じょうみねさん
城峯山(標高1,037.7m)は埼玉県北部、神流湖の南に位置しています。山頂には立派な展望台があって奥秩父、西上州、日光連峰などの山々を360度の眺望で楽しめます。城峯山には平将門の伝説を残す城峯神社があり、お犬様信仰による防火と盗難除けにご利益のあるオオカミ像の護符で知られています。城峯山頂までは、男衾登山口、中郷登山口、西門平登山口の3つが主な出発点となっています。西武観光バスを利用する場合は万年橋バス停から男衾登山口に続く石間川沿いに歩きますが、親子の体力に合わせてコースの選択ができます。
万年橋バス停 | 石間交流学習館 | 沢戸区集会所(トイレ有り) | ||
城峯神社大鳥居 | 男衾登山口・駐車場 | 民家の横を抜ける | ||
城峯神社 | お犬様の石像 | 将門の隠れ岩へ |
公共交通機関を利用する場合、西武観光バスを万年橋バス停(城峯神社の石柱あり)で下車。石間川沿いに車道を歩き、石間交流学習館、戸沢区集会所(トイレ有り)、城峯神社の大鳥居をくぐると間もなく男衾登山口に到着です。標識がある民家の横を抜けて登山道に入り、苔むした丁目石に元気づけられながら城峯神社の表参道を経て城峯山に登ります。帰路は、石間峠に一旦下り、戦国時代の山城と伝えられる鐘掛城から樹林帯の登山道を西門平バス停に下り、皆野町営バス(1日5本程度)で皆野駅に戻ります。
アクセス | JR池袋駅から西武鉄道・西武秩父駅で下車、またはJR熊谷駅から秩父鉄道・秩父駅で下車、西武秩父駅または秩父駅から西武観光バス(秩父吉田線・吉田元気村行)に乗車し、万年橋バス停で下車する。 西門平バス停から城峯山に登る場合は、秩父鉄道・皆野駅から皆野町営バス(日野沢線)で西門平バス停下車。 |
コース | 万年橋バス停 → 石間交流学習館 → 沢戸区集会所(トイレ有り) →城峯神社鳥居 → 男衾登山口 → 城峯キャンプ場 → 城峯神社 → 将門の隠れ岩(クサリ場があり危険) → 天狗岩 → 城峯山 → 石間峠 → 鐘掛城 → 西門平バス停(皆野町営バス・日野沢線) → 秩父鉄道・皆野駅 |
親子 コースタイム |
秩父駅から万年橋バス停までは西武観光バスで40分(運賃600円)、万年橋から石間文化交流館までは徒歩で約1時間、男衾登山口まで約1時間、城峯神社まで約1時間、城峯山頂まで約30分、石間峠まで約10分、鐘掛城まで約20分、西門平バス停まで約1時間10分、皆野町営バスで西門平バス停から皆野駅まで約40分(運賃290円) |
交通 | ●電車利用 西武鉄道・西武秩父駅、秩父鉄道・秩父駅 ●車利用 関越高速道・花園ICから国道140号、皆野両神荒川線37号で万年橋バス停、または万年橋から石間下吉田線で男衾登山口 駐車場:石間交流学習館、天恋の水(水車小屋)、男衾登山口、城峯山キャンプ場 |
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三波石が彩る三波石峡
城峯山の北にある三波石峡は国の史跡名勝天然記念物に指定され、「三波石」の産地として有名です。「三波石」は、美しい模様を持ち、江戸時代ごろから庭石として使われました。三波石峡には「三波石四十八石」といわれる50個以上の巨岩や奇岩があります。九州から関東まで約1000kmにわたってつづく「三波川変成帯」という地層がありますが、この名称は、「三波石」を産出する「三波川」からきています。
キキョウの花が咲かない城峯山
城峰神社は、平将門を破った藤原秀郷が、将門の霊を鎮魂するために創建されたと伝えられ、城峰神社には平将門伝説があります。たとえば、秀郷に追い詰められた将門が、城峯山の洞窟に立て籠もりましたが、その際、愛妾の桔梗が敵方に密通したと疑い、将門は桔梗を斬り捨ててしまいます。そのため、いまでも城峯山にはキキョウの花が咲かないそうです。
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城峯公園は、秋から初冬と春に咲くジュウガツザクラ(十月桜)が人気で、開花期には多くの人が訪れます。さて、同じように藤岡市の桜山公園でも冬に咲くサクラが有名です。さて、何というサクラでしょうか?
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城峯公園の「ジュウガツザクラ(十月桜)」は、10月~12月と春に薄紅色の小さな八重の花をつけます。また、桜山公園の「フユザクラ(冬桜)」は、別名を「コバザクラ(小葉桜)」といい、花期は11月~12月と4月です。ともに、開花期には夜間のライトアップが行われています。
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日本山岳会 埼玉支部 |
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