くいしやま

高知市の北にそびえる工石山(1176m)は、市民にとても親しまれています。登山道はゆるやかで、ベンチや休憩所が置かれていて、手軽に楽しむことができます。日本で初めて自然休養林として国に指定された森には、樹齢200年といわれる天然林がしげり、四季に応じて美しい花が咲いています。野鳥や昆虫も多数棲息し、サイの河原にはサンショウウオもいます。赤良木(あからぎ)トンネル南側の登山口からは約2時間で山頂に着くことができ、頂上の展望台からは、太平洋はもとより、石鎚山から剣山(つるぎさん)まで、四国の主な山々を見ることができます。

   
工石山登山口にある案内板   登山道沿いに立つ記念碑   工石山から見える四国山地の山並み
   
工石山の山頂直下にある工石神社   工石山山頂にある展望台   中腹の工石沢にはサンショウウオがすむ
工石山にはおもしろい岩がたくさんある。
「ヒノキ根がえり」はどうしてああなっちゃったんだろう。
アクセス 高知市内から車で約50分
コース 工石山青少年の家 → 杖塚 → サイの河原 → 工石山山頂 → 北の頂 → 八起白鷲岩(やおきしろわしいわ) → 杖塚 → 工石山青少年の家
親子
コースタイム
工石山青少年の家から工石山山頂までは登りで1時間30分。山頂から北の頂までは20分。北の頂から工石山青少年の家までの下りは1時間。合計の歩行時間は2時間50分(休憩時間など含まず)
交通 ●車利用
高知市内から車で国道16号で約50分

奇妙な岩が多いなあ

工石山は石灰岩の山です。妙体岩という海からでも見えるという巨岩があり、これを妙体聖権現としてまつった工石神社があります。これ以外にも工石山には変わった形の岩が多くあります。また、工石山の北北東にも工石山があり、こちらは奥工石山と呼ばれています。工石山は奥工石山を拝むための場所と言われ、奥工石山は信仰の対象になってきました。この山の山頂は巨大な岩で、白山神社の祠がまつってあります。

工石山にはドロマイトがあった

工石山には以前、ドロマイトの採石場がありました。ドロマイトとは日本語で、苦灰石(くかいせき)またの名を白雲石といい、セメントやマグネシウムの原料になります。ドロマイトは、石灰石と同じ場所にあり、石灰石の山のふもとで多くとれています。北イタリアにある有名な観光地「ドロミテ」は、まさにドロマイトでできた山やまで、岩の峰が林立する独特の景観で知られています。

「杖塚の碑」の広場にはタイムカプセルが埋まっていて、2086年に開けられることになっています。さて、はじめてタイムカプセルを作ったのは1939年ニューヨーク博覧会ですが、このときのタイムカプセル、はたしていつ開けるようになっているでしょうか?

1. 500年後の2439年

2. 1000年後の2939年

3. 5000年後の6939年

ニューヨーク博覧会のタイムカプセルにはニュース映像や通信販売のカタログ、生活用品、辞書などが納められ、地中約15mに埋められました。2015年に打ち上げが予定されているKEO衛星には、人々のメッセージが納められ、5万年後に地球に戻る予定です。

工石山情報

高知市役所土佐山総合支所 Tel. 088-895-2311
工石山青少年の家 Tel. 0883-62-2772
土佐ハイヤー Tel. 0120-171313
みどりタクシー Tel. 088-883-6131

 

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日本山岳会 四国支部

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