しろやま

城山(563m)は温泉で有名な湯河原にある山です。名前の通り土肥氏の城がありました。幕山公園から頼朝が隠れたと言われる「しとどの窟屋」を経て登るのと変化があって楽しめます。トンネルを抜けると今までの空気が一気に晴れて、光る海が視界いっぱいに広がります。城山山頂に立った後は広い道を湯河原駅にのんびり下ります。

   
幕山公園バス停
湯河原駅からの幕山公園行きバスの終点には駐車場もあり、登山口までは車道をさらに進みます。100mほどでトイレのある休憩所に着きます
  登山道入口
休憩所の脇の階段を登り左に車道を進むと、車道が二手に分かれます。道標があります。ここを左に行くと登山道入口です。道標が目立たないので注意が必要です
  鎖の付けられた道
しとどの窟屋への登りは片側が切れている部分もあり鎖が付けられています。滑りやすいので注意しましょう
   
しとどの窟屋
椿台への道から離れ、道標に従いジグザグの急な道を登ると岩穴があります。昔、源頼朝が戦いに負けて逃げ隠れたと伝えられている穴です
  城山トンネル
しとどの窟屋から元の道に戻り、登っていくと車道に出て左にトンネルがあります。このトンネルを抜けると椿台です。明るい海が一気に広がります
  椿台休憩所
椿台には休憩所があってトイレもあります。ここまで湯河原駅からバスで登ってくることもできます。駐車場もあるのでここからの窟屋と城山の往復もできます
   
城山山頂
椿台から緩やかな石畳の道を登ると城山山頂です。ここは土肥氏の城のあったところで、伊豆半島や初島も眺められます
  ピクニックグランド
山頂から少し下るとピクニックグランドです。広々した草地でお弁当を広げるのには良い場所です。東屋もあり、すぐ下の林道にはバイオ式のトイレもあります
  城願寺
ピクニックグランドから舗装された急な道を下ります。ところどころショートカットの道もあります。城願寺は土肥氏の菩提寺でした。樹齢800年のビャクシンの巨木が見事です
幕山公園からしとどの岩窟への道は沢沿いで、崩れているところも多く、危険箇所もあります。とくに下りは危険です。湯河原駅から元箱根行きバスで「ししどの窟屋」バス停まで上がって、窟屋を往復し城山を経て下るルートが比較的安全です。
アクセス 湯河原駅 → 箱根登山バス(20分)→ 幕山公園
コース 幕山公園 → 登山道入口 → しとどの窟屋 → 椿台 → 城山 → 城願寺 → 湯河原駅
親子
コースタイム
幕山公園から登山道入口まで約15分、登山道入口からしとどの窟屋約40分 しとどの窟屋から椿台まで約25分、椿台から城山まで約30分、城山から湯河原駅まで約1時間10分。合計3時間。
交通 ●電車利用
湯河原駅から幕山公園行きで終点下車。20分。

●車利用
幕山公園へは西湘バイパス石橋出口から約18km、約30分。

頼朝の再起

源頼朝は平治の乱に敗れたあと伊豆に流されていましたが、1180年8月17日平家打倒の兵を挙げます。初戦は飾ったものの、石橋山合戦では自軍の十倍の兵力を有する大庭景親軍に大敗を喫します。その後山中に逃れ、この近辺を領地とする土肥実平・遠平父子の案内で洞窟や大木の洞に隠れて敵の追手をかわしました。頼朝は、この後、小船で安房国(千葉県南部)に渡って再起を図り鎌倉に入りました。

ハイキングコースのところどころに土が盛り上がったような跡が見られます。これは何でしょう。

1. 「モグラが誤って地面に出てきた跡」

2. 「イノシシが土の中を掘り返した跡」

イノシシの掘り返し。地中にある植物の根茎やタケノコ、ミミズなどを食べるためです。

3. 「雨で流れができて柔らかい土を削った跡」

城山情報

湯河原町観光課 Tel. 0465-63-2111
(一社)湯河原温泉観光協会 Tel. 0465-64-1234
箱根登山バス湯河原営業所 Tel. 0465-62-2776
伊豆箱根バス湯河原案内書 Tel. 0465-62-2555

 

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日本山岳会 神奈川支部

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