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火山の基礎知識

世界の火山地形

火山への登山

火山資料集

世界の火山地形


1.キラウエア火山(米国・ハワイ)

キラウエア火山は、ハワイ島の南に広がるハワイ火山国立公園内にある世界で最も活動的な火山。標高は1280メートルで、1983年から現在まで噴火が続いている。

最後の大噴火:1983年

最適な撮影場所・時間:「昼間は噴火口からもうもうと立ち上るガスや火山灰が見られる」と語るのは、ハワイ火山国立公園の広報担当ジェシカ・フェラケイン氏。また「日没後は、溶岩湖の炎が噴煙柱や夜空に反射し、見事なライトショーを作り出す」という。

キラウエア火山

キラウエア火山は、ハワイ島の同じ形式の5つの盾形火山の1つで、ハワイ諸島の活火山である。ハワイ語で、キラウエアは山から頻繁に溶岩の流出があることに関連して、吹き出す または 多くまき散らす という意味である。

2.カワ・イジェン火山(インドネシア・東ジャワ州)

標高約2800メートルのこの火山の噴火口には、硫酸を含む青緑色の湖がある。現在は噴火していないが、噴火口内の見えない火道から蒸気が音を立てて噴き出しているのを見ると、この火山が今も活動中であることが分かる。またこの火山は、「青い炎」でも知られる。夜、硫黄ガスが燃焼する際に青い光を発生する。また液体硫黄は冷えて固まると鮮やかな黄色のブロックに変化するため、地元の鉱山労働者はそれらを集めて近くの村で売っている。

最後の大規模噴火:1817年

最適な撮影場所・時間:運が良ければ、硫黄ガスが放つエレクトリックブルーの光が見られる。ただ、このめずらしい現象は毎日起こるわけではない。

3.ビジャリカ火山(チリ)

標高約2800メートルのビジャリカ火山は、世界でも珍しい恒久的活火山で、噴火口内の活発な溶岩湖は、南アンデスで旅行者に最も人気のある観光名所の1つだ。また山の麓には、自然のままの湖や趣のある小さな村もある。

最後の大噴火:2008年

最適な撮影場所・時間:雪の斜面を仰向けで滑り降りる友人たちの姿。「アイスピックをブレーキにしながら山腹を滑り降りるのがおすすめ」と語るのはEpiclistの共同創業者オルガ・レイムゲン氏だ。「中にはスキーやスノーボードを持って頂上に登る人もいる」という。

4.富士山(日本)

小御岳と古富士の両火山により生成した成層火山で、静岡県と山梨県にまたがる。1707年12月16日の宝永噴火以降噴火はないが、再び大きな噴火が起る可能性を指摘する専門家もいる。

最後の大噴火:1707年

5.ヴィルンガ山地(東アフリカ)

ヴィルンガ山地は、ルワンダ、ウガンダ、コンゴの国境地域に位置する火山群で、8つの山の頂上にかかるUFOのような形をした雲は「クラウドキャップ(雲の帽子)」と呼ばれる。

最後の大噴火:ヴィルンガ山地のニアムラギラ山が2011年に噴火

最適な撮影場所・時間:山腹に生息する絶滅寸前のマウンテンゴリラ。ただ発見は容易ではない。

6.リカンカブール山(ボリビア)

標高約5900メートルのリカンカブール山の麓にある青緑色のベルデ湖は、まるで別世界の湖に見える。この地域はボリビアとチリの国境にまたがり、南米最大の塩原の1つがある。

最後の大噴火:約1万年前

最適な撮影場所・時間:ガラスのようなアクアマリンの湖面にリカンカブール山の堂々たる姿が映ったベルデ湖の前

7.エトナ火山(イタリア)

エトナ火山は、欧州で最も標高が高い活火山で、世界で2番目に活動的な火山だ。また2013年にユネスコの世界遺産リストに登録された。シチリア島東部の都市カターニアの向こうにそびえ、旅行者が写真を撮るのも、登るのも容易だ。

ボローニャにある海洋科学研究所(ISMAR)の研究者で科学者のルイジ・ビグリオッティ氏によると、エトナ火山は頻繁に噴火しているが、爆発的噴火ではないため、比較的安全に登れるという。

最後の大噴火:2011年

最適な撮影場所・時間:エトナ火山の側面に点在する古代の村々。これらの村には、古くからたくましいイタリア人たちが山の陰に隠れて暮らしている。

8.アレナル火山(コスタリカ)

約7000年前に噴火活動を開始したアレナル火山は、中米で最も活動的な火山で、世界で最も活動的な10の火山のうちの1つだ。またこの火山は、溶岩や高温ガスが継続的に流れ出ていること、さらに地球上で最も若い岩の一部を含んでいることでも知られる。

最後の大噴火:1968年

最適な撮影場所・時間:アレナル火山の雄大な姿はいつでも撮れるが、毛深い地元民といっしょに写真が撮れたら幸運と思うべきだ。

9.マヨン山(フィリピン)

世界で最も活動的な火山の1つであるマヨン山は、フィリピン・ルソン島南部、首都マニラの南東約332キロに位置する。レガスピ市の上にそびえ、その雄大な影を見ると、常に母なる自然の力を思い出す。

この印象的な成層火山は、1616年から計47回噴火し、噴火の爆発による壊滅的な火山泥流や降灰が何度も発生した。地元の伝説によると、マヨン山はその美貌で知られた伝説的王女のおじにちなんで名付けられたという。ところが王女はおじに逆らい、恋人と駆け落ちしてしまった。そのため、この火山のごう音は、この嫉妬深く乱暴なおじの怒りだと言われている。

最後の大噴火:1814年

最適な撮影場所・時間:この火山は、完璧な円錐の形をしていることで知られる。

10.コトパクシ山(エクアドル)

コトパクシ山はアンデス山脈の中にある活火山で、標高が6000メートル近くあるにも関わらず、驚くことにわずか1日での登頂が可能だ。しかし、旅行会社アディオス・アドベンチャー・トラベルの共同創業者ジャッキー・ホイット氏は、「(この山に登るのに)経験は必要ないが、登頂を目指すなら、必ず免許を持つガイドを雇い、スパイク底、ピッケル、ハーネスをレンタルしなくてはならない」と指摘する。

最後の大噴火:1904年

最適な撮影場所・時間:コトパクシ山の山頂付近にある氷河の青色と、山の下の方にある土の赤色との対比

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