いむたいけがいりんざん

藺牟田池外輪山藺牟田池は標高295mにある周囲約4㎞の火口湖で、飯盛山(432.0m)・片城山(508.8m)・山王岳(496.0m)・ 竜石(460.0m)・舟見岳(498.5m)・愛宕山(485.0m)の6つの山に囲まれています。
国内希少野生動植物種に指定されている「ベッコウトンボ」が生息しており、昭和28年には鹿児島県立自然公園にも指定され、さらに、平成17年に は、水鳥の生息地として、ラムサール条約に登録されています。

   
山王岳(中央)と片城山(右)をバックにコブハクチョウとアイガモ   浮島にはエゾミソハギの花が秋の訪れを告げている   湖畔に浮かぶ植物が枯れ堆積して炭化した泥炭層
   
湖畔の案内板のベッコウトンボ   藺牟田池に浮かぶ飯盛山   飯盛山・愛宕岳・舟見岳の3峰
道路が整備され登山口が各所にあります。子どもの体力に合わせて登山ができます
登山は決められたルールとマナーを守り、自然を大切にしましょう
アクセス 九州新幹線(博多~川内 1時間15分
鹿児島空港~川内 車60分・鹿児島中央駅~藺牟田池 車70分
九州自動車道姶良IC~藺牟田池 車35分
コース 藺牟田外輪山コース:生態系保存資料館「アクアイム」 → 愛宕(あたご)山 → 舟見(ふなみ)岳 → 竜(たつ)石(いし) → 山王(さんのう)岳 → 片城(かたしろ)山→飯盛(いいもり)山(周囲の道路が整備されているため2~3山座でも楽しめます)
親子
コースタイム
アクアイム~30分愛宕山~40分舟見岳~50分竜石~35分山王岳~50分片城山~20分鞍部~45分飯盛山~25分アクアイム 合計5時間
交通 九州新幹線 新大阪駅~川内駅 3時間53分
川内駅~藺牟田池 車 40分

ラムサール条約に登録された藺牟田池

藺牟田池の由来は、昔、イグサの山地で、沼・湿地があったことから、その名がつけられたそうです。
藺牟田池は、標高295mで水深約3.5m。面積は約60haの火口湖で、周囲を6つの外輪山で囲まれています。
藺牟田池には、野鳥が飛来し、多くの野生動植物が生息しており、大正10)年に「泥炭(でいたん)形成(けいせい)植物(しょくぶつ)群落(ぐんらく)」として国の天然記念物に指定されています。
さらに、2005年11月、ラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)に登録されています。

ベッコウトンボのためのビオトープ

藺牟田池の西側には低層湿原があり、ジャヤナギ、マコモ、アンベライなどの挺(てい)水(すい)植物が枯れて堆積し、炭化して泥炭層を形成した大 小さまざま「浮島」が点在しています。浮島の上には、ヒトモトススキ、エゾミソハギ、チョウジタテ、イトタヌキモなどの植物も観察できます。
1994年に国内希少野生動植物種に指定されている「ベッコウトンボ」が生息しており、体や羽の色がベッコウ色であることが特徴で、成熟するとオ スは黒色になり、体長は約3cmで、4月から5月ごろ見られます。
さらに、環境省のレットデータブックでは、絶滅危惧1類に指定され、捕獲は禁止されています。
幼虫が、ブラックバス・ブルーギルなどの外来魚に食べられるため、近くにビオトープ(人工の田圃)が作られ保護されています。

藺牟田池は藺牟田火山のカルデラ湖です。さて、いつごろできたでしょうか。次の中で正しいのはどれ?

1. 藺牟田池は30 万年前にできた

30~40万年前、藺牟田火山の溶岩ドームの中央部が陥没し、東側に溶岩ドームの飯盛山ができてふさがれたため、水がたまって池となりました。周囲約4kmの丸い形で、平均水深0.8mの浅い湖です。

2. 藺牟田池は10 万年前にできた

3. 藺牟田池は5 万年前にできた

藺牟田という名は、イグサ(藺草)ができる湿地(牟田)からつけられた地名だそうですが、次のうち正しいのはどれでしょうか?

1. イグサでかやぶき屋根をつくる

2. イグサで畳表やゴザをつくる

イグサの和名は「イ(藺)」。もっとも短い和名です。湿地や浅い水中に生え、茎のようにみえるのは花茎で、茎は泥の中です。葉は退化していてよく見ないと見えません。花茎は緑色でつやがあり、すべすべしています。畳表やゴザだけでなく、薬用に利用されていたこともありました。

3. イグサで蓑がさをつくる

藺牟田池外輪山情報

薩摩川内市祁答院支所
市営温泉浴場竜仙館
藺牟田池キャンプ場
生態系保存資料館(アクアイム)

 

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日本山岳会 宮崎支部

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