なんたいさん

男体山(2486m)は日光連山を代表する山です。中禅寺湖畔に堂々とそびえる円錐形の姿は、日光富士とも呼ばれています。むかしから信仰の山として、多くの人びとにあがめられており、男体山をふくめ女峰山、太郎山は二荒山神社の境内になっています。山頂の奥宮には、突き刺すような格好で神剣が奉納されています。中禅寺湖側からの登山道は参拝するための道ですが、急な登りが多く、上の方では岩が多くなります。しかし上から見下ろす中禅寺湖や周囲の山やまの景色はすばらしく、疲れも吹きとびます。
中禅寺湖側の登山口には二荒山神社の中宮祠があり、ここで入山料を支払い簡単な説明を受けると、安全を祈願したお守りをもらえます。

   
男体山一合目遙拝所   男体山三合目付近から社山方面   男体山八合目瀧尾神社付近
   
男体山九合目付近   男体山山頂からの展望   男体山山頂
紅葉は9月下旬から、大変な混雑が予想されるので時間の配分に工夫がいります。
中禅寺湖から望む男体山は美しい山容です。とくに南側の姿は印象的です。
アクセス JR日光駅/東武日光駅 → 二荒山神社中宮祠(約60分)
コース 二荒山神社中宮祠 → 4合目 → 山頂 → 4合目 → 二荒山神社中宮祠
親子
コースタイム
二荒山神社中宮祠から山頂まで 登り3時間30分、下り2時間30分
合計6時間(神社参拝・休憩時間含まず)
交通 ●電車利用
1. 日光は観光地なのでバスも混雑する。いろは坂を越えるので全員座席に座れるように配慮してくれるが、長時間立つ場合もある。
2. 東武バス日光では、日光での東武バスが乗り降り自由なフリーパスを販売している。男体山登山だけでなく、ほかも観光するにはお得。
 
●車利用
紅葉シーズンは車が渋滞。駐車場は二荒山神社中宮祠の神社内、宝物館の裏が駐車場。志津乗越の駐車場はあまりスペースがないので要注意。

日光すべてがお寺の境内

男体山、女峰山、太郎山の3山をまつっている二荒山神社の境内は、日光全域に広がっています。男体山、女峰山、太郎山に加え、奥白根山、前白根山、大真名子山、小真名子山、赤薙山(日光連山8峰)、それに華厳滝、いろは坂も境内です。その広さは3,400haとされ、伊勢神宮に次ぐ日本で2番目の面積だそうです。

戦場ヶ原は神々が戦った場所

男体山の西に広がる戦場ヶ原。室町時代に書かれた『日光山縁起』によると、二荒神(=男体山)と赤城神(赤城山)が、大蛇と大ムカデに化けて戦った場所だとされています。むかしこの地を支配していた毛野国(ケヌの国)で実際に起きた争いを示しているとされています。毛野国は分裂し、下野国(現在の栃木県)と上野国(現在の群馬県南部)になりました。赤沼という地名は、大ムカデの血で池が赤く染まったからだと言われています。

観光客が多くおとずれる日光。ここには美しい日光を眺めるためのロープウェイがあります。はたして今も営業しているロープウェイはどれでしょう。

1. 明智平ロープウェイ

明智平ロープウェイは、明智平駅と展望台駅を結ぶ路線。華厳滝や中禅寺湖、男体山などを見ることができます。中禅寺温泉ロープウェイは、中禅寺温泉駅から茶ノ木平駅を結ぶ路線で2003年に廃止されました。日光電車は日光駅前から馬返までを結んでいた路面電車で1968年に廃止されました。神橋のそばには、いまも橋台と橋脚の一部が残っています。

2. 中禅寺温泉ロープウェイ

3. 日光電車

日光を開山した勝道上人(しょうどうしょうにん)がはじめて日光へ来たとき、流れが早い川があって渡れませんでした。神仏にお願いすると深沙王(じんじゃおう)が現れて、あるもので橋を作ってくれました。何でしょう。

1. ワニ

2. 蛇

深沙王が投げた青と赤の2匹の蛇は大蛇となり川に横たわりました。蛇のうろこに山菅(やますげ)が生え、勝道上人たちはぶじに川を渡ることができました。いま神橋があるところです。神橋は「山菅の蛇橋」とか「御橋」とも呼ばれています。

3. 巨大な魚

男体山情報

東武バス日光営業所 Tel. 0288-54-1138
日光観光協会 Tel. 0288-54-2496
日光湯元ビジターセンター Tel. 0288-62-2321

 

お問合わせ

日本山岳会 栃木支部

登山計画書を書いて出かけよう! 登山計画書PDF

┃ 登山おすすめコース ┃ 山の学校 ┃ 家族でハイキング ┃ 山を知ろう ┃ 山はおもしろい ┃ 山のお知らせ ┃
┃ サイトマップ ┃ 日本山岳会 ┃ Copyright 2013 THE JAPANESE ALPINE CLUB. All Rights Reserved.