おおだけさん

奥多摩三山のひとつ、大岳山の中腹を歩きます。関東ふれあいの道「鍾乳洞と滝のみち」として整備されています。富士山の眺めが素晴らしい。天狗の滝〜綾滝〜大滝を観たあと鍾乳洞を楽しみます。小天狗・天狗の滝は、すぐそばまで行くことができます。合わせて落差38mにもなり奥多摩でも大きな滝です。綾滝は繊細な流れが美しい。このあと急な登山道をよじ登り、つづら岩にたどり着く。岩がつき出た尾根道を、御岳山や大岳山などを眺めながら登り下りしていくと、コースの最高地点である富士見台に出ます。少し先の眺めの良い高台がお勧めです。丹沢から富士山に連なる山並みが広がります。大岳沢に向かって急坂を下り、小さな滝と橋をいくつも渡って行くと大滝があらわれる。林道をしばらく歩くと東京都の天然記念物大岳鍾乳洞です。見学30分。

   
千足バス停付近   小天狗の滝   天狗の滝

①千足でバスを降りると北に高黒岩が大きくそびえる。この東に流れ出す千足沢に沿って登る。この道は昔の大岳山の参拝道だ。商店の先の道標に従って右の柳沢林道に入る。

②写真の案内板の先を左に進むと滝見コース。石がゴロゴロした道を登ると右に小天狗の滝が見える。

③道標を矢印の指す右へ進み岩を回り込むと滝が見える。注意して滝壺まで降り、沢を渡って右の階段を登ると登山道に出る。払沢の滝がある本宿あたりから1本の筋のように見える。

   
綾滝   つづら岩   尾根道から見える山

④落差21m、泡滝ともいう。少し傾きのある岩盤の上を水が泡立ちさらさらと流れ落ちている。戦国時代、檜原城の落城後、綾姫がここで身をひそめて暮らしたという。

⑤大岳山から続く馬頭刈尾根にある。この岩場では休日になるとロッククライミングの練習をしている人の姿が見られる。

⑥広葉樹の明るい尾根からは、御岳山、奥ノ院、大岳山などが見える。道が細く鉄ハシゴや岩場もあるので足元に注意して歩こう。

   
富士見台付近からの展望   大滝   大岳鍾乳洞

⑦富士見台は標高1545m(大怒田山)。木が育ち展望がしづらい。少し先へいくと、南に富士山をはじめ東京都と神奈川県、山梨県境の山々、その奥にも山々が重なって見える。

⑧大岳山から流れ出る大岳沢で最大の滝、落差30mある。勢いよく飛び出し何段にも分かれて橋の下まで落ちる。春の新緑、夏は涼しく、秋の紅葉等渓谷美が素晴らしい。

⑨1961(昭和36)年に発見された。全長300mの石灰岩の洞窟で貴重な鍾乳石が見られる。ちょっとした探険気分を味わってみよう。

千足沢の沢水は地元の人の水源、生活用水として飲用にも使われています。汚さないように気をつけましょう。
天狗の滝を横断するとき、右側は小天狗の滝の落ち口になっているのでのぞいたり、近づいたりするのは危険です。絶対にやめましょう。
つづら岩でロッククライミングの練習をしている人がいたら近づかない。見学するなら離れたところで。
石がごろごろしたり、岩や木の根が飛び出しているところがたくさんあります。靴は足首まであるしっかりとしたものを用意しましょう。両手両足を使って登ろう。
大岳沢では古い橋、斜めに傾いた橋などいくつもの橋を渡ります。
慎重にバランスをとって渡ろう。
親子
コースタイム
親子コースタイム
千足 → (25分)登山口 → (10分)天狗の滝 → (30分)綾滝 → (50分)つづら岩 → (40分)富士見台 → (45分)大岳沢出合い → (45分)大滝 → (30分)大岳鍾乳洞 → (30分)大岳鍾乳洞入口
交通 [行き]
JR五日市線武蔵五日市→(バス藤倉行きまたは小岩行き)→千足
※本数が少ないので(バス払沢の滝入口経由数馬行き)に乗って払沢の滝入口 → 徒歩(15分) → 千足でもよい

[帰り]
大岳鍾乳洞入口 → (バス武蔵五日市行き) → JR武蔵五日市

御霊檜原神社と千足の地名

戦国時代、甲州武田軍のそなえとして檜原村一帯を治めたのは檜原城主、北条側の平山氏重でした。武田滅亡後、豊臣秀吉の軍に攻められ八王子城が落城、檜原城は最後まで持ち続け、氏重はしばらくは身を隠しますが、敵に見つかり切腹します。スギの大木に守られてたたずむ御霊檜原神社は「檜原さま」と慕われた氏家の霊を祀った場所です。
千足は氏重の館があった場所で、千足という地名には檜原城の戦のとき、軍兵のわらじが無いので「わらじ千足を賜え」と祈ったところ、ただちに千足のわらじが天から落ちて来たが、そのわらじは「ちがや」という材料でつくっていたため、これをはいた兵士たちは、すべりころんで戦に敗けた、という説話があります。

つづら岩

最近はスポーツクライミングが盛んになり、カラフルなクライミングボードがあちらこちらに設置されていますが、以前はつづら岩のような天然の岩壁が一般的なクライミングの練習場でした。つづら岩は人気のロッククライミングゲレンデで今も使われています。

馬頭刈尾根(まずかりおね)

大岳山から南東に長く延びる尾根で端の方にある馬頭刈山から名前がつきました。
今は御岳山ケーブルカーに乗って御岳山から大岳山を目指す人が多いですが、昔は大岳山への人気の登山コースでした。50年ぐらい前は、茶店や売店もあったそうです。
もともとは北秋川から大岳山にある大嶽神社にお参りするための参道がいくつもあって、馬頭刈尾根で合流していました。大嶽神社の下社は白倉にあります。

大滝鍾乳洞

1961(昭和36)年に発見され、一般の人にも見学できるようになりました。大昔、海の底だった秩父古生層の中にレンズ状に入っている石灰岩にできたものでウミユリやフズリナなどの化石も見られます。石柱などの鍾乳石は百年に3〜7cm程度しか伸びない貴重なものです。全長300m。鍾乳洞の中は一年中10〜11℃です。

払沢の滝の遊歩道から見える滝はどれでしょうか?

1. 天狗の滝

2は樹木や岩の影になり見えない。 3は馬頭刈尾根の反対側になるので見えない。

2. 綾滝

3. 大滝

馬頭刈尾根から大岳山はどの方角に見えるでしょうか?

1. 南西

2. 北東

3. 北西

1 南西には富士山、2北東には日の出山、青梅などが見える。

大岳鍾乳洞はどんな岩でできているでしょうか?

1. 花崗岩

2. 石灰岩

おもしろちしきのところにくわしく書いてあるよ。

3. 砂岩

大岳山情報

大岳鍾乳洞
あきる野市役所 観光情報
檜原村役場 観光案内  Tel. 042−598−0069
檜原村観光協会
西東京バス 五日市営業所 Tel. 042−596−1611

 

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日本山岳会 東京多摩支部

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