第7回家族登山教室(子どもと登山委員会)
〜富士山の洞窟探検〜
・開催日 令和6年6月1日(土)
・対 象 幼児、小中学生(保護者同伴)
「富士山の洞窟探検」。聞いただけでもドキドキするような響き。4家族12名とスタッフ8名の総勢20人で、富士山の麓にある三つの洞窟を探検しました。大昔、富士山から流れ出た溶岩に閉じ込められた樹木が、燃え尽きて出来たという空洞、それは「胎内溶岩樹型」と呼ばれ、今回の二つは滅多に入ることができない洞窟です。
船津胎内樹型
集合は、富士急行「富士山」駅。定刻に全員が集まり、タクシー三台に乗車して、まずは「船津胎内樹型」に向う。係の方から、洞窟誕生までのお話と注意を聞いてから、ヘルメット、手袋を装着する。洞窟の入口は賽銭箱の後ろにあり、まずは無事を祈願し、スタッフ一人が入ってから一家族ずつ入場した。
大型タクシー他3台に分乗して船津胎内樹型に出発 | 係の方から洞窟が出来るまでのお話と注意を聞きます | 洞窟の入口は賽銭箱の後ろにあります | ||
待てない子は、もう洞窟に入る準備かな | 溶岩が流れていった後が壁にハッキリ残っています | 出口に着くと外の世界が見えてきました |
「船津胎内樹型」は全長約70メートル。天井が低いため大人たちはヨチヨチ進むが、子どもたちはスイスイと洞窟の奥へと向かっていく。「母の胎内」と呼ばれる洞窟をピストンしてから、「父の胎内」を通って出口へ。途中、溶岩による壁面の模様がハッキリと標されていた。
吉田胎内洞窟
そして次は「吉田胎内洞窟」へ。森の中を20名一列になって進んでゆく。先頭をゆくスタッフは今回三回目の大ベテランだ。ハルゼミの啼く広葉樹の下を約30分進んでゆくと、鉄の扉のある洞窟が現れた。五歳の男の子が「僕が開ける」とスタッフから渡された鍵を使って解錠してくれる。
ハルゼミの声を聴きながら、森の中を歩きます | ベテランスタッフが吉田胎内洞窟の説明をしました | 僕が開けるーと、男の子が洞窟のドアを開けてくれました | ||
無事に全員が戻ってきて記念撮影 | お楽しみのランチタイム | 中の茶屋では、吉田のうどんも食べられます |
ここは全長約60mの洞窟で、明治になって発見され、国の天然記念物に指定されている。ここもスタッフが、最初に入場。ヘルメットにライトを装着して、ピストンで戻ってくる。「洞窟内の壁が光っていた」と撮影してきた画像をみんなで眺めたり、近くにある他の洞窟を覗いたり、ますます子どもたちの探検心が脹らんでゆく。
「お腹が空いた〜」の声が上がる頃、予定の「中の茶屋」まで歩いて、待ちに待ったランチ。それぞれが持参してきたお握りやサンドイッチ、吉田のうどんでお腹を満たしてゆく。
休憩後、いよいよメインの「雁の穴」。ここは自衛隊の演習林の中にあり、事前の許可をもらっての入場だ。
演習林の中は標識を見つけるのも大変です | わずかな踏み跡を目印に「雁の穴」を目指します | いくつもの洞窟が見つかります | ||
いよいよ一番大きな洞窟に入ってゆきます | ヘルメットとライトを頼りにゆっくりと入っていきます | 壁にはコウモリが沢山ぶら下がっていました |
雁の穴
森が深いのと標識が朽ちていて、ベテランスタッフもやや道迷い。こんなときはGPSが頼りだ。ようやく「雁の穴」に到着。想像を超える大きな洞穴の入口に声が上がった。「中にコウモリがいますよ」、スタッフ1人が入っていくと、すぐにコウモリが飛んで出てきた。悲鳴があがる。子どもたちは喜ぶ。早く入りたい。
ここでもヘルメット、ライトを装着。皆で入ってゆくと、低い天井にコウモリが顔を隠すようにして、何匹もぶら下がっている。起こさないように静かに見学するが、ライトが当たってコウモリは眩しそうだった。「雁の穴」周辺には、いくつもの洞窟があって、子どもたちは入っていきたい様子。帰りの時間が迫ってきたので、この日の探検は終了。ふじさんミュージアムまで歩き、無事に終了した。お疲れさまでした。
渡辺龍哉
コース
富士山駅(富士急山梨ハイヤー)~「船津胎内」見学~「吉田胎内」見学~中の茶屋(昼食)~「雁ノ穴」見学~「サンパークふじ(ふじさんミュージアム)」解散
コースタイム
9:15 富士山駅集合
9:45 船津胎内着(見学60分)
10:45 船津胎内発
11:15 吉田胎内着(見学45分)
12:00 吉田胎内発
12:40 中の茶屋着(昼食35分)
13:15 中の茶屋発
14:55 雁の穴着(見学30分)
15:25 雁の穴発
16:10 ふじさんミュージアム着・解散
小石真澄
感想
どうくつたんけんで楽しかったこと
安藤 乃絵(8歳)
私の楽しかったことは、全部で三つあります。
一つ目はどうくつに入ったことです。私は、人生は辛くて狭くて(ひろいのもあったけど)ぎゅうぎゅうな洞窟に入りました。とても楽しかったです。
二つ目は、スタッフの小石さんと話したことです。小石さんとは好きな教科や好きな食べ物のことを話しました。あと、「歩くのが速いね!」と言われました。とっても楽しかったです。外国人の人とも話しました。世界一むずかしい日本語を話していてすごいなと思いました。おしゃべりも楽しかったです。
三つ目は、帰りのバスがめちゃくちゃ混んでいたことです。私が乗ったときにはもう入りきれないほどギュウギュウでした。いつも登下校でのっているバスの雨の日の三倍くらいきつかったです。外国人観光客もたくさんいて、キャリーケースを持っている人がたくさんいました。私が一番びっくりしたことは、バスの前から人が乗っていたことです。でも、私はのんきに立って手すりにつかまりながら寝てました。10分くらいしか寝れませんでした。重量オーバーになって家族が乗れなくて良かったです。
駅について帰るときに、ウェルシアでカップアイスを買って、カムカムレモンをひとつ食べて帰りました。
感想
どうくつ探検の思い出話
安藤 悠乃(10歳)
私がどうくつ探検で楽しかったことは、全部で四つあります。
一つ目は、自然の中を練り歩いたことです。大自然の中をコナンの話をしながら歩いて行くと、手で叩くとにおいがする草や、幹が太い細い木があり、もっと歩くとたくさんの穴がありました。トンネルの穴、深さ約3メートルほどの穴、入口が狭い穴などあり、一番印象に残った穴は、くずれ穴と記されていたコウモリ穴です。
二つ目は、異国の人と話したことです。家族のお父さんとは、ダンス、好きな音楽、趣味を話しました。お母さんとは趣味、好きな教科などを話しました。初めて緊張せずに笑顔で話すことができました。学校の先生とも笑顔で話せないのに、なんでかなと思いました。(でも笑顔で話せるようになりたい!) ビスケットもくれたし、世界一難しい日本語を覚えていて凄いと思ったし、わたしも英語をちょっと話せるようになりたいです。
三つ目は、富士山物産展に行ったことです。お土産だけしか見てないけど、富士見サイダーや、キーホルダー、ポストカードがありました。何も買わなかったけど、友達(しゅりとおうか)と妹と私で、おそろいのキーホルダーを見つけたかったです。
四つ目は、ギュウギュウバスに乗ったことです。最初から少し混雑してたのに、後からもっと混雑して、下りるドアから乗る人や乗ることができない人までいました。乗る人全員驚いていたし、私も心の中で驚きました。そして、とっても腕が痛かったです。
駅について帰り道にアイスや持ってきたおやつをバクバク食べました。おいしかったです。
コウモリがたくさんいてビックリ!あれ何匹いたのかな?「雨、降らなくてよかった〜」。