みねおかあさま
嶺岡浅間は、嶺岡山系を代表する山でしたが、高度経済成長期に山砂採取のために山頂と北面が削り取られてしまい、かつての面影が失われてしまいました。360.8ⅿだった標高も334.8ⅿと低くなってしまいました。しかし頂上の浅間神社には立派な鳥居と石宮があり、北面の長狭平野と房総分水嶺の山々の眺めが素晴らしいです。山頂南側に嶺岡林道(林道嶺岡中央2号線)が通っているので、車で行けば林道から5分程で山頂に立てます。白滝不動尊から登る道は、昔ながらの静かな雰囲気を保っています。
主基の長狭街道から望む嶺岡浅間 | 主基南小町地区の道路にある嶺岡浅間案内図 | 白滝不動尊下にある寺昭和院 | ||
白滝不動尊下にある水量豊富な白絹の滝 | 白滝不動尊 | 白滝不動尊に上がる階段 | ||
白滝不動尊本殿 | 白滝不動尊裏の嶺岡浅間登り口にある浅間神社の古い鳥居 | 白幡不動尊からの登山道途中にある天狗石祠 | ||
嶺岡浅間頂上浅間神社の鳥居 | 嶺岡浅間頂上浅間神社祠 | 嶺岡浅間頂上浅間神社裏にある一等三角点 | ||
房州低名山嶺岡浅間334.8ⅿと記された標識 | かつての360ⅿという標高の記載された昔の標識 | 嶺岡浅間近くの嶺岡林道のパラグライダーのテイクオフポイントから望む長狭平野と安房高山 | ||
大山千枚田 | 日本酪農発祥の地千葉県酪農のさと入口 | 酪農のさと内 |
長狭街道の主基バス停から場外車券売場サテライト鴨川を目指します。サテライト鴨川手前を右に曲がると、昭和院というお寺に出ます。このお寺の前に白滝不動尊に上がる階段があります。階段を登らずに左に続く車道を進むと左の沢沿い入る道があり、この先に豊富な水量を落とす白絹の滝があります。白滝不動尊に参拝したら、社務所の裏から登山道に入ります。鉄パイプの階段を登ると古い木の鳥居があります。30分くらい登り傾斜が緩んだ所で、左上の尾根に出ます。古い石の祠があり、石の天狗面が数体転がっています。少し登ると嶺岡浅間の登り口に着きます。これを右に上がるとすぐに嶺岡浅間神社の石の鳥居があり、浅間神社祠の左奥に一等三角点があります。
嶺岡浅間の直ぐ南側には嶺岡林道が東西に走っています。この林道に出て5分ほど東に行くとパラグライダーのテイクオフポイントがあります。天気のよい休日には多勢の人で賑っている場所です。嶺岡浅間の頂上はまわりの木が大きくなっていて眺望はあまりありませんが、このテイクオフポイントからは北側に長狭平野や安房高山から清澄山にかけての房総分水嶺尾根がよく見渡せます。休憩舎とトイレもあります。
下山は登って来た道を戻るか、嶺岡林道を西へ500ⅿほど行ったKDDIの無線塔の所から林道熊取線を下れば、長狭街道に出られます。嶺岡林道から南側の曽呂谷の坂本(風早バス停)に下ると安房鴨川行のコミュニティバスがあります。
主基駅から白滝不動尊までの車道はサテライト鴨川開場日には自動車が多いので注意しましょう。 | |
白滝不動尊から尾根上にでるまでの斜面は急で、道が滑りやすいので注意しましょう。 |
アクセス | 電車利用の場合 1.JR内房線保田駅近くの保田中央から鴨川日東バス亀田病院行で40分 ②JR外房線鴨川駅から鴨川日東バス東京湾フェリー行またはイオンモール木更津行で15分 ③JR内房線木更津駅から鴨川日東バス亀田病院行で70分。いずれも主基駅下車。 鴨川駅西口から風早バス停まで、鴨川市コミュニティバス上り下りとも1日4便。 白幡不動尊に駐車場あります。嶺岡林道には駐車が可能です。 |
コース | 主基駅 → 白滝不動尊 → 天狗面石祠 → 嶺岡浅間 → 往路を戻る → 主基駅 |
親子 コースタイム |
主基駅から白滝不動尊までは45分。白滝不動尊から嶺岡浅間までは50分。嶺岡浅間から主基駅まで往路を戻ると1時間15分。熊取林道を下り長狭街道長狭中前バス停まで1時間。嶺岡林道から曽呂谷の風早バス停までは25分。(休憩含まず) |
交通 | ●電車利用:出発地によりJR保田駅(保田中央)、JR安房鴨川駅、JR木更津駅からのバスが利用できますが、いずれも本数が少ないのでよく確認が必要です。 ●車利用:車利用の場合長狭街道(県道34号鴨川保田線)の主基駅バス停より南下しサテライト鴨川手前を右に入ります。白滝不動尊参道下に駐車場があります。嶺岡林道利用の場合は嶺岡浅間周辺の林道に駐車できます。 嶺岡浅間の西約4㎞の国道410号沿いに千葉県酪農のさとがあり、子供がヤギと触れ合って遊べます。また北西5㎞ほどの所に都心から一番近い棚田として有名な大山千枚田があります。 |
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大山千枚田はナンマイダ?
嶺岡山系の北西の麓の釜沼地区にある大山千枚田は都心から一番近い棚田として有名で、農林水産省の日本の棚田百選にも選ばれています。また大山千枚田は日本で唯一雨水のみで耕作を行っている天水田です。千枚田と称しても実際に千枚の田んぼがある訳ではなく、たくさんあることの比喩的表現です。実際には標高90ⅿから150ⅿ、東西600ⅿの間の4.6haに375枚の田があるそうです。
日本酪農発祥の地
安房郡の山間部嶺岡地域では律令制(7世紀から10世紀)の頃からふもとで馬の放牧が行われていたといわれています。戦国時代に里見氏がこれを再興しました。里見氏改易後に江戸幕府が天領にし、将軍徳川吉宗の命でインドから伝来した白牛がこの地で飼育されました。そのことから日本の酪農発祥の地とされています。嶺岡浅間西の千葉県酪農のさとに日本酪農発祥の地の記念碑があります。
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日本山岳会 千葉支部 |
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