こんごうさん
金剛山は奈良県と大阪府の県境にあり、葛木岳、湧出岳、大日岳の3峰をあわせたものです。もっとも高いのは葛木岳で、その山頂は葛木神社の裏にあります。金剛桜をはじめ、カタクリ、ツツジ、ニリンソウ、ヤマシャクヤク、クリンソウ、それに秋の紅葉など、花の名所でもあり、人気が高い山です。
コース途中にある千早城は、武将楠木正成の城で、千早城での鎌倉幕府軍との攻防が「平家物語」に書かれています。また山頂近くには役小角が開いた葛城修験道の転法輪寺、山頂にはヒトコトヌシノカ 言主神)を祀った葛木神社があります。
金剛山有数のお花畑に出会えるのがカトラ谷ルート。5月にはニリンソウがいっせいに咲き出します | 葛城山周辺で見られるカタクリ | 千早城は、鎌倉時代から南北朝時代にかけて活躍した楠木正成の城で、城址への道のりは険しいものがあります |
国見城跡に「金剛山山頂」という標識が立っていますが、本来の山頂は葛木神社の裏。 | |
冬はアイゼンが必要なときがあります。 |
アクセス | あべのばし駅から近鉄長野線で富田林駅もしくは河内長野駅下車でバス。 なんば駅から南海高野線で河内長野駅下車でバス。 |
コース | ①バス停・金剛山登山口 → 千早城跡 → 国見城跡 → 転法輪寺 → 葛木神社 → ダイヤモンドトレール → 展望台 → 伏見峠 → バス停・ロープウェイ ②バス停・ロープウェイ前 → ロープウェイ千早駅 →(ロープウェイ)→ 金剛山駅 → 府民の森ちはや園地 → 展望台 → ダイヤモンドトレール → 葛木神社 → 転法輪寺 → 国見城跡 → 千早城跡 → バス停・金剛山登山口 |
親子 コースタイム |
①は3時間半ほど ②は2時間半ほど |
交通 | ●電車・バス利用 ・近鉄長野線富田林駅から金剛バスに乗車し、「金剛登山口」バス停または終点「千早ロープウェイ前」バス停下車。 ・近鉄長野線富田林駅から金剛バス「水越峠行き」に乗車し、「葛城登山口」バス停または終点「水越峠」バス停下車(土日のみ)。 ・南海高野線、近鉄長野線河内長野駅から南海バスに乗車し、「金剛登山口」バス停または終点「金剛山ロープウェイ前」バス停下車。 ・近鉄御在所駅から奈良交通バスで「住川」バス停下車で登るコースもあります。 ・電車・バス・ロープウェイの割引がある「金剛山ハイキングきっぷ」、南海バスの1日フリーパス「河内長野・千早赤阪ワイドモックルカード」がある。 ●マイカー利用 金剛山ロープウェイの千早駅には府営の駐車場がある(約350台収容)。杖を無料レンタルしてくれる。 |
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葛城山に王朝があった?
古墳時代に大和・葛城を中心として葛城王朝が存在したという説。鳥越憲三郎らが唱えた(『神々と天皇の間』朝日新聞など)。神武天皇から第9代の開化天皇までが大和朝廷ではなく葛城王朝で、高天彦(たかまひこ)神社に祀られているタカミムスヒノミコト(高皇産霊尊)を祖神とする一族で、葛城山麓に住んでいたという。
金剛山に1万回登る?
金剛山の山頂には、登拝回数カードがあって、登山ごとにスタンプを押してもらえる。毎年5月3日に登拝回数100回以上の人に表彰式が行われて、1000回以上は山頂の大きな掲示板に記される。1万回以上の人もいる。以前は一日に何回往復してもよかったが、現在は一日一回だけ。
金剛山情報 |
ぼちぼち&てくてくMAP(南海電鉄)
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お問合わせ |
日本山岳会 関西支部 |
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