くらだけ・つーむしやま
鞍岳(1118m)は全国遊歩百選に選ばれている山。阿蘇外輪山の西端に位置し、頂上は男岳と女岳の双児峰で山麓の菊池市や大津町から眺めると馬の鞍のように見えるところが山名の由来です。北東の尾根をたどるとツームシ山(1064m)があり、この一帯は「熊本ふるさとの森林(もり)鞍岳」として県が指定、なだらかな自然観察路周辺には高山植物、野鳥類も多く、ファミリー登山向けのオススメコースです。
山野草としては、ユウスゲ、ヤマユリ、アザミ、マツムシソウ、リンドウ、ワレモコウ、サイヨウジャシンなどが夏・秋に見られる。樹木としては植樹のツツジもあるが、マツ・ナラ・モミジ・クロモジなどが見られ、特にアセビが多い。
ツームシ山から駐車場へ向かうコースは紹介のコースの他、花コースが歩きやすく、近年登山者も多くなりました。
下山後は、山麓の「四季の里旭志」温泉で疲れを癒すのも最高ですね。
男岳・女岳鞍部からの鞍岳山頂 | 鞍岳山頂。頂上部10m四方程。2等三角点。360度の眺望が楽しめる | ツームシ岳山頂。鞍岳に比べ山頂部は広くなだらかである。4等三角点。ほぼ360度の眺望が楽しめる | ||
馬頭観音への分岐点 | コオニユリは2〜10個の朱色の花をつける | マツムシソウ。単草型草原の日当たりのよい場所に多い | ||
外輪山のミルクロードから入ると大きな獅子像に会える | 第1駐車場前の東登山口 | キイアゲハとアザミ |
登山の出発は、鞍岳の頂上東側の第1駐車場で海抜約1000m。鞍岳の頂上までの距離は700m、高度差120m足らずです。25分くらいで登頂できます。 | |
頂上からツームシ山の縦走コースに入る時、下り始めは急斜面が少し続きますので注意しましょう。 その後は花の多い快適な平坦な散歩路です。山麓の「四季の里旭志」はキャンプ場、バンガロー、子どもの遊具、カンガルーの飼育もしてあり、子どもの遊び場でもあります。バーベキューも人気です。 |
アクセス | 菊池市旭志麓の「四季の里旭志」から舗装された林道を7km、鞍岳9合目の第一駐車場に着きます。駐車場横に鞍岳東登山口があります。その先には第2駐車場があります。また、大津町から阿蘇外輪山ミルクロードに入り、二重の峠を直進してパラボナアンテナを過ぎて400m走ると、左側に「四季の里」の看板があります。林道新山線を約6km走ると山頂東側の第1駐車場に着きます。 |
コース | 山頂第1駐車場→男岳(鞍岳)・女岳鞍部(20分)→(女岳往復10分)→鞍岳山頂(5分)→馬頭観音往復(15分)→ツームシ山山頂(40分)→林道分岐(15分)→林道(20分)→山頂駐車場(15分)→四季の里旭志(温泉)(約7km) 近年はツームシ山頂からの復路に花コースを使われる方も多くなりました。 |
親子 コースタイム |
駐車場からの一周コースはゆっくり歩いて約3時間程度。急斜面が少なく歩きやすい。 |
交通 | 登山にはマイカーが便利。山頂駐車場に40台ほどの駐車スペースがあります。 |
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馬頭観音は牛馬の護り神
少し回り道になりますが、鞍岳山頂から東側に下るとパノラマコースの分岐があります。このコースに入り山頂の北側をトラバース気味に200m歩けば馬頭観音です。山麓の御願所(ごがんぜ)にある円満寺の奥ノ院で、牛馬の護り神として昔は3月18日の大祭の日は、農民の参詣者でにぎわいました。現在は農耕用の牛馬がトラクターにかわりましたが、今も地域の人々のお参りは続いています。
鞍岳頂上のマンサク
マンサク科の落葉低木(3m位)。黄色の線形の四弁花を咲かせます。花期は3月の中旬前後と早いので人気があり、鞍岳頂上の西側斜面にみられます。葉っぱは止血剤として使うこともあります。
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鞍岳・ツームシ山情報 |
菊池市旭志総合支所 Tel. 0968-37-3111
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お問合わせ |
日本山岳会 熊本支部 |
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