いこまさん
生駒山は大阪府の東大阪市と奈良県の生駒市の県境にあります。山頂は生駒山上遊園地の中にあり、遊園地にはマイカーやケーブルカーで行くこともできます。休日は家族連れやカップルでにぎわい、大阪平野を一望できる夜景も人気スポット。多くの人に親しまれている山です。
生駒山には神話や伝説が残り、むかしから霊山として人気がある山でした。俗世間と離れた山中には、いまでも寺社や祠が多くあり、滝修行などもおこなわれている信仰の山です。
ハイキングコースは紹介したコースだけではなく、たくさんのコースがあります。どれも親子で歩けるコースです。いにしえの文化を考え、豊かな自然を感じながら、下から歩いて登りましょう。
「生駒の聖天さん」と呼ばれ、人気・商売の神様として信仰をあつめる山寺です。境内の所々に奈良のまちの景色を見下ろせるスポットがあります | 一等三角点が置かれている山頂は、奈良県側にあります | 山頂には、生駒山上遊園地や京阪神と奈良県をカバーする送信所が設置されています |
生駒山上遊園地の入園料は無料です(園内の乗物は有料)。毎週木曜日(祝日除く)と冬季(12月~3月中旬)は休園日ですが、通り抜けができます。 | |
猛毒キノコ「カエンタケ」が発生したと東大阪市から発表がありました。 |
アクセス | 石切駅、額田駅、生駒駅、南生駒駅には、大阪難波駅や鶴橋駅から近鉄奈良線。 生駒駅には、近鉄奈良線、けいはんな線。 生駒ケーブル:生駒駅から徒歩3分で始発の「鳥居前駅」。「宝山寺駅」で乗り越えて「生駒山上駅」に着きます(約16分)。 |
コース | 石切駅(近鉄奈良線)→ 爪切地蔵 → 水車小屋跡 → 興法寺 → 生駒山上遊園地入園ゲート → 生駒山 → 南ゲート → 暗峠分岐点 → 額田山展望台(寄り道)→ 枚岡公園入口 → 額田駅(近鉄奈良線) ※その他、生駒駅からのコースや南生駒駅からなどのコースがあります。 |
親子 コースタイム |
石切駅から出発し額田駅に下山してくるコースは、3時間あまりで歩けるコースですが、途中の見どころ、遊びどころが多く、倍以上の時間を考えたほうがいいでしょう。 |
交通 | ●電車・バス利用 大阪や奈良からのアクセスがよく、大阪難波駅→石切駅約20分、鶴橋駅→石切駅約15分。生駒駅には特急も停車。 ●マイカー利用 山頂に直接行くには、阪奈道路の登山口I.C.より信貴生駒スカイライン(有料)で、生駒山上料金所。 |
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神武天皇が敗れた説話
「古事記」と「日本書紀」には、初代天皇カムヤマトイワレビコ(神武天皇)が大和を征服して、即位する歴史が書かれていますが、その中で、生駒山の孔舎衛坂(くさかさか/くさえのさか)で地元のナガスネヒコ(長髄彦)と戦い、破れたことが記述されています。
ちょっと怖い、宝山寺の般若窟
生駒山の山号をもつ宝山寺(ほうざんじ)は、役小角(えんのおづの)が655年に修行のために開いたといわれる名刹です。「聖天さん」の愛称で、商売の神さまとして人気が高く多くの人が訪れます。本堂の背後の岩壁には、役小角が般若経を納めたと伝えられる「般若窟」という奇岩があります。
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生駒山上遊園地は、奈良県で唯一の遊園地です。開園が1929年(昭和4年)と古く、多くの遊具が設置されています。さて、そのなかでも日本で最も古い遊具が現役で使われています。どれでしょうか?
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土井万蔵が設計したこの飛行塔は1929年(昭和4年)の開園のときの目玉として設置されました。当時塔には展望台がありエレベーターで登ることができました。戦争中の金属類回収令で、ほとんどの遊園地の大型遊具は供出されましたが、防空監視所として利用したため、この飛行塔だけが奇跡的に残りました。日本で最も古い遊具です。
生駒ケーブル(生駒鋼索線)は、宝山寺線(鳥居前駅―宝山寺駅)と山上線(宝山寺駅 ―生駒山上駅)の2区間からなり、宝山寺や生駒山上遊園地への足となっています。さて、生駒ケーブルのことで間違っているのはどれでしょうか?
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付近が住宅地化されているため踏切がつくられ、ケーブルカーとしては珍しく通勤通学路線として運転されています。宝山寺や宝山寺奥之院の参拝のために梅屋敷駅がつくられたとき、交走式ケーブルカーの特性上、霞ヶ丘駅があわせてつくられました。そのためほとんど利用されていません。なお、宝山寺線は日本初の、営業目的のケーブルカーです。日本初のケーブルカーは西本願寺別邸の二楽荘のケーブルカーだと言われています。
生駒山情報 |
生駒市の散歩道(生駒市観光協会)
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お問合わせ |
日本山岳会 関西支部 |
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