とがみやま
今回紹介する山は、これまで紹介した山とは一味違ったより自然に近い、言い方を変えると整備された山とは言いがたい山です。登山のための施設やトイレもありません。
ぜひ、他の「家族で楽しむ山を」経験の上入山されたい。
コース上には登山愛好家が立てた道標があるだけですから、引率される親御様は地図や磁石の読める方を対象に入山して欲しい、また天候が悪い時などは入るべきでない。
位置
仙台市の西部丘陵地にあり、青葉区太白区の境を西進すると、中心部から青葉山、太白山、権現森、蕃山、亀ケ森、大倉山等いわゆる里山が続く丘陵地の1山である。
市内から秋保温泉、秋保大滝(二口)への途中、長袋地区の北方に見える釣鐘状の山が見える。民話に出る日本の山の原風景を思い出すような姿である。
写真では見えませんが、この陰に連なる少し低いが女戸神山も地元史の古地誌類に載る昔から親しまれた山のようである。
登山口
青葉区を走る国道48号線白沢から1.3km西進し、左折JR仙山線の下を秋保町長袋への県道457号線が走る。そのちょうど峠部から入山することになる。
また、その逆で、秋保温泉から二口方面へ向かい長袋から右折してもよい。
入口に門扉のある仙台市の水道局の管理する施設の空き地に5、6台駐車可能な場所があります。門扉の開閉に邪魔にならぬように車を駐車してネ。
適期
里山の領域ですから一年中楽しめますが、子供との登山ですから春と秋がお勧めです。
眺望は戸神山からの東面が特によく、遠く太平洋から市街地の高層ビルは勿論、西部丘陵地の各里山が良く見えます。落葉した後は辺りに遮るものが無いだけ、仙台近郊の著名な山が(泉ヶ岳、船形山、大東岳、蔵王など)よく見えます。
今回のコースは
◯戸神山を時計回りに一周するコースです。 所要時間は休憩を入れても3時間
※もちろん逆廻りコースも可 戸神山だけなら表廻りコースを往復してもよし。
水道施設 | ルート上にある道標(各分岐点にあります) | 分岐点 | ||
分岐点に出てくる道標 | 右の道へ行く | 女戸神山山頂への標識 | ||
戸神と女戸神との鞍部です | 山頂部南面にある祠 | 水場 |
親子 コースタイム |
入口 → 25分 → 表裏廻りの分岐点 →35分 → 女戸神山への分岐点 → 10分 → 女戸神山 → 5分 → 鞍部 → 10分 → 戸神山 → (鞍部を経て15分) → 水場 → 20分 → 表裏廻り分岐点 → 20分 → 入山点 ※コース途中の水場…通年利用できますが水量豊富ではありません。 ※いろんな動物にも遭遇します、もちろん熊や猿にも出会うことがあります。 |
交通 | ここでは自家用車を利用した案内をしましたが、仙台からですとJR仙山線愛子駅で市営バス乗り換え(上の原)行き、秋保中学校前で下車して入口まで2キロ歩くことも出来ますが、利用できる時間帯は限られます。またJR仙山線白沢駅で(折葉経由秋保)行きの市営バスに乗り換えもありますが、折葉から1キロほど歩くことになります。バスの本数は限られます。 利用の際は仙台市営バスにお問い合わせください。(022−222−2256) 近くの観光地はマイカー利用で 登山の後は温泉へ…秋保温泉10分 作並温泉25分 景勝地……秋保大滝20分 二口磐司岩30分 釜房ダム河畔公園35分 定義(西方寺)30分 |
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とんがり帽子のとがみ山
戸神山の山名は、見た目の印象の「とがった山」からきているそうです。釣り鐘のような形は近くの里からよく見え、魂が天に通じる架け橋にイメージされて信仰の対象になっていました。別名「オドガミ」といい、北にあるひとまわり低い円錐形の「メドガミ」と夫婦山として信仰されていました。
一度は見てみたい、芸術的な柱の岩壁
戸神山がある県立自然公園二口峡谷には、磐司岩(ばんじいわ)という巨大な岩壁があります。安山岩質凝灰角礫岩、火山角礫岩からなる柱状節理の岩壁です。柱状節理というのは、柱が規則正しく積み重なったような形をした岩のことです。マグマが冷えるとき縮小したものです。高さは80m~150mあり、3km以上の長さがあり、自然が作った芸術作品です。特に、秋の紅葉シーズンには美しく、多くの人が訪れます。
戸神山情報 |
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お問合わせ |
日本山岳会 宮城支部 |
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