燕岳・親子ふれあいファミリー登山教室

燕岳は安全に楽しく登れる北アルプス入門に最適なコースで、70~80年前から地元の学校の児童、生徒の集団登山が盛んな山。ただ、集団というスタイルにこだわらず、そのすばらしい自然体験を家族で共有する一生の思い出にと、現オーナーの赤沼健至氏が2002年に企画して始まる。山での出来事はいつまでも強烈な印象で残り、その話題が家族の太い絆と変わり、大人になってこの体験を思い出してほしいという想いが、この登山教室の目的。毎年夏に3回行なう燕山荘の人気イベントに成長、すでに500人以上の山ずきの子どもたちがうまれた。毎回、親子15組ほどを募集している。

めいっぱい山を遊ぶ2日間です。
準備体操を終えゆっくりペースで登っていく。休憩の各ベンチでは、スタッフ(ガイド)が山のマナーや歩き方、そして自然観察の話。第2ベンチに着く頃には、子どもたち同士、お菓子を交換したりの和やかなムード。登山コースは安全でトカゲ、チョウ、昆虫、鳥、サル、オコジョなどたくさんの動物や、高山植物に囲まれる。子供たちが直接自然に触れることができる、すばらしい教育の場に変わる。合戦小屋では家族でラーメン作り!お父さんの勇姿が輝きます。
やったー、頂上、ボク自分の力で登れたよー
ついに稜線の燕山荘に到着! 皆声を会わせて「バンザーイ!」とハイタッチ。よく頑張った子どもたちの顔は生き生きとし、そのまま燕岳を往復します。頂上で元気よくガッツポーズ! 参加者の皆さんは家族の垣根を越え、一つのファミリーとなって登ることができました。ゆっくりと時間をかけて登ったので、調子を崩す者は一人もありません。
「また来年も来たい!」
翌日 下山。

   
ライチョウも気持ちよさそうな初夏の燕岳   ちょっと急な斜面、岩場にクサリ場。気をつけてゆっくり登れば怖くないよ   この実はなんでしょう? どんな動物のえさになるのかな……?
   
ここの高さは2350m、合戦小屋です。ゆっくりと時間をかけて高さに慣れましょう。そうすれば調子よく頂上まで行けるよ   コマクサは寒さに耐えて冬を越し、きれいな花を咲かせます   山道ですれ違うときは登る人を先に通してあげましょう。そして挨拶は大きな声でこんにちは! です
   
山では食べ残しのゴミをすてるとネズミが出て、それを狙うキツネが上がってきて、ライチョウが食べられてしまうから、ゴミは絶対にすてないように。またスイカの皮はクマさんの大好物だ。きれいに片づけようね   みんなで一緒にお昼を作りましょう。トマトうまく切れるかな   野菜たっぷりラーメンおいしいよ。いっぱい食べちゃった
   
頂上に全員集合! やったー一人で登れたよ   山荘の朝食は好き嫌いなくしっかり食べましょう。今日は山を下りるからいっぱい食べよう   燕岳を背に「よくガンバリました」全員に登頂証明書と記念品が贈られた
       
「どうやって音を出すの?」「プーブー、音が出たよ」すごいすごい。オーナーのアルペンホルンで大騒ぎ。君たちも吹けるかな?        
[目的地]

燕岳(2763m)

[主催]

燕山荘

[開催日]

毎年8月中旬の夏休み期間

[対象・参加者]

5歳~小学6年生を対象とした各回親子15組ほど募集

[スタッフ]

リーダー1、登山ガイド2(燕山荘スタッフでガイド資格がある者)
特別講師等1

[当日の天気]

雨天実施(余程の悪天以外は行ないます)

[日程]

・2013年8月12日(月)~13日(火)
・2013年8月14日(水)~15日(木)
・2013年8月18日(日)~19日(月)

[交通]

●お車でお越しの場合
 長野自動車道 《安曇野I.C》 → 約1時間15分 → 中房・燕岳登山口
●電車でお越しの場合
 松本駅(JR大糸線・約30分)~穂高駅  → 中房温泉行き定期バスorタクシー
●高速バスでお越しの場合 
 松本バスターミナル → JR松本駅(大糸線)~穂高駅下車→ 
 中房温泉行き定期バス or タクシー
●直通バスでお越しの場合
・さわやか信州号穂高直行バス 要予約:
 松本電鉄  さわやか信州号予約センター TEL.03-3320-0210
(さわやか信州号をご利用の場合は、安曇野市の安曇野穂高停留所(穂高神社前)で下車され、徒歩約2分の穂高駅前から中房温線定期バスにお乗り換え下さい。)
・毎日アルペン号夜行直通バス 要予約:
 毎日新聞旅行(毎日新聞旅行:東京)
 TEL.03 -3216 -5341

*東京(毎日新聞社玄関・新宿西口・秋葉原駅)から直通・燕岳登山口行き夜行バス(乗換なし)が7~10月の週末を中心に運行

[過去の記録]

燕山荘(燕山荘通信を参照)

山ずきっ子をつくる

この教室の目的としては、以下の3点です。
1 登山を好きな人たちをつくる(またリーダーをつくる)。
2 マナー・登るスピード・持ち物・危険・楽しさ・魅力・楽しみ方を伝える。
3 自然から学ぶ感性のよい人をつくる。そのお手伝いをする。
きれいな環境の山からは、自然を大切にする心だけでなく自らの感性を磨くという、言い換えれば心の栄養をいただくという恩恵もあります。
また行動にもリスクマネジメントを考慮した取り決めを細かく設定し、より安全にを心がけています。ただし子どもたちの自由な動きに歯止めをかけず、注視に努めるにとどめています。
大人が伝えることは以下、登山マナーとして登り優先を教える。そして大きな声の挨拶を指導する。自然では一度壊れた環境は、二度と蘇生しないことの実例を見る。コマクサ、ライチョウなど貴重な動植物との共存の仕方を教える。ゴミを拾うなど公共的なルールの教え。山での活動はそういった意味で、親が子どもにマナーやルールを伝えやすいという利点があるのです。
親からの感想から多く聞こえてくるのは、「子どもに『山は自分で登らなければ意味がない、自分の事は自分でする。また身は自分で守る』という"自立心"がついた」ということ。また心の変化として「山や仲間に対して負けられないという競争心、闘争心が」表れてきた。さらに「仲間や周囲に目を配る思いやりの精神」も芽生えたといいます。

お問い合わせ

燕山荘
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燕山荘: 直通電話 090-1420-0008
営業期間 4月26日(金)~11月24日(日)(2013年度)
燕山荘 松本事務所:
TEL. 0263-32-1535 FAX. 0263-32-0898
平日9:00~17:00(土・日・祝休)
〒390-0874 長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所
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