おもとだけ
沖縄県最高峰の於茂登岳(525m)は、沖縄本島から南西に410Km離れている石垣島・石垣市にある山で、西表石垣国立公園(特別地域)にあります。近くには、桴海於茂登岳、ぶざま岳、野底岳等が連なっております。
頂上からは、珊瑚礁の海や国の名勝に指定されている川平湾を見渡せます。
山の中腹からは、宮良川と名蔵川が流れ出ており、島の貴重な水源となっています。
イタジイは、温帯/亜熱帯地方に分布するブナ科の常緑広葉樹 | 山の中には湧水や滝があり、石垣島の貴重な水源となっています | キノボリトカゲ。現在では絶滅危惧種に指定されています | ||
アマガエル。蛙を餌にするハブ(猛毒のヘビ)もいます。注意しましょう | 於茂登岳の頂上には、気象台、漁業通信とNHK無線中継施設があります | 眼下には、珊瑚礁の海、川平湾が広がっています | ||
少ないけど、沖縄でも紅葉は見られます |
山中には、アマガエルなどを捕食するサキシマハブいます。また、頂上付近には、アシナガバチやスズメバチが飛んでいることもあります。 | |
琉球諸島の多くの島に生息するハブは、基本的には夜行性ですが、日中は、岩陰や湿気が強い草木の茂みの中に隠れています。山を歩くときはストックで2、3歩前を払いながら注意を払いながら歩き、万が一遭遇した場合には落ち着いて対処して下さい(山と溪谷社「46沖縄県の山」を参照)。 | |
ハブや蜂などに備え、長ズボン、長袖シャツ、軍手を着用し、肌の露出は控えましょう。 |
アクセス | 車:南ぬ島石垣空港 →(約30分)→ 於茂登岳登山口 バス:石垣市バスターミナル(米原キャンプ場線:系統番号11)→ おもとバス停(バス44分)→ 於茂登岳登山口(徒歩約30分) |
コース | 登山口 → 大御岳ぬ清水碑(祠)→ 滝の標識 → イタジイの巨木 → 気象台施設 → 通信施設/標高450m看板 → 山頂(三角点)→ 通信施設/標高450m看板 → 気象台施設 → イタジイの巨木 → 滝の標識 → 大御岳ぬ清水碑(祠)→ 登山口 登山口付近および山中には、トイレやコンビニエンスストア等はありません。 |
親子 コースタイム |
登り:1時間 00分 下り:55分 |
交通 | ●バス利用 バスは1日2便あります(詳しくはこちら) ●車利用:登山口には数台分の駐車場があります。 |
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正保国絵図
正保国絵図とは、江戸幕府が正保元年(1644年)に全国の各藩に命じて作らせた国絵図で、当時の琉球国からも地図の提供があったようです。その国絵図において、於茂登岳が掲載されました。
石垣牛
石垣牛は、石垣市や周辺離島で生産、育成された黒毛和牛の牛肉です。仔牛(8ヶ月前後)のときに家畜市場に出荷され、その後全国の肥育畜産農家で飼育され、神戸牛や松坂牛などのブランド牛になる牛もいます。
ヤエヤマクマゼミ
ヤエヤマクマゼミは、沖縄県八重山諸島の石垣島と西表島のみに住む日本最大のセミです。全長は約7cmに達し、同地域に住む日本最小のイワサキクサゼミの3〜4倍の大きさとなります。
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『琉球国由来記』によると、於茂登岳の神は三姉妹の次女だと書かれています。三女は久米島の神です。さて、長女はどの山の神でしょうか?
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首里の弁ヶ岳、於茂登岳、久米島の神は三姉妹だと書かれています。日本から渡来し、次女の神は三女と一緒に久米島に住みましたが、自分の山が妹の山より低かったので、八重山に移り、さらに於茂登岳をうらやましく思って、島の守護神になったとあります。
於茂登岳の西には「ぶざま岳」という標高322mの山があります。さて、「ぶざま」とはどういうところからきているでしょうか?
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於茂山系の西に尾のように位置しているため、地元では「ぶざーま(尾の意味)」と呼ばれていました。山は急斜面で、雑草が生え藪こぎ状態になります。途中の大岩からの展望は抜群ですが、山頂は原生林に覆われ展望はききません。しかし山頂には三角点があります。
於茂登岳情報 |
石垣市観光交流協会 Tel. 0980-82-2809
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お問合わせ |
日本山岳会 銘苅(めかる) |
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