おおやま
あめふり山とも呼ばれています。標高1252m。神奈川県の最高峰・丹沢の山々のいちばん東にある山です。新幹線、東海道線、小田急電鉄の北側の車窓からピラミッド型のきれいな山容をみせてくれます。山頂からは相模灘、江の島、三浦半島、運がよければ伊豆大島、房総半島を望むことができます。山腹に大山阿夫利神社、大山寺があり、「大山詣り」という落語にあるように古くから庶民の信仰を集めてきました。下社までケーブルで登り、山頂から見晴台経由で下社に戻るコースを紹介しましよう。
こま参道 バス停から、みやげもの屋が並ぶ「こま参道」を歩く。15分ほどで大山ケーブル駅に。大山ごまが人気です |
ケーブル ケーブルに乗ると786mの距離を6分で阿夫利神社駅に着く。標高差278m。中間に大山寺駅があります |
大山阿夫利神社 古くから信仰を集めた山です。大山祇神(おおやまつみのかみ)が祀られています。大山寺は東大寺の別当良弁が開山したと伝えられています |
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神社下社からの展望 標高730mあり、空気が澄んでいれば相模平野から三浦半島、房総半島、東京都心の高層ビル群を望むことができます |
鼻突き岩 登山道15丁目にあります。岩に直径15cmほどの穴が開いています。大山の天狗が、この岩に鼻を突いてできたそうです |
頂上 山頂に祀られているのは大山祇神です。富士山を護っている木花咲耶姫(コノハナノサクヤヒメ)のお父さんです |
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見晴台 山頂より1時間ほど尾根道を下ると広く開けた展望台の広場からの素晴らしい景色が待っています |
元気のいい親子はケーブルカーを利用しないで女坂または男坂を登りましよう。男坂は急な石段が多いので下りには利用しない方がいいでしょう。神社脇の登拝門をくぐり急な石段を登り詰めると平坦なところに出ますが、その先は急な坂道が続きます。28丁目が山頂。下山は見晴台から二重の滝を通って下社に戻ります。そんなに楽な山ではありません、休憩を取りながらゆっくり上りましょう。ヤビツ峠を利用するコースは、小田急秦野駅からのバスが少ないので、事前によく調べておきましょう。
大山は登山ルートがいろいろあります。事前に自分の登山ルートを確認しておきましょう。山頂のトイレは渋滞が予想されます。バス停や下社で済ませておくと安心です。 | |
ヤマビルがいます。4〜10月、特に気温25℃前後で湿度70%程度の6〜9月ごろに地表にヤマビルが見られるので注意が必要です。神社にあるカゴや登山道入口にヒル駆除用の塩が置いてあります。消毒用エタノール、食酢、殺ヒルスプレーなどで駆除し、定着して繁殖しないように協力しましよう。 |
交通 | 小田急「伊勢原駅北口」4番バス乗り場より神奈川中央交通バス「大山ケーブル行」バス終点下車(約30分) 大山を登るなら小田急「丹沢・大山フリーパス」がお得です。 |
親子 コースタイム |
小田急伊勢原駅 →30分(バス)→ バス停「大山ケーブル」 →(15分)→ 大山ケーブル駅 6分(ケーブルカー) → 阿夫利神社駅 →(3分)→ 阿夫利神社下社(本坂) →(70分)→ 20丁目富士見台 →(15分)→ 25丁目ヤビツ分岐点 →(15分)→ 大山山頂(60分)→ 見晴台 →(20分)→ 二重の滝 →(25分)→ 下社(女坂) →(15分)→ 大山寺 →(15分)→ 追分(大山ケーブル駅) →(10分)→ バス停「大山ケーブル」 → 30分(バス)→ 伊勢原駅 歩行時間約4.5時間 |
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あめふり山
別名、あふりやま(阿夫利山、雨降り山)と呼ばれ広く親しまれてきました。常に雲や霧が山上に生じ、雨を降らすためでしょう。相模灘で水分を吸収した雲が、この山に最初に突き当たり雲や霧を生じさせます。頂上奥社には雷大神が祀られています。雨乞い信仰の中心地です。山麓から流れ出る良質の水を使った大山豆腐が有名です。大山阿夫利神社の参道には美味しい豆腐を食べさせるお店が並んでいます。
大山コマ
木材が豊富であったため、古くからお椀、お盆、食器など生活必需品を生産してきましたが、江戸時代中期に大山信仰が盛んになると大山独自のお土産として大山コマが生まれました。よく回ることから、生活がよく回り金運がついて回るとして、愛されています。材料はミズキという木で、ろくろによる伝統的な手作りで作られます。素朴な味わい深いものです。参道で、止まらない不思議なコマを見ました。購入すれば仕掛けを教えてもらえます。回転磁力・振動など考えると面白い。
半開きの登拝門
かつて大山登山は、夏山期間(7月27日〜8月17日)以外は、登山禁止でした。下社の横に山頂に通じる"登拝門"があり、遠く元禄時代より280年に及ぶ長い間、閉じられていました。大山三大講社の一つである東京日本橋の「お花講」が鍵を保管しています。登山客の増加により規制は徐々にゆるめられ、昭和40年には国定公園に指定され登山者が急激に増加したのを機に常時開かれるようになりましたが、半開きとし名残をとどめています。
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大山ケーブルカーの運転席はどこにあるのでしょうか?
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上りと下りのケーブルカーが、井戸のつるべのように一本のワイヤーロープでつながれていて、巻き上げ機と運転室は阿夫利神社駅にあります。
女坂には7つの不思議があるそうです。ぜひ、お祈りしてほしいのは、どれでしょうか。
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最初は普通のお地蔵様として安置されていたが、いつの頃からか顔が童(わらべ)に変わっていたそうです。この地蔵に祈ると子供がすくすくと丈夫に育つといわれます。
大山情報 |
伊勢原観光協会 Tel. 0463-73-7373
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お問合わせ |
日本山岳会 東京多摩支部 Tel. 042-796-9386 |
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