さるくらやま・ごぜんやま
猿倉山(345m)と御前山(559m)は、峰続きのなだらかな山容の山です。コナラやウリハダカエデなどの落葉広葉樹の林にかこまれた登山道は、自然を紹介する案内板がたてられ、自然を学びながら登れる山です。国道41号線に沿って神通川が蛇行しながら流れて、美しい神通峡の渓谷をつくっています。御前山の西側には高さ40メートルの奇岩が突きだし、変化にとんだ景観が楽しめます。山麓には芝生広場などがあり、冬はソリ遊びなどファミリーで四季を味わうことができます。
登山口から猿倉山頂上への階段 | 猿倉山頂上の猿倉社 | 緑が美しい林の中を歩く | ||
御前山からの神通峡 | 獅子ヶ鼻岩に咲くメノマンネングサ | ウラギンヒョウモン | ||
猿倉コミュニティセンター | 風力発電の建物「風の城」 | 登山口にあるバーベキュー棟 |
イベントなどが行なわれる広い芝生広場があります。遊具施設や休憩所もあり、思い切り遊べますよ。
標高345mの猿倉山頂上にある風力発電の建物です。風の城と呼び、展望台があります。展望台からは富山湾や富山平野の眺めが最高です。
登山口駐車場脇にバーベキュー棟があります。周りの景気をながめながら、家族でバーベキューを味わいましょう。付近にはキャンプ場もあります。
獅子ヶ鼻岩は、高さ40メートルぐらいの垂直の岩壁です。安全用ロープや展望デッキなどはありません。くれぐれも注意してください。また、雨の日や強風の場合は、訪れないようにしましょう。 |
アクセス | 登山口は、猿倉森林公園のバーベキュー棟横から。公衆トイレもあります 駐車場は30台収容。公園入口の芝生広場は150台収容。 |
コース | バーベキュー棟横駐車場 → 猿倉山 → 御前山 → 小佐波御前山登山口 → 獅子ヶ鼻岩 → 小佐波御前山登山口 → 御前山 → 猿倉山 → バーベキュー棟横駐車場(登山口と並行して林道があり、小佐波御前山登山口まで行くことができる。ここから小佐波御前山までは、往復約1時間40分) |
親子 コースタイム |
駐車場(15分)猿倉山(1時間)御前山(15分)小佐波御前山登山口(15分) 獅子ヶ鼻岩(15分)小佐波御前山登山口(15分)御前山(40分)猿倉山(15分)駐車場 |
交通 | ●電車利用 JR高山線笹津駅から徒歩で約50分 ●車利用 北陸自動車道富山ICから国道41号線を高山方面へ向かい、バス停「笹津(ささづ)」を過ぎ、案内板に従って左折し、約1km。 |
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めずらしい植物
神通川の峡谷は、多様な地形地質で成り立っています。周辺は特異な形の岩があり、富山県内でも珍しい植物が生育しています。猿倉山・御前山の神通川対岸の大乗悟山や御前山の西側にある獅子ヶ鼻岩は、海底火山の噴出物である溶岩や角礫凝灰岩でできています。岩場には、動物の爪の形をした肉厚の葉のツメレンゲや黄色い花のメノマンネングサ、紅紫色のイブキジャコウソウなどがみられます。
不吹堂(ふかんどう)
富山県では、古くから風をしずめる風神堂を建てて風(ふう)神(じん)を祀ってきました。これを「不吹堂」と呼んでいます。県の西側に位置する井波町では、八乙女山の風穴から吹き出す風を鎮めるために「不吹堂」が建てられています。軽自動車が横倒しになるくらいの強風が吹き荒れることがあります。御前山から峰続きの小佐波御前山からの強風は、麓の村々に被害をもたらしてきました。富山市直坂(すぐざか)(旧大沢野町)には級長戸辺(しなとべ)神社という風のお宮があり、風の神が祀られています。
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