からくにだけ

霧島と呼ばれる山群の最高峰。近くにあった新燃岳が2011年に爆発して、2012年から再び登れるようになりました。道は整備され、休日ともなれば、多くの人々で賑わいます。山頂からの眺めは素晴らしく、煙を出す新燃岳を眼下に見下ろし、桜島も遠くに見ることができます。
また、霧島は天孫降臨(てんそんこうりん)の舞台として、古代史に登場する歴史あるところで、高千穂峰には天逆鉾(あまのさかほこ)が突き立てられているなど、周辺には多くの史跡や言い伝えが残っています。

   
韓国岳です。山頂には火口があるので、ここからは平らに見えます。   霧島には珍しいトンボやチョウが飛んでいるよ。ウスイロオナガシジミとかオオルリボシヤンマなどなど。   新燃岳(1421m):以前は韓国岳から高千穂峰まで縦走できましたが、いまは危険なため立入が禁止されています。
   
山頂付近。岩がごろごろしていてとても歩きにくい。   硫黄山(1310m):250年ほど前の噴火でできました。ここから硫黄を採掘していたと、書いてあります。   甑岳(こしきだけ1301m):山頂は真っ平ら。途中の道には野生の鹿がたくさんいるよ。
新燃岳の噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)です。登山道は修復等を終えていますが、安全確認が出来るまで、従来のまま入山規制中のため、登ることはできません。登山道には絶対立ち入らないようお願いします。
アクセス JR霧島神宮駅→いわさきバス・「霧島いわさきホテル」行きで、「丸尾温泉」下車(約35分)→いわさきバス・霧島連山周遊バスに乗換え「大浪池登山口」(19分)
「えびの高原」→いわさきバス・「丸尾温泉」(61分)→いわさきバス・「霧島神宮駅」
コース 大浪池登山口→大浪池休憩所→避難小屋→韓国岳山頂→硫黄山→不動池→えびの高原
親子
コースタイム
大浪池登山口から山頂までは、休む時間を入れないで2時間30分〜3時間。
山頂からえびの高原のバス停まで50分〜1時間20分。
交通 ●バス利用
鹿児島空港から「霧島いわさきホテル」行きが出ている(42分)。途中の「丸尾温泉」「丸尾」で乗換えても可。
霧島神宮駅発の「霧島いわさきホテル」行きでも、「丸尾温泉」「丸尾」で乗換えても可。
 
●車利用
車を利用する場合は、大浪池登山口の駐車場か、えびの高原もしくは登山口の駐車場を利用して往復する。

撹乱地で生育するミヤマキリシマ

ミヤマキリシマは深山霧島と書き、九州を代表する花です。ツツジの一種で九州の高山に自生しています。火山活動で生態系が乱されたところでは生育しますが、森林化が進むと生育できません。鹿児島県や長崎県の県花であり、霧島市、雲仙市、竹田市の市花でもあります。

天孫降臨はどこに?

天孫降臨(てんそんこうりん)とは、『記紀』に記された日本神話で、天孫の邇邇藝命(ニニギノミコト)が、葦原の中つ国(日本のこと)を治めるために、三種の神器を携え、7人の神様と道案内の猿田彦命(サルタヒコノミコト)とともに、天から降りてきたことを言います。天孫降臨の地としては、霧島連峰の高千穂峰と、宮崎県高千穂町の両方に降臨の伝承があります。霧島山という名の由来は、神々が天上界の天の浮橋から下をのぞいたときに、霧の海のなかに島があったので、鉾を取り出して、その島にしるしをつけたところからきています。その時、神々が逆さに落とした鉾は、山に突き刺さり、今も高千穂の山頂に残る天の逆鉾(あまのさかほこ)だといわれています。

霧島には「霧島七不思議伝説」と呼ばれるものがあります。霧島周辺に起こる不思議な現象や不思議なものです。さて、そのなかに「文字岩」と呼ばれる岩があります。どんな岩でしょうか。

1. だれも読めない太古の文字が書かれている

2. 10cmくらいの岩の隙間に文字が書かれている

霧島市の観光課による7つの不思議伝説です。
①蒔かずの種:蒔いてはいないのに陸稲が生えてきます。高天原の種子が残っていると伝えられています。
②文字岩:大きな岩の10cmぐらいの隙間の中に字が彫られているのが見えます。
③亀石:神宮の旧参道の中ほどに、カメにそっくりの自然石があります。
④風穴:岩の上に観音が安置され、以前は岩穴からいつも風が吹きでていました。
⑤御手洗川:ふだんはかれていますが、5月ごろから水が湧き出、魚もいっしょに出てくるらしい小川があります。
⑥両度川:毎年6月ごろから水が流れ、8・9月ごろにはかれる川です。毎年二度流れるので、両度川といいます。
⑦夜中の神楽:昔、霧島神宮で深夜に神楽が高く鳴り響いたということです。今でも深夜に、かすかに神楽のような音がするといわれます。

3. 空からしか読めないところに文字が書かれている

霧島国立公園は、1934年(昭和9年)に雲仙、瀬戸内海とともに、日本で初めて国立公園に指定されました。そして30年後には霧島屋久国立公園と地域を広げ、昨年には新たな国立公園になりました。さて、何という名前でしょうか。

1. 霧島屋久奄美国立公園

2. 霧島屋久大隅国立公園

3. 霧島錦江湾国立公園

霧島山を中心とする霧島地域に、姶良(あいら)カルデラ(北部地区)、桜島、佐多岬周辺、指宿(いぶすき)地区など薩摩半島南岸を中心とする錦江湾(きんこうわん)地域が加わり、2012年に霧島錦江湾国立公園に改称しました。屋久島地域は屋久島国立公園として独立しました。

韓国岳情報

霧島市総合観光案内

 

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