ひえいざん
比叡山は、京都と滋賀の境にある山です。主峰は東の大比叡と西の四明ヶ岳に分かれています。京都市内からは京都東山の北端に四明ヶ岳が鋭角に尖った雄姿を見せています。
比叡山には、平安時代に最澄が建立した延暦寺があります。
鎌倉時代には、法然、親鸞、日蓮ら多くの仏教の祖師を育みました。織田信長が比叡山を焼き討ちにしたことは有名です。その後、豊臣秀吉、徳川家光らが再興しました。
1994(平成6)年、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。
登山道への入り口にあるきらら橋 | きらら坂の谷のようにえぐれた道 | ケーブルカー比叡駅前から京都市内を望む | ||
回峰行者が御所を拝む玉体杉 |
山頂・延暦寺付近は、参拝者、観光客が多く、道に迷いやすい。 | |
東山トレイルの案内があるのでよく確認すること |
アクセス | ・叡山電鉄出町柳駅 → 修学院駅(所要7分) ・京都バス、市バス(各方面) → 修学院駅前バス停 |
コース | ・「修学院」駅 — (雲母坂) → 水飲対陣跡 → ケーブル比叡駅 → スキー場跡 → 延暦寺西塔 — (峰道) → 玉体杉 → 横高山分岐 → 「登山口」バス停 |
親子 コースタイム |
約6時間 |
交通 | ・叡山電鉄、市バス、京都バスの利用 ・「登山口」バス停からの便は京都バスのみ |
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比叡山の山の神様は大山咋神
比叡山の歴史は古く、古事記にも日枝山(ひえのやま)と書かれて登場しています。大山咋神(おおやまくいのかみ)が近江国の日枝の山に住んでいて、鳴鏑の神様だと書かれています。785年(延暦4年)に最澄が延暦寺を創建し、延暦寺の守護神として、大比叡を大物主神(おおものぬしのかみ)、小比叡を大山咋神とし、山王信仰が盛んになりました。
独特の奥比叡や山麓の生物相
奥比叡は殺生が禁断されていたため、動植物に貴重なものが多くあります。スギやヒノキの巨木をはじめ、イヌブナやアカガシの樹林、またエイザンスミレとかエイザンユリのようにエイザンのつく植物も多くあります。さらに雑木林などには人間の手も入り、野鳥や昆虫などが独特な生物相を維持してきました。
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比叡山には、表参道の坂本からケーブルカーで登ることができます。さて、坂本からの2台のケーブルカーの車両名はどれでしょうか?
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坂本ケーブルは1927(昭和2)年に敷設されました。日本最長の2025mをヨーロッパ調の車両「縁号」と「福号」が11分で結びます。山田恵諦第253代 天台座主が、良いご「縁」と幸「福」が訪れるようにと、揮毫されたものです。「つるべ式」の線路で、運転手は山上のケーブル延暦寺駅で運転操作を行っています。
京都側から歩いて比叡山に登るときは、雲母坂(きららざか)の道がメインルートです。さて、なぜ雲母坂と呼ばれるようになったのでしょうか。
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雲母は古くから「きらら」あるいは「きら」と呼ばれてきました。雲母坂の由来は、坂の土に雲母が含まれていたというのが定説です。ただ左京区一乗寺の曼殊院道や曼殊院参道が「雲母坂」だという説もあります。
比叡山情報 |
京都市観光協会 Tel. 075-752-7070
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お問合わせ |
日本山岳会 京都・滋賀支部 |
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