くにみやま
国見山は、JR北上駅から北上川を挟んで、桜の名所「展勝地」に隣接する丘陵地にあります。谷筋と稜線とを結ぶコースには小規模ながら急斜面や岩場が散りばめられ、また極楽寺〜国見山の沿道には山岳仏教の史跡が点在し、変化に富むおもしろいコースです。
山麓にはいこいの森、博物館、1200年前に慈覚太師が建立したとされる極楽寺があり、自然観察とともに興味は尽きません。
ハイキングコースはここで紹介する以外にもたくさんあり、いろいろな登山を楽しむことができます。
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| いこいの森 家族で泊まって、野外炊飯、木工体験、国見山登山に挑戦しよう |
国見山三十三観音 極楽寺から国見山に至る道の辺に安置され、登山者の心を清め見守っている |
胎内くぐり 修験者の心で霊場の割れ目をくぐり抜け、肉体と魂を浄化しよう |
［主な施設］
展勝地：駐車場、休憩所、レストハウス（土産物屋、食堂、トイレ）
いこいの森：駐車場、休憩所、トイレ、木工体験館、炭焼き窯、バンガロー、
キャンプ場、木炭・きのこの販売
極楽寺：駐車場、休憩所、トイレ
北上市立博物館・みちのく民俗村（有料）：駐車場、トイレ
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散策道路が縦横に通っています。迷わないように地図や現地表示に注意しましょう。体力や時間に合わせて独自のコースを計画するのも楽しいです。 |
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冬は根雪になりますが、地元の人が入っていることが多く雪山の体験にはうってつけの山と言えます。 |
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カモシカ、タヌキ、ヘビ、ハチ等を見かけます。接し方を誤らなければ、攻撃を加えることはありません。 |
| アクセス | 1. JR東北新幹線北上駅から、歩いて全行程を回ることができます。 2. 北上駅→岩手県交通バス→展勝地、バスの本数は多くない。 |
| コース | 1. JR北上駅 → 展勝地 → いこいの森 → 男山（往復） → いこいの森 → 極楽寺 → 国見山 → 珊瑚岳 → 藩境塚 → 愛鳥の森 → いこいの森 → 展勝地 → 北上駅 2. JR北上駅 → 展勝地 → いこいの森 → 男山（往復） → 極楽寺 → 国見山 → 珊瑚岳 → 藩境塚 → 愛鳥の森 → 博物館 → JR北上駅 |
| 親子 コースタイム |
北上駅 ⇄ 展勝地 45分、展勝地 ⇄ いこいの森 15分、男山往復 30分、いこいの森 ⇄ 極楽寺 35分、極楽寺 → 国見山 50分（←は30分）、国見山 ⇄ 珊瑚岳 30分、珊瑚岳 → 藩境塚 25分（←は30分）、藩境塚 → 愛鳥の森 15分（←は20分）、愛鳥の森 → いこいの森 40分（←は30分）、愛鳥の森 → 博物館 20分、博物館 → JR北上駅 45分 |
| 交通 | ●電車、バス利用： 1. JR東北新幹線北上駅を起点に全行程を徒歩で回る。 2. 北上駅から展勝地まで、岩手県交通バスがあります。 ●車利用 展勝地、いこいの森、極楽寺に駐車場があります。 |
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国見山は修行の場
国見山の山頂からは眼下に広がる北上川、市街地、奥羽の山々など「自分のクニ」が一望できます。お坊さんや修験者たちの修業の場であり、三十三観音や胎内くぐりがみられ、信仰の山としても尊ばれています。現地に国見山という表示はありません。胎内くぐりのすぐ上「国見山大悲閣跡（展望台）〜平和大観音〜山王岳」を結ぶ一帯が国見山ではないかと思われます。中心となる極楽寺は850年に比叡山延暦寺の高僧、慈覚大師（円仁）が開山したと伝えられています。
平安時代に栄えた山岳寺院
国見山の南麓には、およそ1200年前、700の堂塔と36の僧坊からなる一大山岳寺院がありました。平泉藤原文化に先立つこと250年、教育、産業振興、福祉事業を行い、北上川中流域の文化の中心をなしていました。現在は「国見山廃寺跡」の名称で国の史跡に指定され、北谷の立花毘沙門堂には、極楽寺文化を物語る「木造毘沙門天立像」他が安置され、国指定重要文化財になっています。
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国見山のほど近いところを流れる北上川。むかしはこの川を平田船が行き交っていました。それでは、この平田船とはどういう舟でしょう。
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底が平らな平田舟は、江戸時代から大正時代にかけて、日本全国の河川等で荷物や旅客を運搬していました。北上川では、米などの輸送に利用され、仙台藩や盛岡藩は江戸や大坂に米を販売して利益を上げました。
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北上市周辺には、鬼の面をかぶって踊る、鬼剣舞（おにけんばい）という伝統芸能が伝わり、国の重要無形民俗文化財に指定されています。さて、じつはこの鬼剣舞の鬼には角がありません。どうしてでしょう。
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鬼ではなく仏なので面には角はありません。面の色は五色あり、五大明王と陰陽五行説による四季・方位を表しています。北上市で毎年8月に行われる「北上・みちのく芸能まつり」などで披露されます。
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国見山情報 |
北上市いこいの森管理事務所 Tel. 0197−64−7447
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お問合わせ |
日本山岳会 岩手支部 |
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