ねのごんげん・たけでら
荒川の上流、名栗川と高麗川を隔てる尾根の上に祀られた山寺、子ノ権現(640m)と竹寺(490m)を結ぶ尾根道のハイキングコースです。子ノ権現の正式名称は大鱗山天龍寺。千年以上の歴史があり、足腰を守る神様として知られます。境内には大きな鉄のわらじ(重さ2トン)と大きな夫婦下駄が奉納されています。竹寺の正式名称は医王山薬寿院八王子。山岳宗教の道場として千年の歴史があり「天王さま」として親しまれています。
吾野駅 西武秩父駅まで単線のため、吾野駅が上下線の行き違いポイント駅になっています |
宮城の鐘 東日本大震災で被災した宮城県の東禅寺の鐘を、復興まで法光寺が預かっている。道行く人は慰霊と復興に願いを込めて鐘を突くことができます |
吾野湧水 「塩素殺菌していないので自己責任で飲むように」の注意書きがあります |
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関東ふれあいの道 東京都八王子市南浅川町梅の木平を起終点に、高尾山、奥多摩、秩父、丹沢、上毛三山、房総など1都6県を一周する自然歩道で、160のコースがあります |
東郷公園 広さ1万5千坪 |
二本の大杉 埼玉県指定天然記念物。子ノ聖が開山の折、箸代わりに使った杉の枝を刺しておいたところ、大木になったといわれています。推定樹齢800年 |
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子ノ権現天龍寺 | 神送り場(豆口峠) 峠は隣村との境で、連絡路でありました。昔、峠の近くには『神送り場』があり、悪い流行病が流行った時には、村人は夜中に鐘や太鼓をたたいてこの場に集まり、頂上で厄病神を追い払う習わしがありました |
茅の輪 竹寺本殿登り口にあり、これをくぐって身の清浄を願います |
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コウヤマキ 飯能市指定天然記念物。樹齢は推定400年で、樹高は約26mある。このコウヤマキは、太田道灌が植えたと伝えられ、「道灌槙」とも呼ばれています |
牛頭明王 牛頭明王は大黒天神ともいわれ、怒った形相は悪魔を降伏させるための姿です |
西武秩父線吾野駅で下車。近くの吾野湧水の水場に立ち寄った後、モミジやカエデのある東郷公園で一休ができます。なだらかな道を子ノ権現天龍寺へと進み、舗装道路が途切れた山道からは急登が続きます。子ノ権現には、鉄の大わらじや大きな夫婦下駄が奉納されています。本坊左手の小さな道から竹寺方面へ進み、「関東ふれあいの道」の標識を要所要所で確認しながら、茅の輪のある竹寺へ到着します。竹寺から小殿バス停に出て、バスで飯能駅に戻ります。
豆口峠から竹寺間の一か所に道が崩れた場所がありますが、山側に踏み跡があり、5歩くらい歩くと登山道に合流します。 子どもたちの通過には十分に注意してください。 |
コース | 吾野→(1分)→復興大梵鐘→(3分)→吾野湧水→(20分)→東郷公園→(30分)→不動ノ滝・滝不動→(1分)→浅見茶屋→(50分)→子の権現山門前→(1分)→打木村治文学碑→(10分)→本坊→(5分)→本殿→(20分)→釈迦堂→(25分)→本坊→(5分)→竹寺ルート上休憩場所→(50分)→豆口峠→(25分)→竹寺本殿→(45分)→小殿バス停→バスにて1時間で飯能駅 |
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子年子月子日子刻生まれの子ノ聖
子の権現は、子の年、子の月、子の日、子の時刻に生まれた子ノ聖が、延喜11年(911年)に十一面観音をお祀りして天龍寺を創建。弟子の恵聖上人が長和元年(1012年)に子ノ聖大権現社を建立し開山しました。足腰守護の神仏として信仰されていて、足腰の調子が悪い人をはじめ、スポーツ関係者などが年間を通じてお参りしています。
牛頭天王(ごずてんのう)
竹寺の本尊は牛頭天王(ごずてんのう)です。牛頭天王は、7歳のとき身長が2mを越え、1mの牛の頭と1mの赤い角があったそうです。后をむかえようとしましたが、怖ろしくて近寄る女性もなく、牛頭天王は酒ばかりのんでいましたが、ある日、山鳩に案内されて龍宮に行き、8年で七男一女の王子(八王子)をもうけたといいます。
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子ノ権現情報 |
飯能市役所 Tel. 042-973-2111
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お問合わせ |
日本山岳会 埼玉支部 |
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