どどがみね
岐阜市内を流れる長良川を挟んで金華山(328.9m)の北側に位置する百々ヶ峰は、コース・道標が整備された楽しい山行ができる山として最近多くの人々が訪れている。登り口は4か所ほどあるが、今回は三田洞弘法(法華寺)からのコースを紹介します。
山頂 | 対岸から見た百々ヶ峰 | 三田洞展望広場 |
岐阜パス三田洞線に乗り、三田洞弘法前で下車して歩き始め、法華寺・三田洞神仏温泉を右に見て「四季の森センター」の駐車場にでる。すぐ目の前に林道のゲートがあり登山の始まりである。ゲートの横を通り抜けると舗装された「管理車道jが続き、右手の砂防ダム内の「薬木の広場」には南天・ニシキギ・メギが植栽されている。雑木林が続き、赤松・小楢・ヒノキなどの木々もみられ、東海自然歩道の道標を左に見ながら50分ほどで三田洞展望広場に着いた。だいぶ高度を稼いだ。ここから岐阜市北部の展望はすばらしく、芝生広場のベンチで休憩。林道の枝道で「百々ヶ峰展望台1150m」の標識に沿って道幅は2m程と狭くなるが緩やかな登りとなる。やがて稜線にでて「洞山(西峰)450m、展望台500m」からは、最高峰に向かって足取りも軽く前方が見えてくる。無線中継局の横を通ると展望台が見えた。三角点に手を添え万歳三唱。女性・年配の夫婦・家族連れが山頂を賑わしくしている。岐車市の最高峰だけに対岸に見える金華山全体の山容が見渡せ、遠くJR名古屋駅のツインピルもはっきりと見える。1時間半程の登りでゆっくりと植栽の観察をすることもでき、展望も楽しみに家族で楽しめる山行である。
金華山より90mほど高いにもかかわらず、市民の認知度は低い。東海自然歩道が通っており、静かな気持ちよい里山歩きが楽しめる。 |
アクセス | 岐阜バス三田洞線で三田洞弘法前下車 |
コース | 三田洞弘法前…4分…四季の森センター駐車場…ゲート…50分…三田洞展望台…35分…百々ヶ峰展望台(山頂)…ゲート…駐車場…三田洞弘法前 |
親子 コースタイム |
三田洞弘法前→百々ヶ峰 1時間15分 →百々ヶ峰東峰 45分 登り合計2時間 下り1時間30分 |
交通 | ●バス 岐阜市内から岐阜バス利用が最も便利 |
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山頂近くのあれはなに?
百々が峰の山頂近くには2枚の反射板が立っています。無給電中継装置で、電波を反射して屈折させ、目的地まで届かせるものです。中部電力が岐阜市と関市の事業所をマイクロ波通信で結んでいるもので、設備の管理や災害時の連絡などに利用しているようです。指向性の高い高周波数帯の電波では、反射板を設けることで中継局の設置を省略することができます。
金華山はたいへん珍しい極相林
百々が峰の長良川を挟んだとなりには金華山があります。ロープウェーが通じ、博物館などの文化施設や多数の寺院などがあり、岐阜市のシンボル的存在です。とくに山をおおう照葉樹林は、市内の中心にあって、ツブラジイ・アラカシを主とした極相林となっています。極相林とは、植物種の遷移が進み、樹種の構成が変化しない平衡状態になったことを言います。長く天領地(幕府が直接おさめる土地)や官林・国有林として管理されていたため、市の中心でも極相林ができた非常に珍しい例です。
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岐阜市最高峰の百々ヶ峰ですが、長年、地元の人々にとっては好ましからざる状態でした。さて、どんな状態だったのでしょうか。
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1923年(大正12年)発行の地形図から、標高341.5mの三角点が誤って山頂とされ、以後、地名辞典などでも間違われてきました。そのため地元では、最高峰を「東峰」、三角点を「西峰」と呼んで区別をしていました。2007年になって岐阜市は「地名等の訂正申請」を行い、『電子国土基幹情報』で正しく公示されました。
百々ヶ峰情報 |
岐阜市観光案内所 Tel. 058-262-4415
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お問合わせ |
日本山岳会 岐阜支部 |
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