たてしなやま
北八ヶ岳の北端に位置する蓼科山(2531m)は、「諏訪富士」の別名をもつ円錐形の山で、百名山の一つに数えられています。シラカバ、カラマツ、ダケカンバなどの針葉樹林が多く、縞枯れ現象が見られることでも知られています。森林限界を越えると、頂上までは大きな溶岩が折り重なるように続く道。ゴツゴツとした岩原の山頂には火山口跡があり、中央がくぼんでいます。独立峰ゆえ展望が開けており、天気がよければ南八ヶ岳全山を望むことができます。
6月にはミネザクラ、夏にはミヤマキンバイ、イワカガミなどが咲き、秋になると登山口付近の落葉樹林が美しく紅葉します。
中山から見る蓼科山 | 紅葉する蓼科山 | ミヤマキンバイ |
コース上には水場や公共トイレがありません。準備は登山前に済ませましょう。 | |
頂上付近から大きな岩が多くなります。注意して登りましょう。 |
アクセス | 電車は、JR茅野駅から諏訪バスで「蓼科山登山口」下車。 車は、中央道諏訪インターから約50分、または上信越道佐久インターから約60分。登山道入口近くに20台ほどの駐車場があります。 |
コース | 蓼科山登山口(女乃神茶屋前)→小ピーク→蓼科山山頂(ピストン) |
親子 コースタイム |
蓼科山登山口から頂上まで、登り3時間、下り2時間30分。合計5時間30分。 |
交通 | ●バス JR中央本線茅野駅から諏訪バスで蓼科山登山口バス停へ。 ●マイカー 中央自動車道諏訪ICか諏訪南ICから蓼科山登山口へ。 |
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不思議な縞枯れ現象
蓼科山や北横岳、縞枯山のシラビソ、オオシラビソの樹林では縞枯れ現象がおきています。帯状に木々が集団で枯れ、山頂に向かって長い年月をかけて移動していく現象で、遠方からは水平な縞状の模様が見られることから、この名がつきました。原因は不明ですが、木々の世代交代や天然更新と考えられています。
蓼科山は女性?
蓼科山の麓にある女神湖は、赤沼平という沼地を農業用水のため池として改修されたものです。この名前は、正面に位置する浅間山を雄神山、蓼科山を女の神山と呼んでいたところから名付けられたといわれています。
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「北八ヶ岳ロープウェイ」は、以前は「ピラタス横岳ロープウェイ」「ピラタス蓼科ロープウェイ」などと、「ピラタス」という名称がつけられていました。この「ピラタス」とはどういう意味でしょう。
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北横岳からは日本三大アルプスを一望できることから、アルプス山脈を一望するスイス・ルツェルンのピラトゥス山にちなんで命名されました。1967年に県営の「日本ピラタス横岳ロープウェイ」として開業されましたが、現在は民間の企業が運営しています。
蓼科山情報 |
茅野市観光連盟 Tel. 0266-73-8550
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お問合わせ |
日本山岳会 信濃支部 |
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