで、長時間の山行になってしまいました。
参加の皆さん、長い距離を歩かせてしまい、また、急坂を持つピークを2つも上り下りさせてしまい、申し訳ありませんでした。
でもたまには「ああしんど」と言う言葉が出る山行も楽しんで欲しいと思います。

波久礼駅

お疲れさまでした

GPS軌跡図


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