よこてやま

横手山、道院は守門岳の広大な前衛をなしている。すでに栃掘の集落からも離れていて、里山というより、深山の趣のある地域である。登山、という事を念頭に入れて行動したい。冬山を目指す人たちを含め四季を通じて楽しむ人は多い。雪のなくなる4月中旬からは花々や木々の芽吹きを楽しめる自然豊かな山だ。コースを通して、雄大な守門岳を眺めながらのコースとなる。1031段を登ってさえしまえば、多少のアップダウンで道院に着くことができる。道院が守門岳登山の前進基地であった頃は、高松宮殿下や深田久弥氏など各地の岳人が道院ヒュッテ(現在は道院山荘)を基地として守門岳登山を楽しんだ。現在の道院付近はオートキャンプ場など含む開放的な空間となっている。

   
カタクリの花   1031段が始まる   クマの縄張りの爪跡
階段はカモシカ、クマなどが横断して獣道へ接続する場所が何箇所かある
   
ヤマボウシ   ナメコ 
10月に入ると木立の中を注意して見よう
  カネタタキの池
道院の池から少し離れた神秘的な池だ
適期:5月中旬〜11月下旬(降雪、残雪により状況が変わる)。
単独より複数で行動したい。クマ除けの鈴は必携。
アクセス 国道290号「いずみ苑前」から、県道347号に入り刈谷田ダム駐車場へ。
コース 刈谷田川ダム駐車場から千段階段登り口へ入り、道院ヒュッテまでの森の中を行く、約4キロのコース。ゴール地点で車でピックアップしてもうか、歩いて刈谷田川ダムまで戻る。
親子
コースタイム
登り
刈谷田川ダム駐車場から道院ヒュッテ(道院山荘)まで、1時間40分
刈谷田川ダム駐車場→5分→千段階段登り口→25分→東屋→15分→横手沢源頭(地藏)→30分→展望台→25分→道院ヒュッテ

下り
道院ヒュッテ→10分→道院駐車場→30分→刈谷田川ダムからの道路合流点→70分→刈谷田川ダム駐車場
交通 越後交通栃尾バスターミナルから栃堀賽ノ神橋までバス(1日数本)。バス終点から刈谷田川ダムまで徒歩約40分なのでマイカーが便利。
 
●車利用の場合
関越自動車道〜長岡I・CからR351〈60分〉
 
北陸自動車道〜中之島見附I・CからR8→R351〈60分〉
 
●駐車場
刈谷田川ダム公園駐車場、ダム管理棟先
 
●水場
刈谷田ダム駐車場、刈谷田川ダム管理等前の無名水
 
●トイレ
刈谷田川ダム駐車場、道院駐車場

守門?巣守?

守門岳の名前の由来は、よくわかっていません。古い資料には「巣守山」「諏門嶽」「蘇門」とも記されています。長岡市や魚沼市には、「すもん」の名がつく神社が20以上あります。そのうち「守門神社」は魚沼市に、「巣守神社」は長岡市に圧倒的に多く存在します。〈麓の各集落の鎮守に特徴があって、栃尾郷の生活に深い機業神として。刈谷田姫命を地神とする巣守神社が多い。山に依存する生活の多い入広瀬谷では、山ノ神を祀る守門神社が多く、修験道と結びついた神道には発展しなかったが、地神としての神格化と、自然神的性格とがつながった信仰の山である〉(『新日本山岳誌』日本山岳会編)

暴れ川だった刈谷田川

刈谷田川は延長50km、守門岳を源流として、旧栃尾市の市街地を流れ、信濃川に合流します。刈谷田川の下流地帯一帯は土地が低く、排水の悪い地帯が多かったため、刈谷田川はかつて幾度も氾濫し、大洪水をおこしていました。1980年(昭和55年)の刈谷田川ダム完成により、川は安定し、現在に至っています。なお、ダム周辺には、杜々の森名水公園や秋葉神社など観光施設もあり、地元民の憩いの場となっています。

道院高原の二田の池にはジュンサイが多く見られます。日本料理では珍重されるこのジュンサイ。はたしてどこを食べるのでしょうか?

1. 根

2. 花

3. 若芽

水草であるジュンサイは、澄んだ淡水の池沼に自生しています。その若芽はゼリー状の粘膜におおわれていて、ツルリとした食感が初夏の味覚として好まれ、酢の物や吸い物などに利用されます。ただし、新潟県では、絶滅危惧II類として保護されています。

大岳んの山頂には木花咲耶姫(このはなさくやひめ)がまつられています。木花咲耶姫は『記紀』に登場する女神ですが、この「木の花」とは何と考えられているでしょうか。

1. 桜の花

「木の花」は桜の花が咲くように美しい女性のことと考えられています。木花咲耶姫は、父の大山積神(オオヤマツミ)から「富士山」を譲られ、東日本一帯を守護しているため、富士山本宮浅間大社や浅間神社にまつられています。また安産の神、子育ての神ともされていて、桜の木がご神木になっています。

2. 桃の花

3. 梅の花

横手山情報

長岡市市役所栃尾支所商工観光課 Tel. 0258−52−5827
道院高原(5月〜11月)Tel. 0258-58-2120

 

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