さんべやま

神話の昔から三瓶山と人々の暮らしは語られている。島根県内の中部に位置し秀麗な山である。アンテナの山、国立公園、外輪を回ることのおもしろさ、火山の山、カルデラ内の自然林の景観、山麓からあるいは各独立した六峰からの眺めの素晴らしさ。
アクセスが良くまた周囲の施設や温泉など楽しみ、登山の他にも自然館サヒメルは見る、聞く、触れるなど子どもも大人も楽しめる。

   
三瓶山全景
男三瓶、子三瓶、孫三瓶、大平山、女三瓶、日影山、六峰を眺望、そして三瓶温泉が山麓にある
  浮布ノ池
浮布ノ池の向こうに男三瓶、子三瓶、孫三瓶が見える。湖畔に"君がため浮沼池の菱摘むと我が染し袖濡れにけるかも"−柿本人麻呂−の石碑がある
  西の原
三瓶山を代表する景観。春の野焼き。一面の緑、牛の放牧、秋のすすきの原、冬の雪化粧。四季行楽客が訪れる
   
東の原
女三瓶と大平山を望む、さんべ温泉スキー場観光リフトが、冬はスキー、夏は観光用としてにぎわう
  室の内
女三瓶山頂より室の内池をみる
  北の原
三瓶自然館サヒメルは、生物、天文、地学を通じての三瓶山・島根県の自然を紹介している。各種の展示、野外観察、天体観察など興味いっぱいである。大人も子どもも楽しめる。ここ北の原は他に国立青年の家、キャンプ場がある

三瓶山の周辺
火山から生まれ国引き神話の舞台となり、今山麓に人々の暮らしがあり、里山的な自然環境は必ずや訪れる人々を癒してくれる。周辺地域も魅力いっぱいだ。
山も海も温泉もある。十六世紀中頃から十七世紀にかけて最盛期を迎え、世界的にも貴重な遺産と評価の高い石見銀山は近くの大森町にあり、アジア初の産業遺産として世界遺産に登録された。
近くには三瓶小豆原埋没林公園がある。土中に根をはった立木が生育したままの状態で地中に埋積されたものを埋没林という。今から四千年前の縄文時代後期の巨木を目の当たりにできる。地底の森林と言われる樹齢六百年を超える大木の原始の森は三瓶山の噴火により地中に埋積されたもので、火砕流や土石流となった火山灰に瞬時に埋蔵物となったもので今は発掘されたままの状態で公園として整備されている。

三瓶山と神話 出雲国風土記
くにびき神話によると海の彼方から余りの島々を引き寄せつなぎ合わせた。できた国は島根半島でこのとき引いた綱は稲佐の浜(大社)であり弓ヶ浜(米子、境港)である。
綱をつなぎ止めた杭が三瓶山(佐比売山)と大山(火神岳)という。三瓶山からはたくり寄せた島根半島の端がある日御崎とそれから綱である浜が弧をなして延びているのが美しい。

三瓶山のおいたち
三瓶山は火山によって1万6000年から1万年前にできたとされていて、6つの環状に連なる峰とその中に火口部があり、室の内と呼ばれていてここに室の内池があり、年間一定水位の溜まり水である。
六峰とはそれぞれに男三瓶を筆頭に時計回りに女三瓶、大平山、孫三瓶、子三瓶と連なり、最も古い峰である日影山がはづれて造られている。

三瓶登山
三瓶山は男三瓶を主峰とする環状のピークから成る地形と、いくつもの登山道があり、登る作戦は立てやすい。
道路は山裾を一周しているので体力、時間を考え地図に従えばいくつもの組合せでそれぞれの楽しいプランが作られる。春夏秋冬の変化も興味を増す。山の整備もよく山を楽しませてくれるし山が楽しませてくれる。コースの取り方も工夫できるので自分に合せた山行ができる。まず男三瓶を目指すのには5つのコースを選べる。室の内を取り囲む峰々を縦走することもできる。これはほぼ1日をかける行程であるが、途中下山もできるのがうれしい。
この都合よく組み合わせができるのがこの山の魅力でもある。
この中の1つにリフトを利用できるコースがある。東の原から860メートルのリフトに乗り、十分程で室の内を眺めることができ、右に行けばアンテナ群の女三瓶、左に行けば大平山となり、いづれも眺望は360度良好。
山に加え周辺の温泉、食事、見る、遊ぶを合わせ自然学習を加え家族で楽しめる山である。

自然林と草原が美しい島根を代表する山で、大人も子どもも楽しめます。
コース 初心者から上級者までレベルに合わせてルート設定ができる

1. 姫逃池(ひめのがいけ)ルート
三瓶自然館サヒメル駐車場から男三瓶山頂までの最短ルート(約110分)

2. 名号(みょうごう)ルート
三瓶山自然林内を進みながら男三瓶頂上へ登る(約120分)

3. 西ノ原(にしのはら)ルート
西ノ原草原から男三瓶山頂へ、尾根筋の見晴らしが格別(約130分)

4. 夫婦松(めおとまつ)ルート
三瓶温泉から孫三瓶へ登るルート(約40分)

5. 東ノ原(ひがしのはら)ルート
東ノ原駐車場から観光リフトと並行する登山道を女三瓶へ登る(約40分)

6. 縦走(じゅうそう)ルート
男三瓶、女三瓶、大平山、孫三瓶、子三瓶の各峰をつなぎ室の内外周ルート(3時間半〜6時間)

三瓶山と神話 出雲国風土記

くにびき神話によると海の彼方から余りの島々を引き寄せつなぎ合わせた。出来た国は島根半島でこのとき引いた綱は稲佐の浜(大社)であり弓ヶ浜(米子、境港)である。
綱をつなぎ止めた杭が三瓶山(佐比売山)と大山(火神岳)という。三瓶山からはたくり寄せた島根半島の端がある日御崎とそれから綱である浜が弧をなして伸びているのが美しい。

三瓶山のおいたち

三瓶山は火山によって一万六千年から一万年前に出来たとされていて、六つの環状に連なる峰とその中に火口部があり、室の内と呼ばれていてここに室の内池があり年間一定水位の溜まり水である。
六峰とはそれぞれに男三瓶を筆頭に時計回りに女三瓶、大平山、孫三瓶、子三瓶と連なり、最も古い峰である日影山がはづれて造られている。

三瓶山の西には世界遺産に登録された石見銀山があります。17世紀には世界の銀生産量の3分の1ほどを産出するようになりました。さて、銀で購入したものの中で、最も多かったものは?

1. 鉄砲

2. 生糸

ポルトガルの商人は、中国から生糸を購入して日本の銀と交換し、その銀で香辛料や絹織物を購入してヨーロッパで販売。莫大な利益を上げていました。しかし江戸時代初期をピークに産量は次第に減少していきます。

3. ビロード

「三瓶小豆原埋没林公園」は、三瓶山の噴火で地中に埋もれた原始の森の化石を発掘して公園にしました。さてこの森で生育していた木は何でしょうか?

1. 杉

樹齢600年を超える杉の大木が多くを占めています。根をはったそのままの状態で地中に埋積されたものを「埋没林」といいます。木だけでなく種子や花粉、昆虫などが残っているため、当時を知るための大きな手がかりとなります。三瓶山の噴火は約4000年前のことです。

2. 松

3. 桧

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日本山岳会 山陰支部

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