りゅうおうざん

金勝アルプスとは標高605mの竜王山と鶏冠山491mの山々です。竜王山中に金勝寺(こんしょうじ)というお寺があり、地元では金勝(こんぜ)山と親しみを持って呼ばれています。
稜線には風化した巨岩、奇岩があり、特に天狗岩はその上に立つと琵琶湖と湖南地帯の素晴らしい眺望が楽しめます。
茶沸観音、狛坂寺廃寺跡と磨崖仏、オランダ堰堤と、景勝、史跡にとんだ山です。
ここでは上桐生バス停から、落ヶ滝、天狗岩、竜王山、磨崖仏を経て上桐生バス停へ戻るコースを紹介します。

   
竜王山   天狗岩と鶏冠山   磨崖仏
四季を問わず、全国から登山者が訪れます。
地図と道標をよく見て登りましょう。
子どもだけで登らないで、大人の人と一緒に歩き、登りましょう。
アクセス JR草津駅より上桐生行きのバス(約30分)

車の時は草津田上ICより約15分
コース 上桐生バス停 → 駐車場 → 奥池 → 落ヶ滝 → 北峰縦走路 → 天狗岩 → 白石峰→  竜王山 → 白石峰 → 狛坂寺磨崖仏 → 桐生若人の広場 → 上桐生バス停(途中に水場がありません)
親子
コースタイム
登り 4時間 下り 2時間
合計 6時間 (休憩別)夏は熱中症に注意!
交通 ●電車利用
JR草津駅より帝産湖南交通バスに乗り、終点上桐生で下車する。約30分
帝産湖南交通077-562-3020

●車利用
上桐生バス停近く、登山口に有料駐車場がある。(1日500円)

湖南仏教文化の中心地、金勝寺

金勝山(605m)のお寺です。奈良時代に紫香楽宮(しがらきのみや)を守るため良弁(687-773)によって建てられたと言われています。中世には源頼朝・義経など多くの人々が帰依し、湖南仏教文化の中心地として栄えました。当時は大きなお寺でしたが、火災で焼失しています。木造釈迦如来坐像や木造軍荼利明王立像などが重要文化財に指定されています。

頭の上を流れる川

竜王山から流れる草津川は「天井川」とも言われ、JR東海道線や国道1号線がトンネルを作ってくぐるほど、高いところを流れていました。川底に土砂がたまると、それに合わせて堤防を高くするため、それを繰り返して徐々に川が上に上がっていくからです。そのため洪水が多く、ようやく2001年に新しい川が完成しました。それによって草津川は湖岸というところから金勝川合流までが廃川となりました。川の跡を見ることができます。

大津市の教育キャンプ場・桐生若人の広場には「オランダ堰提(えんてい)」があります。むかしはこれを何と呼んでいたでしょう。

1. 水止め

2. 砂止め

「オランダ堰提」は、明治初期にオランダから招いた技師ヨハネス・デ・レーケの指導によって作られた砂防堰堤です。当時、木々が伐採されて山林が荒れ、土砂が原因で洪水などが起こり、また港ができなかったことから、淀川の治水工事の一環として、明治22年(1889年)に作られました。デ・レーケは30年以上日本に滞在し、日本の土木の基礎を築きました。オランダ堰提はいまでも使われており、近くにはデ・レーケの胸像があります。

3. 石止め

ハイキングコースの途中に狛坂寺跡があり、そこに阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)など三尊による大きな磨崖仏(まがいぶつ)があります。さて、それではこの磨崖仏とは何のことでしょうか?

1. 偽物の仏像

2. 磨かれたつるつるの仏像

3. 自然の岩などに彫られた仏像

高さ約6m、幅3.6mの花崗岩の壁面に3体の仏様が刻まれています。作られたのは奈良時代あるいは平安~鎌倉時代とされています。かつて大陸から渡ってきた金勝族が、中国の大同(だいどう)にある石窟寺院と同じ姿の石仏を伝えたのではないかともいわれています。国の史跡に指定されています。

金勝山情報

栗東市役所
栗東市観光協会
金勝寺(現在は管理人がいて、有料で拝観できる)

 

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日本山岳会 京都・滋賀支部 事務局

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