はとぶきやま

鳩吹山は、四季を通じて折々の山の様子を楽しみながら山頂に達することができ、180度の展望が開けます。眼下にはかつてライン下りで有名だった木曾川や可児市・美濃加茂市の町並み、さらに遠く中央アルプスと最近噴火した御嶽山などが遠望でき、雄大なパノラマが楽しめるハイキングコースです。登山口は大脇・真禅寺・西山・石原・カタクリ口5ヵ所で、今回は真禅寺コースを選んで西山口へ降り、西山林道を経て真禅寺口に戻ってくるコースです。

岐阜市内からは国道21号線をたどって各務原(かかみがはら)市・坂祝(さかほぎ)町を経て美濃加茂市に入り国道41号線との交差で右折し、進んでいくとなだらかな鳩吹山が見えてきます。

緩やかな勾配を上がると真禅寺の山門が右手に見え、さらに林道西山線を少し行ったところに10台程止めることができる駐車場があります。

真禅寺口に戻って遊歩道の案内図を横に見て出発します。

いきなり階段が続き、遊歩道は整備されているものの、やや勾配が急です。周りは雑木に覆われ見通しは悪いですが、それでも緩やかならせん状に30分程登ると前方が開けて天神休憩舎が見えてきます。

丸いテーブルが2つありゆっくりくつろぐことができます。頂上まであとわずか、2本の鉄塔の向こうに広々とした山頂。

山頂からは快晴であれば町並みや山々が遠望できます。

下山は、西山登山口を目指していくつかの峰を越えて稜線を歩き、標識を見ながら1時間ほどで降り駐車場に戻ります。

   
鳩吹山   真禅寺   頂記念塔
   
    山頂からの展望   西山登山口の標識

真禅寺口
駐車場(10台)とトイレがあります。

登山道を含む山一帯では、ガスバーナーなどの火気使用は禁止されています。

西山休憩舎付近からは、南西方向へ継鹿尾山を経て寂光院まで登山道が延びていて、その西側は東海自然歩道になっています。

西山の西側の愛知県犬山市の山域には、多くのコースからなる栗栖遊歩道があります。

アクセス ●電車利用
名古屋より
名鉄名古屋駅(犬山線経由約30分)名鉄犬山駅(広見線経由約10〜15分)名鉄西可児駅下車

岐阜より
名鉄岐阜駅(各務原線経由約30分)名鉄犬山駅(広見線経由約10〜15分)名鉄西可児駅下車

真禅寺口 名鉄西可児駅より 2.3km(徒歩約40分)

●車利用
名古屋市より国道41号経由(35km)
小牧I.C.より国道41号経由(20km)
岐阜市より国道21号経由(35km)
名古屋I.C.より国道248号経由(10km)

その他の登山口へは
大脇口 名鉄可児川駅下車 1.3km
カタクリ口 名鉄可児川駅下車 2.1km
西山口 名鉄西可児駅下車 3.4km
石原口 名鉄西可児駅下車 3.6km
親子
コースタイム
真禅寺口 大天神休憩舎=40分=鳩吹山山頂(大脇ルート・西山ルート合流点)=60分=西山口

鳩吹山の植物

山腹にはシデコブシの自生地があり、遊歩道周辺にはヒカゲツツジ、ミツバツツジ、ヤマザクラ、ヤマツツジ、ショウジョウバカマ、シハイスミレなどが自生しています。

カタクリ群生地カタクリ口

飛騨木曽川国定公園内の可児川下流自然公園にはカタクリの群生地があります。この群生地で2012年(平成24年)から、『カタクリまつり』が開催されています。

鳩吹山遊歩道を南西にたどると寂光院があります。ここは別名「尾張のもみじ寺」とも言われ紅葉の名所です。
さて、次の中で正しいのは?

1. カエデはモミジ科の木である。

2. イロハモミジはカエデ科の木である。

モミジという科や属はありません。よくモミジと言われているのは、イロハモミジのことです。また、いろいろな木々の紅葉をモミジということもあります。寂光院の10万坪といわれる広い境内には約1000本のイロハモミジやカエデ類が立ち並び、シーズンには多くの人でにぎわいます。

3. 赤く染まるのがモミジで、黄色く染まるのがカエデ。

鳩吹山という名は、鳩が伏している形に似ていることからつけられたと言われています。さて、鳩について、次の中で正しいのはどれでしょうか?

1. 神社などにいる鳩は日本の固有種である。

2. 伝書鳩には山鳩が使われる。

3. 鳩はヒナをミルクで育てている。

親鳥はヒナが巣立ちするまで、鳩ミルク(ピジョンミルク)と呼ばれるミルクを与えます。親鳥の口にくちばしを入れてミルクを飲みます。神社などにいる鳩はカワラバトで、飛鳥時代からいたと言われています。ヨーロッパ、中央アジア、北アフリカなどに分布し、食用や伝令用として利用されています。

お問合わせ

日本山岳会 岐阜支部
可児市観光協会

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