はたふりやま
旗振山(253m)は、六甲山系の一番西の端に位置し、神戸市民から愛されている低山です。山陽電鉄の須磨浦公園駅を下り、西側の道路沿いを歩くとすぐに、旗振山への案内版と登り口の階段が見えてくる。海を背にして、石畳の階段を上がっていこう。わずか20分ほどで展望台にでる。ここで水分補給を摂り、神戸市内、瀬戸内海の島々、そして明石海峡大橋を楽しもう。ここからすぐ上のロープウエイの山頂駅(鉢伏山頂駅)の展望台からも雄大な景色が眺められる。さらに上がると鉢伏山頂(266m)。
旗降山もここからすぐだ。見晴らしの良い山頂には、茶屋があるので、ゆっくりお昼ご飯を食べよう。
須磨浦公園駅のすぐ横がケーブル駅になっている | 須磨浦公園駅のすぐ西側に旗振山への案内版と登り口の階段がある | 15分ほど登る小さな展望台が現れる。ここで海を見ながら休憩しよう | ||
展望台から真下に須磨浦公園駅と海づり公園が見える | 西側に目を向けると明石海峡大橋 | ケーブルカーならわずか*分で山頂駅に到着だ | ||
山頂の回転展望閣には軽食と喫茶がある | 旗振山の山頂は山小屋。子ども好きなスタッフが大歓迎してくれる | 山小屋の前のお洒落なデッキからは神戸市内が眺められる | ||
この尾根を辿って行くと、ずっと先には六甲山 | 夏の山はミンミンゼミの合唱がうるさいほど | 最後は急階段を下りて高倉台のバス停に出よう |
須磨浦公園駅のそばには駐車場があり24時間営業をしている。 | |
旗振山の山頂一帯は、植物園や遊園地などの公園が広がっている。 | |
山陽須磨浦公園駅に直結する須磨浦ロープウェイとカーレーターを乗り継げば山頂エリアに着く。 | |
旗振山の茶屋からは神戸の街並、明石海峡大橋が一望できる。 | |
一の谷下山入口、鉄拐山を経由し、おらが茶屋の先から急な階段を降りると高倉台のバス停に出る。 | |
一の谷への分岐から義経道を下山し、一の谷公園を通ってJR須磨駅に出るコースもある。 |
アクセス | 山陽電鉄須磨浦公園駅からの出発 |
コース | 須磨浦公園駅 → 敦盛橋 → 登山道入口 → 展望台 → 鉢伏山頂駅 → 回転展望閣 → 旗振山(旗振茶屋)→ 一の谷への分岐 → 鉄拐山 → おらが茶屋 → 高倉台5丁目バス停 → 須磨駅 |
親子 コースタイム |
須磨浦公園駅 → 高倉台5丁目バス停 約2時間半 |
交通 | 山陽電鉄須磨浦公園駅、JR須磨駅が起点になる |
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旗で情報を伝えた「旗振り通信」
旗振山の名前は、江戸時代、大坂の米相場をいちはやく全国に知らせるためにおこなわれた「旗振り通信」の中継地であったことからきています。「旗振り通信」とは、旗を振って遠くの中継地点に合図するもので、山から山へ張り巡らした通信網によって米相場の情報を伝えました。上げ相場:左横上で二振、下げ相場:右横下で二振、1銭:右横斜下、2銭:右横、3銭:右横上下二振、というようにです。
義経が馬で駆け下りた断崖絶壁の「一ノ谷」
ハイキングコースの近くには、源氏と平家の戦いで有名な「一ノ谷」の古戦場があります。平安時代末期の寿永3年(1184年)、平氏が福原に強固な防御陣を築いて待ち構えていたところに、源範頼と源義経が戦いを挑み、義経は断崖絶壁の一ノ谷を70騎の馬で駆け下り、戦勝に結びつけたといわれています。ただ、断崖絶壁の場所は兵庫区と長田区の境界を通る「鵯越(ひよどりごえ)」だという説もあり、どちらの場所なのか専門家の意見も分かれています。
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旗振山の山頂には摂津国と播磨国の国境を示した案内板があります。さて次の中で正しいのはどれでしょうか?
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摂津国は、現在の大阪府北中部の大半と兵庫県南東部です。旗振山山頂には「蝸牛角ふりわけよ須磨明石」という芭蕉の句が紹介されていますが、須磨区は摂津国と播磨国にまたがっています。須磨浦山上遊園にある観光リフトは「せっつ駅」と「はりま駅」を結び、中間地点で摂津国と播磨国の国境を越えます。
須磨浦遊園地には全国で唯一のカーレーターがあります。ベルトコンベアにリフトを乗せたようなものです。さて、須磨浦遊園地では、このカーレーターをなんと宣伝しているでしょうか?
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須磨浦遊園地のホームページには以下のように書かれています。
「カーレーターはロープウェイ山上駅と回転展望閣を結んで、昭和41年3月に開通いたしました。その姿も当時のままで、「乗り心地の悪さ」が評判です。「いもむし」に乗った感じをお楽しみください。」
旗振山情報 |
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お問合わせ |
日本山岳会 関西支部 Tel.06-6971-8067 |
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