じょうねんだけ
安曇野から見える三角形の山が常念岳(2857m)です。常念岳へのルートは安曇野から一ノ沢を登るコースが最も一般的です。眺望はありませんが、5月中旬から11月初旬まで安全で楽しい登山ができます。7月初旬には雪渓があり、中旬までは雪渓を直登して胸突八丁を巻くことができます。常念乗越では槍ヶ岳から北穂高岳の大パノラマが眼前に広がり、直下に赤い屋根の常念小屋が見えます。
一ノ沢登山口のタクシー乗り場 | 一ノ沢登山道 大滝ベンチ | 一ノ沢登山道 胸突八丁の梯子段 | ||
小屋前で | 常念小屋 食堂 | 常念小屋の朝食 |
突き八丁の一部には、5歳以下の子どもでは危険な箇所がある |
アクセス | JR大糸線豊科駅、柏矢町駅、穂高駅からタクシー(約40分) |
コース | 一の沢登山口 → 笹原 → (雪渓) → 胸突き八丁 → 常念乗越 → 常念小屋(宿泊) → 山頂 → 常念乗越 → 胸突き八丁 → (雪渓) → 笹原 → 一の沢登山口 |
親子 コースタイム |
一の沢登山口から胸突き八丁まで登り3時間20分。胸突き八丁から常念小屋まで登り1時間20分。常念小屋から山頂の往復は1時間50分。常念乗越から一の沢登山口へは下り3時間20分。(休憩時間など含まず) |
交通 | ●バス・電車利用 一ノ沢登山口は、JR大糸線豊科、柏矢町、穂高のいずれかの駅で下車し、タクシーで40分ほど。定期バスはない。 ●車利用 自家用車の場合は一ノ沢登山口の手前1kmほどのところに2カ所無料駐車場が設けられているので利用できる。 安曇野市内には登山者が利用できる無料駐車場があるので、利用してタクシーなどで登山口に向かうこともできる。 |
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坊さんの姿が現れる常念岳
常念岳という山の名前の由来は、雪形に常念坊という坊さんがとっくりを持った姿であらわれるからだといわれています。山の木を盗みにきた盗人が寝ていると、念仏と鐘の音が何時間も聞こえ(常念)、盗人たちは怖くて逃げた(ウエストン『日本アルプス・登山と探検』)。毎年暮れに常念坊がいくらでも酒が入るちいさなとっくりを持って酒を買いに来たという説、坂上田村麻呂の重臣だった常念坊が逃げ込んだためについたという説などがあります。
常念岳の蝶の研究家、田淵行男
田淵行男(たぶち ゆきお、1905年~1989年)は、山岳写真家であり、高山蝶研究家でした。昆虫の宝庫である安曇野でチョウやハチの生態を研究すると共に、100回以上常念岳に登って高山蝶の研究を行いました。現在、長野県の天然記念物に指定されているタカネヒカゲは彼によって生態研究がされたものです。数百回に及ぶ北アルプスを行い「高山蝶」、「ヒメギフチョウ」、「山の紋章雪形」、「安曇野の蝶」、「山のアルバム」など多くの著書があります。安曇野市穂高には田淵行男記念館があります。
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常念岳の形は三角形だとか、ピラミダルな山と形容されています。ピラミダルとはどんな形でしょうか?
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ピラミッドのような角錐型の山を形容するときに使います。1894年に常念岳に登った英国の宣教師ウォルター・ウェストンは、「ぺニン・アルプスの女王ワイスホルンを小さくしたような優美の三角形」(「日本アルプスの登山と探検」)と形容しています。
常念岳情報 |
日本アルプス常念小屋
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お問合わせ |
日本山岳会 信濃支部 |
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