ほどさん
荒川に面した長瀞は蒸気機関車が走り、岩畳やライン下りで有名です。長瀞駅前には長瀞観光案内所があるので、詳細な情報を入手しましょう。宝登山神社は日本武尊の伝説や火防と盗難除けにご利益があると伝えられます。宝登山には宝登山神社の奥宮があり三峯神社や両神神社と同様にお犬様の狛犬が迎えてくれます。山頂には宝登山ロープウェイを利用すると5分で山頂駅に着きます。下山は往路を下るか、氷池や天狗山(長瀞アルプス)を経由するコースがあり、岩畳の散策を含め親子での登山に最適です。
江戸時代の養蚕農家である旧新井家住宅 | 宝登山ロープウェイ山麓駅 | 宝登山小動物公園 | ||
宝登山神社奥宮の犬様(オオカミ像) | 宝登山神社の奥宮 | 長瀞第一小学校 | ||
長瀞ライン下り | 長瀞の岩畳 | 埼玉県立自然の博物館 |
長瀞駅から大鳥居や宝登山神社に向かって表参道が続き、その奥に宝登山が見えます。参道途中には長瀞町郷土資料館や旧新井家住宅などの長瀞町の歴史に触れることができます。極彩色に塗られた見事な彫刻の宝登山神社は一見の価値があります。宝登山へはロープウェイ山麓駅の右から。宝登山小動物公園や宝登山神社奥宮経由で標高497mの宝登山山頂に着きます。山頂から両神山、破風山、蓑山、秩父市内が見渡せます。
山頂から丸太の急な階段を下り、林道を右に進むと野上駅(長瀞アルプス)への分岐に出るので、左折して野上駅方面に進みます。小鳥峠、野上峠の分岐を過ぎ、約15分で氷池方面の分岐を右折して林道を下ると約10分で氷池に着きます。長瀞駅には長瀞第一小学校の手前を右折するとよいでしょう。国道140号に出る場合は歩道が狭いので車に注意しましょう。長瀞駅前広場の横で秩父鉄道の踏切を渡り、土産物店が並ぶ商店街を抜けると長瀞の岩畳です。長瀞ライン下りやラフティングなど荒川を楽しめます。また、化石や岩石、動植物の展示がある埼玉県立自然の博物館への遊歩道には虎岩と名づけられた縞模様の岩もあり、秩父の歴史に触れることができます。
山麓の荒川には、国指定天然記念物の岩畳が広がります。「地球の窓」「地質学の宝庫」と言われていますが、足元には注意しましょう。 |
アクセス | 秩父鉄道長瀞駅で下車 JR熊谷駅から秩父鉄道に乗り換える。 東武東上線寄居駅から秩父鉄道寄居駅に乗り換える。 西武鉄道西武秩父駅から秩父鉄道御花畑駅に乗り換える。 長瀞駅前の右側に長瀞観光案内所がある。 |
コース | 長瀞駅 → 長瀞町郷土資料館 → 宝登山神社 → 宝登山小動物公園 → 宝登山神社奥宮 → 宝登山山頂 → 小鳥峠 → 野上峠 → 氷池 → 長瀞駅 → 岩畳 → 埼玉県立自然の博物館 → 長瀞駅 |
親子 コースタイム |
宝登山神社まで30分、宝登山小動物公園はで60分、宝登山山頂まで10分、氷池まで60分、長瀞駅まで20分、埼玉県立自然の博物館まで20分、長瀞駅まで20分 合計3時間50分 山頂には宝登山神社の手前を左折し、宝登山ロープウェイ山麓駅からロープウェイを利用すると5分で山頂駅に着き、ロウバイ園の横を抜けると山頂に着きます。 |
交通 | ●電車利用 秩父鉄道は1時間に2~3本程度、蒸気機関車(SLバイオエクスプレス)は1日に1本運転(季節運行/運転日注意)される。普通乗車券の他にSL座席指定券(700円)またはSL整理券(500円)が別途必要になります。 宝登山ロープウェイ運航時間(9時と17時は1時間に1本、10~16時は1時間に2本)、片道運賃(大人:460円、小児:230円)、往復運賃(大人:800円、小児:400円) ●車利用 関越高速道・花園ICから国道140号で長瀞まで約19km 国道299号の秩父市上野交差点から長瀞まで約14km 駐車場:長瀞駅周辺、表参道の両側などに多数の駐車場がある。 1時間500円 *休日などには駅周辺が満員の場合もあります。 |
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巨犬に救われた日本武尊(ヤマトタケル)
〈「縁起」によると、第12代景行天皇の皇子日本武尊が東国平定の途次、山容秀麗な当山に登り、大和国に向かい神武天皇に加護を祈ろうと、山麓の清泉でみそぎされ、山頂に向かわれた折、突然猛火に襲われ進退極まったその時巨犬が現れ、火中に跳び入り火を消し止め、尊はこの巨犬が大山祇神の神使である大口真神であることを知り、山頂に神日本磐余彦尊・大山祇神・火産霊神を祀った。これが神社の起こりとされ、「火止(ほど)山」の名が起きたと伝えられている。その後山麓に社殿を造営し、三神を鎮座し、火防盗賊除・諸難除の守護神として今も多くの崇敬を集めている。〉(ながとろ ぶらりさんぽ;長瀞町商工会編集・発行より)
地球にさわる長瀞の岩畳
〈長瀞駅から土産物店のならぶ銀座通りをぬけて荒川に出ると、右手前方に畳を一面に敷き詰めたようにみえる岩石段丘がある。ここは俗に「岩畳」(自然岩石園)と呼ばれ、幅(東西)80m、長さ(南北)500mにわたって岩石が露出している。岩畳の上には、かつて荒川の流れによってつくられた「甌穴」があり、ここがかつて河床であったことを物語っている。
また、岩畳を作っている岩石は、大半が黒色の石墨片岩という結晶片岩からなり、長瀞周辺には、十種類ほどの結晶片岩が分布している。また、この地域に広く分布する結晶片岩は、三波川結晶片岩(三波川帯)と呼ばれ、日本列島の背骨にもたとえられるなど、地球の内部や日本列島の生い立ちを知る重要な情報が秘められている。〉(ながとろ ぶらりさんぽ;長瀞町商工会編集・発行より)宝登山ロープウエイは四線交走式システム
山麓駅から山頂駅までの全長832mを約5分間で結び、2台のゴンドラ(定員50名)が、山頂駅と山麓駅をつるべ式に往復する四線交走式システムで運転を行っています。
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宝登山は、ロウバイが正月頃から咲くことや名前からおめでたいイメージがあります。さてこの宝登山の名前の由来は?
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社伝によると、日本武尊(ヤマトタケル)が山頂に向かっているとき猛火に襲われ、救ってくれた神犬をまつったとあります。このことから「火止山」と呼ばれ「宝登山」になったそうです。
宝登山情報 |
長瀞町観光課 Tel. 0494-66-3111
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お問合わせ |
日本山岳会 埼玉支部 |
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