ほうきょうさん

宝篋山(461m)は筑波山から南東に連なる筑波連山のひとつで、小田山とも呼ばれています。宝篋山小田休憩所の登山口から五輪塔やいくつかの滝を通る「極楽寺コース」を登ります。山頂には鎌倉時代に建てられたとされる宝篋印塔と電波塔があります。山頂からは富士山をはじめ、霞ヶ浦や日光連山、赤城山、浅間山、新宿の高層ビルや東京スカイツリーも見えます。帰りは「小田城コース」を下ります。

   
駐車場から   山頂   山頂から筑波山
ほかに北条大池の登山口から登るコースがあり、全6コースがあります。
アクセス TXつくば駅からバス40分、もしくはJR常磐線土浦駅からバス30分
コース 小田休憩所 → 宝篋山 → 要害展望台 → 小田休憩所
親子
コースタイム
小田休憩所から極楽寺跡を通って宝篋山山頂まで登り1時間45分、宝篋山山頂から下浅間、硯石、堂平を経由して要害展望台を通って小田休憩所に下る1時間25分、合計3時間10分(休憩時間など含まず)
交通 ●電車・バス利用
TXつくば駅から 小田シャトルバス(つくばセンターバスターミナル 3 番のりば)で「小田東部」下車(約40分)。徒歩 7 分で「小田休憩所」
JR常磐線土浦駅から筑波山口行きのバス(関鉄バス)で小田十字路下車(約30分)。徒歩4分で「小田休憩所」
 
●車利用
1. 常磐自動車道土浦北ICから国道125号線経由、約10分(約8km)で「小田休憩所」

筑波山は独立峰ではありません

筑波山は筑波山地あるいは筑波連山と呼ばれる山の連なりにあります。八溝山地南端に位置し、標高1,000m以下の低山が連なっています。筑波山の北側の山々や地域を「北筑波」とか「裏筑波」、東側を「東筑波」といいます。宝篋山は筑波山から南東にある山で最南端です。

宝篋印塔(ほうきょういんとう)って仏さまのお墓?

宝篋印塔は仏塔のひとつです。仏塔とはもともと釈迦(仏さま)の骨を納めた塚で、塚に傘をかざしていたことから、今のような形になりました。日本では、五重塔などのように大きいものは木材を使い、宝篋印塔や五輪塔など小さいものは石や青銅などで作っています。宝篋印塔や五輪塔の多くは、墓もしくは供養のために使われます。宝篋山の宝篋印塔は、鎌倉時代の大型宝篋印塔として貴重なものです。

宝篋山には国の天然記念物であるヒメハルゼミ(姫春蝉)が生息地しています。このヒメハルゼミの学名は日本語からつけられています。さて何からつけられたでしょうか?

1. 筑波山

2. 茨城

3. 千葉

ヒメハルゼミの学名は Euterpnosia chibensisで、「千葉に棲む」の意味だそうです。ヒメハルゼミは西日本各地の照葉樹林に生息し、移動性がないため生息地の環境が悪化するとたちまち絶滅すると言われています。

かつて筑波山地の西側を筑波鉄道筑波線が走っていて、宝篋山には「常陸小田駅」や「常陸北条駅」がありました。
さて、この路線はどこからどこまで走っていたでしょうか?

1. 土浦駅と岩瀬駅を結んでいた。

国鉄(現JR)常磐線の土浦駅と国鉄(現JR)水戸線の岩瀬駅を結んでいました。1918年に土浦駅 - 岩瀬駅間(40.1km)が開業し、最盛期には上野駅や日立駅から国鉄の客車列車が筑波駅まで乗り入れていました。

2. 筑波山駅と岩瀬駅を結んでいた。

3. 下館駅と筑波山駅を結んでいた。

宝篋山情報

宝篋山小田休憩所 Tel. 029-867-1368
つくば市経済部観光物産課 Tel. 029-883-1111

 

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日本山岳会 茨城支部

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