御岳山子ども自然教室
御岳ビジターセンターでは、毎年夏休みに小学4~6年生を対象とした2泊3日の自然教室を開いている。親元を離れた子どもたちが、御岳山でざまざまな体験を通して、豊かな自然にとことん触れ、のびのびと遊び、そして自然への興味を抱き、自然の中で過ごす楽しさを感じてもらうことを目的にしている。
・開催日 平成26年8月6日(水)〜 8日(金)
・プログラム めざせ森の秘密基地 小さな冒険者たち
御岳山は、東京都青梅市にある標高929mの山で、古くから山岳信仰が盛んだ。武蔵御嶽神社へ続く参道、門前町の集落には、二十数件の宿坊とビジターセンターがあり、ここを拠点として今回の「めざせ森の秘密基地」が実施された。参加者は小学生4〜6年生の男女20名。ビジターセンターでグループ分け後に、自己紹介をし、ロープや手袋、カラビナ、ヘルメットが支給され使い方を学ぶ。その後、子どもたちによる秘密基地作り。1枚の大きな布から子どもたちの創意工夫を引き出すテント作り(ティピー)。そして、ハーネスとカラビナの使い方を学んで、森の樹々でさまざまに遊ぶ。2日目は、指令書を貰って大冒険に旅立つ。尾根下り、沢下りを経て、最後は沢登り。ハーネス、カラビナを上手く使い、全員が急斜面を登った。
ケーブルカーに乗って、ビジターセンターを目指そう | 2班に分かれて、まずは自己紹介をします | 手帳とヘルメット、手袋、ロープ、カラビナが全員に | ||
お世話になる宿で、注意を聞きます | 大きな布1枚とロープで、秘密基地を作りました | ロープハシゴを使って木の上を目指します | ||
楽しいな、気持ちいいな、ハンモッグ | 巨大ネットは何人乗っても平気だったよ | トカゲの尻尾が、手のひらでずっと動いていた | ||
さてヘルメットをかぶって、いよいよ冒険の旅へ | 根道を下りていく先には、何があるのかな!? | コンパスだって使えるようになるよ | ||
やっと沢まで下りてきました | 鹿の角が目印になっていたよ | 2日目の午後、すべる沢登りもみんな上手くなったよ |
[目的地]
御岳山
[主催]
御岳山ビジターセンター
[主旨]
御岳山の森でとことん遊び体を動かすことで、自然の中で過ごすこと、遊ぶことの楽しさを実感してもらう。
[開催日]
平成26年8月6日~8日
[対象・参加者]
小学4年生から6年生までの男女20名
[スタッフ]
7名 御岳ビジターセンターのガイドほか
[当日の天気]
晴
[日程]
1日目
・ロープ、手袋、カラビナ、ヘルメットを確認
・秘密基地(ティピー)作り
・ハーネスとカラビナで坂下り・登り
・巨大ネット、ハンモッグ、縄梯子で遊ぶ
2日目
・指令書に沿って冒険を開始
・指令書のヒントや指示に沿って尾根と沢を下る
・ハーネスとカラビナを使って沢を登る
・夜、ムササビの飛行を見にいく
3日目
・森で遊ぶ(縄梯子、巨大ネット、ハンモッグ、ティピー)
・修了書の授与
[交通]
JR御嶽駅に集合
バスとケーブルで往復
[過去のプログラム]
2013年「井戸たんけん」
・井戸に棲息する生き物の存在と生態系を知る
・井戸を復元して、後世に遺していく大切さを知る
2012年「御岳山の秘密をさぐる探検に出かけよう」
・御岳山の秘密の広場を探せ
・精霊を探す探検
2011年「自然の中の大冒険 山あり滝あり」
・ロープワークを習得する
・道なき道を歩く
・ロープを使って幻の滝を目指す
2010年「みんなの手で森を守ろう」
・憩いの広場を作ろう
・十字路のベンチを作りなおそう
2014年8月31日
御岳ビジターセンター解説員
林 慶二郎
「子ども自然教室を終えて」
今回のプログラムテーマは冒険。本年で20年目を迎えた御岳山子ども自然教室において、最もよく歩き、最も冒険したイベントだったと思います。時にはザイルを使って斜面を登り、時には自然のつるを頼り斜面を下り、時には岩や倒木が立ちはだかる沢を登る大冒険でした。大人ですら大変だと思うほどの行程でしたが、誰一人欠けることがなくゴールまで辿り着くことができました。冒険を終えた子ども達は「やったぞ」というイキイキとした表情で、達成感と充実感にあふれていました。その姿は、まさに小さな冒険家そのものでした。夜には暗闇の森を冒険したり、寝そべって満天の星空を眺めたり、ムササビを探したり夜の御岳山も楽しんでもらいました。
今回のイベントが子ども達にとってかけがえのない原体験となったことでしょう。
お問い合わせ
御岳ビジターセンター
〒198-0175 東京都青梅市御岳山38-5
TEL.0428-78-9363 FAX.0428-78-9445
開館時間 9:00~16:30(月曜日休館・月曜日が祝日の場合は翌日)
年末年始休館 12月29日~1月3日まで