かすがいさんざん(どうず・おおたに・みろく)

道樹山(429m)、大谷山(425m)、弥勒山(437m)と、3つの山が周回コースで登れ、春の山野草、夏の新緑、秋の紅葉と豊かな四季の自然を楽しむことができる名古屋近郊の人気の山です。三山をつなぐ尾根道は東海自然歩道の一部でもあり、快適な雑木林のアップダウンが続きます。弥勒山頂上からは雄大な濃尾平野、伊勢湾、御嶽山、恵那山と素晴らしい眺望が開け、登山の起点、終点となる春日井市都市緑化植物園は、動物ふれあい広場、アスレチック広場、ボート池、温室等のある無料の公園で、登山と合わせて1日楽しめます。

   
私が登ります。駐車場からみた春日井三山   せせらぎ沿いの道   道樹山頂上
   
弥勒山頂上の東屋   シダの茂る下山路   冷たい沢水
   
都市緑化植物園の施設=身近な動物がいる、動物ふれあい広場   都市緑化植物園の施設=アスレチック広場と芝生広場   都市緑化植物園の施設=温室もある植物園
大都市近郊の里山で、道がたくさんあり迷いやすい、道標も完備していますが常に現在地を把握しながら歩きましょう。詳細な地図は、都市緑化植物園内の各施設にも置いてあります。
2014年春には、登山道に大量のハチが飛んでいました。里山とはいえ、充分に気を付けて歩いてください。
ファミリー登山で人気の山です。季節のいい時はかなりの親子連れでにぎわいます。駐車場の確保、登山道でのすれ違い等に気を付けて登ってください。
アクセス ●公共交通機関
1.中央線高蔵寺駅北口、名鉄バス4番乗り場から「植物園行き」(ニュータウン経由)に乗車し、終点「植物園」下車。

2.本数は休日でも1時間に1本と少ないので、時刻表を確認してください。
コース 春日井市野外教育センター駐車場 → 細野キャンプ場 → 縁者不動の滝 → 階段 → 尾根道 → 道樹山 → 大谷山 → 弥勒山 → 31番道標左折 → 33番道標 → 35番道標左 → 27番道標左折 → 26番道標 → 24番道標 → 林道出合 → 都市緑化植物園 → 春日井市野外教育センター駐車場
親子
コースタイム
春日井市野外教育センターP~細野キャンプ場=15分
細野キャンプ場~不動の滝~尾根道階段~道樹山=50分
道樹山~大谷山=20分
大谷山~弥勒山=20分
弥勒山~31番道標分岐~33番道標~35番道標=20分
35番道標~27番道標~林道出合=40分
林道出合~都市緑化植物園=15分
都市緑化植物園~春日井市野外教育センターP
交通 ●車の場合
1.カーナビで春日井市都市緑化植物園を目指して、走らせます。

2.登山の起点になる都市緑化植物園周辺には駐車場が何ヵ所かありますが、公園だけ利用の家族連れも多く、休日は、遅いと停められないほど混雑します。

3.一番南寄りの「少年自然の家入口」という名称のT字交差点の横にある、春日井市野外教育センター駐車場という大きな看板のある駐車場が広く、今回のコースには便利です。

ギフチョウ

春日井三山では、春に、珍しい蝶ギフチョウが見られます。ギフチョウ(Luehdorfia japonica)は、チョウ目・アゲハチョウ科・ウスバアゲハ亜科ギフチョウ属に分類される蝶の一種で、日本の本州の里山に生息する固有種で。分布域によって色柄などの地理的変異が見られる。
下草の少ない落葉広葉樹林に生息し、成虫は年に1度だけ、その年の残雪の量に左右されるが、3月下旬-6月中旬に発生する。ショウジョウバカマ、スミレ類、サクラ類などの花を好む。
幼虫の食草はカンアオイ属のミヤコアオイやヒメカンアオイなどで、卵もこれらの食草に産みつけられる。
ギフチョウは、日本産のチョウの中でも特に保護活動が盛んで、行政側も保護条例作り、自然保護キャンペーンのシンボル的存在ともなっている。
ギフチョウは人の手が入った里山に多く、いわゆる保護区では、利用されなくなった落葉広葉樹林の草刈りや枝打ち、落ち葉かきを行って、ギフチョウの生息環境を維持している。
国際自然保護連合(IUCN)により、レッドリストの準絶滅危惧(NT)の指定を受けている。日本では環境省により、絶滅危惧II類(VU)の指定を受けている。環境調査のための指標昆虫のひとつにも選定されている。都市近郊での生息地の二次林の放置による個体数の減少が著しく、里山の開発などにより生息地が消滅し、絶滅が危惧されている。

準絶滅危惧のシデコブシの自生地

植物園のそばの築水池の南にシデコブシの自生地があります。シデコブシは日本の固有種で、愛知県、岐阜県、三重県の伊勢湾をとりまく限られた地域のみに自生するモクレン科の植物です。レッドリストの準絶滅危惧の指定を受けている貴重な植物でもあります。3月下旬から4月上旬、可憐な薄桃色の花が、やさしい芳香を放ちます。花の形が四手(しで)に似たコブシのような花を付けることから名づけられました。

春日井三山とは、道樹山、大谷山、弥勒山のことですが、日本には三山と呼ばれる名峰が各地にあります。南アルプスを代表する白峰三山は、北岳、間ノ岳、あと一つは何岳でしょうか。

1. 仙丈ヶ岳

2. 塩見岳

3. 農鳥岳

白峰三山とは、北岳、間ノ岳、農鳥岳を言います。標高は北岳3193m、間ノ岳3190m、農鳥岳3024mで、北岳が日本で2番目、間ノ岳が日本で(奥穂高岳と並んで)3番目に高い山です。また、北岳と間ノ岳は日本百名山で、能鳥岳は新日本百名山です。

春日井三山の東海自然歩道を南に行くと定光寺があります。定光寺の 徳川義直候廟所の獅子門は左甚五郎の作と伝わっています。さて、左甚五郎は有名な彫刻職人ですが、いつの時代の人でしょうか?

1. 明治時代

2. 江戸時代

左甚五郎は江戸時代初期に活躍していました。しかし全国各地の左甚五郎作といわれる彫刻の製作年は安土桃山時代から江戸時代後期までにおよんでいるため確かなことはわかっていません。全国に甚五郎についての多くの伝説が残っており、また落語や講談でも取り上げられ、国民的な人物であったことがわかります。代表作は、日光東照宮の眠り猫です。

3. 室町時代

春日井三山情報

春日井市 都市緑化植物園
名鉄バス

 

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