あずまだけ
青森市街東部に位置する山です。整備された登山道を、気持ちよく登ることができます。
「八甲田山と岩木山が喧嘩して、その末に"東岳"は現在の姿になった」という伝説があり、いくつかの[お話]が言い伝えられています。「台形の山容」になった伝説もあるようです。
東岳は明治、大正、昭和前半まで、石灰石等の採掘場でした。現在も痕跡が残されており、石灰岩の岩肌を見ることができます。他にもトロッコレールなど一部残されており、鉱山であった歴史に思いを寄せて、登ってみましょう。
登山道へ進む途中に「宮田八幡宮」があります。樹齢800年、青森市天然記念物の「大イチョウ」の木があり、共に地域の人達に、古くから愛されています | 登り出して間もなく、畑や民家が現われます。マナーを守り、楽しい登山を始めましょう | 鉱石の採掘が行なわれていた時の名残りでしょう。今となっては使われていない機械に、働いていた人々の思い、鉱山だった歴史を感じる存在となっています | ||
採掘した鉱石を運ぶ「トロッコ」が走っていたのでしょう。今も一部のレールが残っています | 採石場跡の展望台からは青森市街地、陸奥湾、澄んだ空のときは、岩木山も望むことができます | 採掘作業で行なわれる「発破」で使われた、ダイナマイトを保管する倉庫が今も存在していました。レンガを運んだ人達、倉庫を形造った人達の思いを感じます |
駐車場より歩きだして500mほどの間は、畑や民家があります。登山道から外れないように歩きましょう。 | |
途中、沢が流れていますが、自分の体力に合せて、必要な量の水を持っていきましょう。 |
アクセス | 青森駅 → 青森市民バス、矢田・滝沢線 動物愛護センター前下車 登山口駐車場まで徒歩約2km |
コース | 登山口駐車場 → 展望台 → 沢底 → 頂上 → 沢底 → 展望台 → 登山口駐車場 |
親子 コースタイム |
登り2時間、下り1時間30分、合計3時間30分(休憩含まず) |
交通 | ●バス利用 2014年4月1日現在、青森市営バスの路線は廃止されています。 民間バス会社に委託・運営されている「青森市民バス」により運営されています。 青森駅から動物愛護センター行きのバスは現在、12:00発、15:00発、18:25発の3本です。時間帯が午後なので、登山計画を適切に立てましょう。 バス問合せ:八洲交通 Tel. 017-737-3810 ●車利用 動物愛護センターより案内標識に沿って、登山口駐車場へ向かいましょう。 |
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東岳の山容が伝説になった
青森市街より見渡せる東岳。台形の姿になった言伝えを紹介します。
① 八甲田山と岩木山が喧嘩をしました。そのとばっちりを受けた東岳は、首を飛ばされて雲谷峠となりました。
② 東岳と八甲田山が喧嘩をして、東岳は首を飛ばされました。その首は岩木山まで飛ばされて、肩のコブとなりました。
③ 東岳と岩木山が喧嘩して、東岳は首を飛ばされました。その首は岩木山の大森山となりました。鉱山 「東岳」
東岳では、明治30年(1897年)から昭和35年(1960年)にかけて石灰石、鉄鉱石、銅鉱石を採掘した鉱山でした。
この間、採掘関連会社は幾つか入山していますが、代表的な会社として"藤田組"を挙げることが出来るでしょう。
藤田組は大正3年(1914年)より開発を行い、大正5年(1916年)には採石場から東北本線:旧野内駅まで、約5kmの索道(ケーブルトロッコ)を架設して石灰石を搬出していました。
青森市港町(旧相馬町)に「藤田組電錬所」が在ったことで、その場所から南北に通る道路は通称「藤田組通り」として、現在も呼ばれています。 -
東岳には青森市の天然記念物に指定されているイチョウの巨木が2本あります。さて、イチョウはふつうの樹木とはちょっと違います。さて以下の中で正しいのは?
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イチョウの仲間は恐竜の時代(約3億年から7000万年前)に栄えていました。一般に植物は花粉がメシベについて受精しますが、イチョウはギンナンに取り込まれた花粉が分裂して2個の精子を作り、ギンナンが用意した液体の中を泳いで卵にたどり着きます。1896年に平瀬作五郎が発見しました。 世界的な発見でした。
東岳情報 |
青森市ホームページ
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お問合わせ |
青森市役所観光課 Tel. 017-734-1111 日本山岳会 青森支部 |
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