いおうぜん
山名は薬草に富むことに由来し、サンショウウオが生息することでも有名です。
金沢市からも近く、山中の地形が豊かで登山コースも多く、子どもからおとなまでレベルに応じた、いろんな山遊びが楽しめます。医王山とは山塊の総称で、石川県側では普段、白兀山(しらはげやま)を医王山と言っています。
医王山ビジターセンター これから登る山の様子が事前に勉強できるので、しっかり覚えてね |
三色泉 時間や季節で泉の色が変化するので、この名がついたんだよ |
大沼 サンショウウオが生息しており、真ん中の大きな石は座禅石と言うんだ |
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三蛇ヶ滝 三段に流れて落ちる滝の前で、ゆっくりと川遊びが楽しめるよ |
トンビ岩 岩の形が鳥のトビのくちばしに似ているので、この名がついたんだ |
白兀山 金沢ではこの山を医王山と呼んでおり、最も登られているよ |
1.医王山ビジターセンター:医王山の自然や歴史、登山コースなどが事前に学べます。管理人が常駐し(ただし、月曜不在)、相談に応じてくれます。水洗トイレ完備で、身障者専用トイレもあります。
2.三色泉:清水がこんこんと湧き出ており、時間や季節で泉の色が変化することからこの名がつけられました。山中のオアシスといった感じです。
3.大沼:トンビ岩直下にある神秘的な池で、広さは約26.4アールあります。池には北陸には珍しいサンショウウオが生息しており、中央には座禅石と呼ばれる大きな石があります。
付近には大池平休憩所があり、水洗トイレも完備されています。
4.三蛇ヶ滝:落差20mほどの滝が、三段に分かれて流れ落ちる様子はとてもきれいで癒されます。
滝壺の川下には浅瀬がゆったりと広がり、川遊びが楽しめます。
5.トンビ岩:背中坂と呼ばれる100mほどの岩壁の随所に鎖が設置されており、慎重に登ると鳥のトビのくちばしに似たトンビ岩に出ます。大沼を直下に眺め、水面から約120mの高さはとてもスリリングで登りごたえ十分です(ただし、下降は危険です)。
6.白兀山:標高896mで、医王山の中では最も登られており、山上の一部の岩石が露出し、草木が生えないので、この名がつきました。頂上からは360度の眺望が楽しめます。
登山コースがたくさんあるので、最初に掲示板等で自分のコースをしっかり確認してから登りましょう。 | |
トンビ岩は身軽で登り、水筒等はザックにしまい、体の前に携行物が来ないようにしてください。 また、低学年、下降、雨天時、高所恐怖症の方は避けてください。 自信のない人は無理をせず、トンビ岩迂回コース(コース2)を選定してください。 |
アクセス | 医王山ビジターセンター(登山口)まで、金沢市もりの里から金沢大学方面の金沢井波線に入り、車で約25分。途中、二俣トンネルを出てすぐ右折。(トンネルから約15分) |
コース | ●コース1 医王山ビジターセンター(30分) → 探勝歩道分岐(左折・10分) → 大池平周遊コース(左折・5分) → 三色泉(15分) → 大池平(左折・10分) → *三蛇ケ滝(5分) → トンビ岩登山口(25分) → トンビ岩(15分) → 大池平分岐(45分・帰路はここで大池平方面へ下ること) → 白兀山(60分) → 大池平(45分) → 医王山ビジターセンター ●コース2(トンビ岩迂回コース:トンビ岩を左側に見ながら登る安全コース) *三蛇ケ滝まではコース1と同様(15分) → 大池平休憩所(25分) →大池平分岐(45分) → 白兀山(以下前コースと同様) |
親子 コースタイム |
●コース1 登り 2時間40分 下り 1時間45分 合計 4時間25分 ●コース2 登り 2時間35分 下り 1時間45分 合計 4時間20分 (休憩含まず) |
交通 | 公共交通機関がないので、車利用となります。医王山ビジターセンターには60台収容の駐車場があります。途中の道は狭い箇所もあるので、注意が必要です。 |
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薬草の山!?
医王山は、奈良時代の719年(養老3年)に泰澄大師が開山したといわれています。薬草が多いことから、唐の育王山にちなんで育王仙と名づけたものが医王山になったという説と、山頂に薬師如来をまつったことからつけられた(薬師如来は医薬の仏さま)という説があります。泰澄大師には、当時流行した疱瘡を収束させたという話も残っています。
花の百名山
田中澄江は『新・花の百名山』のなかで、医王山とベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草)を紹介しています。ベニバナイチヤクソウは人気がある花で、樹林下や林縁などに群生しています。まっすぐに立てた花茎に、下に向けて紅色の花を多数つけます。日本では本州中部以北〜北海道の亜高山〜高山帯に、世界では朝鮮半島、中国東北部、シベリア、北米などに分布しています。「一薬草」の名は、一番よく効く薬草という意味で、強心や抗菌などの作用があるため切り傷や虫刺されに利用されたり、利尿や脚気にも効果があるとされています。
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医王山石(戸室石とも言います)は医王山や戸室山で採れる石で、石垣や庭石などに用いられていましたが、近頃は変わったものに使われています。次の中で使われていないものは?
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最近ではマイナスイオンやミネラルが含まれるとして、石鹸や焼き芋用に利用されるだけでなく、ミネラルウォーターや岩盤浴、あるいは食品添加物としても利用されています。
医王山は、いおうぜんと読みます。「やま」ではなく「ぜん」です。さて、次の中で、「ぜん」もしくは「せん」と呼ばない山はどれでしょうか。
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氷ノ山→ひょうのせん、毛無山→けなしがせん、 恐羅漢山→おそらかんざん。山を「ぜん」もしくは「せん」と呼ぶ山名は少なく、兵庫県、鳥取県、岡山県に多いようです。ちなみに毛無山は、鳥取県にあるほかの2つの毛無山をふくめて全国に27※山ありますが、すべて「けなしやま」と呼びます。
※国土地理院1/25000地形図掲載の山
医王山情報 |
医王山ビジターセンター
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お問合わせ |
日本山岳会 石川支部 Tel. 076-232-3555 |
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