きよすみやま まめんばらこうげん

清澄山(350m)は、妙見山(377m)を中心とする山塊のことも指します。ここから、関東ふれ合いの道をのんびり歩くと麻綿原高原です。5万本のアジサイが群生し、七月の天拝園は青紫一色に彩られます。天拝園の遊歩道をたどると一巡することができます。展望台に立つと、清澄山地から太平洋へと広がる風景を見ることができます。

   
バス停前の駐車場とトイレ
安房天津駅からのバスはここで下車します。バス停近くには、20台程度の駐車場があります。清澄山へ登山口です
  2清澄寺(せいちょうじ)山門前
千光山 清澄寺(日蓮宗)。日蓮宗の開祖、日蓮聖人ゆかりの寺です
  国の天然記念物の千年杉
根回り太さ17.5m、目通りの太さ15m、樹高47mです。植物学上も貴重なものとして、1924年に国の天然記念物に指定されました
   
清澄寺本堂
清澄寺は、宝亀2年(771)、天台宗の寺として開祖され平安時代に至って、慈覚大師円仁のとき、房総第一の大寺となりました。清澄山への登山口は、本堂左横の渡り廊下の下を潜ったところにあります
  妙見山(清澄山)登山口
本堂横の渡り廊下の下を潜るとすぐに、この登山口に出ます。
清澄山は妙見山の山塊をさし、ピークの妙見山へは、この入口から約10分緩やかに登ったところにあります
  妙見山(清澄山)ピークの仏堂
   
林道へ入る前にあるトイレ
山門を出て、一杯水林道に入る前にあるトイレです。この道をそのまま直進すると、すぐ車両通行止めになるので、その後は、のんびりと歩くことができます。「関東ふれあいの道」、または「あじさいの道」ともいわれています。ところどころにベンチもあります
  内浦県民の森からの合流点
車止めゲートを越えると、右側から内浦県民の森からの道と合流します。麻綿原へは、左を進みます
  麻綿原入口
右からの道が出会う地点が麻綿原入口です。アジサイの時期には道の両側に満開の花が迎えてくれるので、麻綿原に入ったことがわかります
   
天拝園入口
歩道の左手に天拝園の入口の門(六即門)が見えきます。これを入り遊歩道をたどれば天拝園を一巡し展望台に出ることができます
  天拝園の展望台
展望台には初日山の標識があります。ここから勝浦、九十九里などの太平洋への風景が一望できます
  妙法寺
妙法寺のある麻綿原高原は、アジサイの名所として知られています。2万株の大群生は7月上旬から下旬が見頃です。また、この地は、日蓮聖人が初めて「南無妙法蓮華経」を唱えた場所としても知られています
ヤマヒル注意!防虫スプレーで防げますので、靴や足首によくスプレーすること。その他、蚊、ブヨにも注意です。
アジサイの見所は、7月中旬。紅葉は、11月下旬です。
アクセス JR外房線安房天津駅 → 鴨川日東交通バス(約20分) → 清澄寺バス停。
コース 清澄寺バス停 → 清澄寺境内千年杉 → 妙見山(清澄山) → あじさいの道 → 麻綿原入口 → 天拝園入口 → 天拝園展望台 → 帰路は往路をバス停まで戻る。
親子
コースタイム
清澄寺バス停から妙見山まで25分。妙見山から麻綿原入口まで70分。麻綿原入口から天拝園展望台まで20分。帰路は往路(清澄寺境内には、入らない)をバス停まで80分。合計3時間15分(休憩含まず)
交通 ●電車利用
バスは、JR外房線安房天津駅前が乗り場で清澄温泉、四方木、古川行きに乗り、清澄寺で下車します。
 
●車利用
清澄寺門前に25台位の駐車場があります。アジサイや紅葉の時期には満車になることが多いので要注意。

日蓮聖人が法華経の信仰を説いた寺

清澄寺(せいちょうじ)は、日蓮宗の大本山で、日蓮宗の開祖である日蓮聖人が12歳の時ここで出家得度。その後、鎌倉、京都、高野山などで遊学して清澄寺に戻り、32歳の時「南無妙法蓮華経」の題目を唱え法華経の信仰を説きました。『立正安国論』を著し、辻説法で他の宗派を攻撃したことで伊豆に流されます。許されたのちも他の宗派や鎌倉幕府を攻撃したため佐渡に流されます。53歳の時、赦免され鎌倉へ戻り、身延山に入山して61歳で入滅しました。

アジサイの名所、麻綿原高原

麻綿原高原は、関東随一のアジサイの名所として人気が高い高原です。妙法生寺境内の天拝園を中心に、約2万株のアジサイが咲き誇ります。昭和26年(1951年)に廃寺を再興しようと箕輪日受師がアジサイを植えたことに始まります。高台にあるため、アジサイの開花は平地より遅く、7月上旬~下旬が見頃です。

清澄山は、初日の出のベストスポットで、元旦には多くの人が訪れます。日の出とは地平線あるいは水平線から太陽が昇ってくることですが、さて、日の出の時間は次のどれをいうでしょうか?

1. 太陽の上端が地平線と接した瞬間

日の出も日の入りも、その時間は太陽の上端が地平線と接した瞬間の時間です。ただ昇ってくる太陽の光線は地平線付近で大きく曲がるため、人間が見る日の出は、太陽の上端が地平線と接するよりも前に起こります。ちなみに日本で最も初日の出が早い場所は南鳥島(みなみとりしま)です。

2. 太陽の中心が地平線と接した瞬間

3. 太陽の下端が地平線と接した瞬間

アジサイは日本原産の花で、花の色が変わることから「七変化」「八仙花」とも呼ばれます。さて、次の中で間違っているのはどれ?

1. 土壌のpH(酸性度)によって花の色が変わる

2. 花の老化で青色の花も赤味を帯びるようになる

3. アントシアニンが雨に溶けて花の色が変わる

アジサイは一般に、土壌が酸性ならば青、アルカリ性ならば赤になると言われています。これは土壌が酸性だとアルミニウムが土中に溶け出してアジサイに吸収されて青くなり、土壌が中性やアルカリ性であればアルミニウムは溶け出さず吸収されないためで、花は赤色になります。また、開花後に花の色は変化します。最初は葉緑素のため薄い黄緑色を帯びていますが、徐々に分解されて赤や青になり、さらに有機酸が蓄積されていって赤味を帯びるようになります。

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