りゅうがたけ

竜ヶ岳(1099m)は、三重県鈴鹿山脈の中央部に位置する山です。山頂一帯には広々とした笹原が広がり360度の展望がきく気持ちのいい山です。笹原に点在するシロヤシオの木は5月中旬ごろ白い花をつけ、まるで点々と羊が放牧してあるように見えます。また、山麓の谷には多くの滝が点在します。いろいろなコースがありますが、ここでは金山尾根道を登り、表登山道を石槫峠まで下り、本谷にある三つの滝をめぐって下山するコースを紹介します。

   
宇賀渓観光案内所   金山尾根登山口   金山尾根分岐
   
シロヤシオの木と竜ヶ岳   広い竜ヶ岳山頂   石槫峠
     
長尾の滝   魚止の滝    

1.登山口の「宇賀渓」には夏になるとキャンプ場が開設され、親子のキャンパーでにぎわいます。山麓の谷筋には魚止滝、長尾滝など見るべき滝が多くあります。滝めぐりをするときは、滑らないように十分に注意しましょう。

2.竜ヶ岳への登山が難しいときは、北谷キャンプ場から1時間ほど遊歩道を歩いて登ることができる「砂山」へのハイキングがおすすめです。砂山は花崗岩が風化した山頂で、展望のいいところです。

裏道の「ホタガ谷道」は近年登山道が崩れて通ることはできません。
金山尾根道は3時間ほどかかるコースですので、十分に時間的余裕を持って登りましょう。
滝めぐりコースは谷に沿った滑りやすい道です。滑らないように注意して歩きましょう。
国道421号の石槫(いしぐれ)トンネルを抜けて、滋賀県側から林道を登ると石槫峠へ出られます。峠からは、表道を1時間ほどで竜ヶ岳山頂に立つことができます。(峠に4、5台の駐車場あり)
宇賀渓駐車場は50台以上は駐車できる大きな駐車場で、トイレや登山案内所もあります。必ず案内所に登山届を提出しましょう。
駐車料金1台500円(入山料含む)
アクセス 交通手段は車利用がベスト。東名阪自動車道桑名ICを降り、国道421号をいなべ市方面へ北上し、途中で左折して30分ぐらいで宇賀渓駐車場へ着きます。
コース 宇賀渓駐車場 → 金山尾根登山口 → 遠足尾根分岐 → 県境稜線分岐 → 竜ヶ岳 → 石槫峠 → 長尾滝 → 五階滝 → 魚止滝 → 宇賀渓駐車場
親子
コースタイム
登り 3時間30分 下り 2時間30分(休憩含まず)
交通 ●車利用
車利用:宇賀渓駐車場に駐車。

竜が棲む雨乞いの山

竜ヶ岳の名前の由来はいくつかありますが、いずれもこの山に、雨の神様である竜が棲んでいるという話からきています。旱魃の時に大池を壊して作った堂屋ヶ淵に竜が棲む話、豪族が竜神を祀って雨乞祭をしたなどで、古くから雨乞いの山として登拝されてきました。山頂に社はありませんが、山腹には白龍神社があります。

花崗岩でできた美しい谷

竜ヶ岳の宇賀渓およびホタガ谷は、沢登りの「日本100名谷」(岩崎元郎編、白山書房)として選ばれています。花崗岩の浸食によりできた、落差30mの長尾滝をはじめ、魚止滝、燕滝、御所滝、昇竜洞など数多くの滝があります。また山頂手前には、「重ね岩」と呼ばれる花崗岩の巨石があり、岩の上から360度のパノラマが楽しめます。

竜ヶ岳はなだらかでゆったりとした形をし、「隆起準平原地形」だと言われています。さて「隆起準平原地形」とは?次の中で正しいのはどれでしょう。

1. 準平原地形が隆起したもの

地形輪廻(ちけいりんね)という説では、地形は河川の侵食により、原地形→幼年期地形→壮年期地形→老年期地形→平坦な準平原となり→隆起して隆起準平原となる。というもので、隆起した準平原はふたたび浸食を受け、おなじ変遷を繰り返すというものです。

2. 隆起した地形が浸食され平原になったもの

3. 平原と隆起した山が重なったもの

竜ヶ岳の宇賀渓では水晶が採れ、水晶という場所もあります。さて水晶はクォーツ時計に利用されています。次の中で正しいにはどれ?

1. 水晶に電流を流すと一定の周期で規則的に振動する。

2. 水晶に直流電圧をかけると一定の周期で規則的に振動する。

3. 水晶に交流電圧をかけると一定の周期で規則的に振動する。

水晶は、圧力を加えると電気エネルギーを発生し、逆に電気エネルギーを加えると伸縮する性質をもっていて、交流電圧をかけることで規則的に振動します。クォーツ時計は、この振動を電気的に処理して時刻を表示します。電波時計は、原子時計の時刻情報を受信して、クォーツ時計を修正しています。

竜ヶ岳情報

いなべ市観光協会 Tel. 0594-37-3514
竜ヶ岳の観光スポット情報(観光三重)

 

お問合わせ

日本山岳会 東海支部 Tel. 052-32-8363

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