ひがねさん

十国峠(日金山)山頂は、その名の通り十国「伊豆・駿河・遠江(とうとうみ)・甲斐・信濃・武蔵・相模・安房・上総(かずさ)・下総(しもうさ)」と五つの島を見渡すことができる絶景ポイント、富士山の好展望地でもあります。登山スタート地、落合橋から全長5.3キロ、ゆっくりペースで約3時間半のコース。十国峠の広い草原でお弁当を食べて、姫の沢公園のアスレチックコースを巡れば、お楽しみ満載(まんさい)の親子登山となることでしょう。

   
このバス停からいよいよハイキングスタート   ここから石仏探しが始まるよ   登山道の入口。ここからは山道だよ
   
ちょっと薄暗い檜の林の中を歩きます   沢沿いの道、せせらぎの音が心地よいね   小さな滝も出現します
   
十国見渡せるかな   姫の沢公園入口。アスレチックコースへGO   アスレチック最初の展望塔からの眺め
夏季は水分補給や帽子をかぶって、熱中症にならないようにしましょう。ハイキング適期は春か秋ですが、山頂から十国全てを眺めたいのなら空気が澄んで遠望がきく冬季がお薦めです。
アクセス JR湯河原駅 → 伊豆箱根バス・不動滝・奥湯河原方面行き(約10分)落合橋下車 バス運賃大人210円
コース 落合橋バス停 → 日金山登山口 → 東光寺(とうこうじ) → 十国峠
親子
コースタイム
登り 約3時間30分(休憩含まず)
交通 ・湯河原駅発不動滝・奥湯河原方面行きバスは朝の時間帯は10分間隔で出ています
帰りは十国峠ケーブルカーで下山。十国峠登り口バス停より伊豆箱根バス熱海駅行き(約35分)、もしくは姫の沢公園アスレチック後、姫の沢公園から熱海駅行きバスに乗車できます。
 
・姫の沢公園のアスレチックは約2時間半から3時間のコースです。無料で楽しめますのでぜひチャレンジしてみてください。なお、雨の後は丸太など滑りやすいので注意してください。

衣類をはぐ鬼婆に注目

東光寺は、真言宗(しんごんしゅう)の古寺で山岳信仰の行場として開祖(かいそ)されました。お彼岸に参詣(さんけい)すれば会いたい故人(こじん)
に似た人 に出会えるとか。境内裏手に「日金三仙人(ひがねさんせんにん)」の塚等たくさん石仏や塔があり、熱海市の文化財として史跡に指定されています。本尊は黄銅製の地蔵菩薩(じぞうぼさつ)。入口左右にある閻魔大王(えんまだいおう)と奪衣婆(だつえば)《亡くなった者が冥土(めいど)へ行く途中、三途の河原(さんずのかわら)で衣類をはぐ鬼婆(おにば)》は表情豊かで必見です。

人力で鉄道を走らせていた!

1900年から1907年にかけて、小田原と熱海の間を豆相人車鉄道(ずそうじんしゃてつどう)が走っていました。なんとこれは人力で車両を押すものでした。乗客が押すのを手伝ったり、車両の転倒も多くあった言います。押し手の賃金が高額だったことなどから、蒸気機関車で牽引する軽便鉄道に切り替えられ、名称を熱海鉄道としました。芥川龍之介の『トロッコ』は、この鉄道が軽便鉄道に切り替える工事現場を舞台としたものだそうです。

「石仏のあるハイキングコース」には丁仏が道標となっています。1丁ごとに設置され、1丁目から42丁目まであります。さて、1丁とは何メートルでしょう?

1. 約309メートル

2. 約109メートル

町とも書きます。条里制では6尺を1歩として60歩が1丁でしたが、太閤検地で6尺3寸を1間として60間が1丁となり、その後6尺が1間となりました。メートル法の採用で1200mを11丁と定め、1丁は109.09091mになりました。なお、ハイキングコースの丁仏は、当初一丁ごとに設置されていましたが、新たに半丁ごとにもできました。

3. 約19メートル

夏目漱石はリュウマチの療養のために湯河原を訪れていました。漱石の『明暗』には、主人公とむかしの恋人が湯河原で再会する場面が出てきます。さて次の中で、間違っているのは?

1. 『明暗』は未完の小説

2. 『明暗』は漱石の小説で最長

3. 『明暗』は漱石の初期の小説

『明暗』は「朝日新聞」に1916年(大正5年)5月26日から12月14日まで188回連載され、漱石が病気で亡くなったため未完となりました。漱石が利用していた天野屋で主人公津田と元恋人の清子が再会する場面が最後でした。漱石の小説中最長の作品でもあります。

日金山情報

湯河原温泉観光協会公式サイトハイキングコース案内
ハイキングコースマップ
姫の沢公園アスレチックコース案内

 

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日本山岳会 静岡支部

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