みなみやま

南山(544m)は神奈川県の水がめ、宮が瀬ダムの近くにある小さな山です。急なアップダウンもなく短い時間で山頂に立てるので、初めての親子登山にはぴったりの山です。コースの最高地点になる権現平には、ひな壇式のベンチもあるので丹沢の山なみとダム湖を眺めての昼食が楽しめます。下山後は愛川ふれあい公園、宮ヶ瀬ダム、服部牧場などと多彩な場所があります。ダムを遊覧船で渡り出発点の鳥居原、または徒歩30分の宮ヶ瀬園地への周遊も可能です。

   
鳥居原園地
鳥居原ふれあいの館でバスを降りると、大きな駐車場があります。トイレ、売店もあり、正面にこれから登る尾根が見えます
  登山口
鳥居原の園地から車道を5分ほど歩き、芋窪橋を渡ると左手に登山口があります。ここから山道になるので、靴紐をしっかり締めて登りましょう。置いてあるヒル除けスプレーは靴に吹き付けると効果があります
  権現平への尾根道
比較的緩い尾根道が続きます。夏はヤマヒルも多く、草も茂っているので、秋から春が最適です
   
権現平園地のトイレ
コースの最高点の権現平です。トイレもあり、その先には広々した広場があるので、ベンチやテーブルを利用してゆっくり休憩できます
  権現平園地から宮ヶ瀬ダム
権現平園地の南端にはひな壇式のベンチがあます。そこからは宮ヶ瀬ダムや遠くには相模原や町田の街が見えます
  南山山頂
南山山頂にはベンチがあり、ゆっくり休めます。山ひだをいくつも重ねた丹沢の山並みがよく見えます
   
あいかわ公園分岐
南山から急な坂を下ります。途中には鎖場もありますが、慎重に下りましょう。東屋が現れると分岐です。あいかわ公園へは右に下ります
  あいかわ公園ロードトレイン
分岐から急坂を下ります。道は二つに分かれますが、どちらを行ってもあいかわ公園に着きます。広場や噴水があっていろいろと遊ぶことができます。バスに乗るには半原バス停まで歩きます
  宮ヶ瀬ダム
歩いても20分くらいですが、ロードトレインで宮ヶ瀬ダムに行けます。ダム高さは156m。観光のための放流を行う日もあります
宮が瀬周辺はヤマヒルが生息しており、夏季(5月~10月)は避けましょう
一部草が延びているところがあります。踏み跡はしっかりしているので、忠実に尾根をたどるようにしてください
アクセス JR横浜線橋本駅 → 神奈川中央バス・鳥居原ふれあいの館行き(約1時間15分)→ 鳥居原ふれあいの館
コース 鳥居原ふれあい館 → 登山口 → 権現平 → 南山 → 愛川公園 → 服部牧場 → 半原 → 神奈川中央バス・本厚木バスターミナル行き → 本厚木
親子
コースタイム
鳥居原園地から登山口まで約5分、登山口から権現平約20分 権現平から南山まで約50分、南山から愛川公園まで約20分、愛川公園から服部牧場まで約25分、服部牧場から半原バス停までまで約30分。合計3時間5分。
交通 ●電車利用
JR横浜線橋本駅北口から鳥居原ふれあいの館行きで終点下車。園地まで50分。

●車利用
鳥居原園地へは圏央道相模原ICから約13km。

ヤマヒル!

丹沢の山に多く生息するヤマヒルは晴れた日は落ち葉の下に潜んでいますが、じめじめした雨季には表に出て動物の体に取り付き皮膚から血を吸います。人間にも取り付き、衣服の間にもぐりこんで吸血することも多く、気づかれないうちに被害に遭うことがあります。取り除くにはアルコールが効果的で火を近づけたり塩をかけたりしても落ちます。

宮が瀬ダム

コース途中から眺められる湖は相模川支流の中津川をせき止めてできた湖です。せき止めたダムは宮ヶ瀬ダム、建設には31年もかかり2000年に完成しました。建設に伴い湖の下には300戸近い家が沈み、1200人が新しい町へ移り住みました。

南山の山頂から丹沢の山なみを見ると、斜面の林の影がある動物の姿に見えます。それは次のどれでしょうか。

1. 湖の上を飛ぶ大鷲

2. 両手を広げた猿

3. 斜面を登る白馬

斜面に生えている木の高さの違いから斜面のまだら模様が白馬のように見えるのです。雪が積もった冬にはもっとよくわかります。

南山情報

(一社)相模原観光協会 Tel. 042-771-3767
(公財)宮ヶ瀬ダム周辺振興財団 Tel. 046-288-3600
神奈川中央交通 津久井神奈交バス 津久井営業所 
Tel. 042-784-0661

 

お問合わせ

日本山岳会 神奈川支部

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