第8回子どもと登山教室(子どもと登山委員会)
〜高尾山登山とテント体験〜
・開催日 令和6年12月14日(土)
・対 象 幼児、小中学生(保護者同伴)
紅葉の高尾山を歩いた後に、キャンプ場でテント体験とおやつ作りを楽しむイベント。2家族6名とスタッフ7名の13名で、初めての高尾山を体験してもらいました。高尾山はインバウンドの影響を受け、とても混雑しているので、事前のロケハンで人の少ないコースを選びました。。
集合は、599ミュージアム
高尾山のことなら全て分かる「599ミュージアム」に集合し、まずは館内の施設を楽しんでもらいました。動物や昆虫、花の標本の展示、棲息している動物や鳥の剥製が壁に飾られ、とても臨場感があります。
見学の後、自己紹介、芝生で準備体操をしてケーブルカーの清滝駅へ向います。
頂上駅から都内を眺望
日本最大の急勾配を持つ高尾山ケーブルカーは、紅葉のなかを約6分で上がります。山頂駅の直ぐ横の広場から、東京湾、さらに房総半島までハッキリ見ることができました。冬の空気が澄んでいることが分かります。ここからたこ杉、浄心門を抜けて薬王院を目指します。
高尾山山頂
薬王院で参拝をしたあと、裏道(富士道)を辿って山頂を目指しました。このコースは、人の往来が少なく、ゆっくりと歩けます。山頂に着くと東屋の横に大きなシートを敷いて席を確保し、荷物を置いてから富士山を見に行きました。ここ数日の雪で富士山は美しく冠雪していたので、多くの人が声をあげていました。
ゆっくりと昼食をとった後、高尾山の歴史や自然の情報を学べるビジターセンターを見学。出発前に山頂の標識前で記念撮影をしました。山頂に人が多くなってきました。さあ、混む前に出発しましょう。
いろはの森コース
高尾山からキャンプ場までの最短コースが、いろはの森コースです。最初は木段が長く続き、小さな子どもには、キツいかなと心配していましたが、みんな元気に下りてゆきます。半分下りたところで休憩をしました。そこは檜の木の森。スタッフひとりが檜の実を集めて、参加者にニオイを嗅いでもらいました。檜のお風呂と同じ匂いがするので、皆感心していました。山頂から約50分で、キャンプ場に到着。
日影沢キャンプ場
キャンプ場に到着すると二班に別れて準備を開始。テントの設営には男性陣中心。テントにフライシートを被せ、シェラフを中に入れると子どもたちが飛び込んでいきました。テントの中は秘密基地のようで楽しそうです。一方のおやつ作りは全員参加、準備してきた材料を手分けし、三種類を作り上げました。
冬のホットチョコレートは大好評でおかわり自由。そしてジャムサンドとフルーツポンチ風カットした果物デザートも出来上がりました。
「木の実の工作コーナー」では、ドングリグッズの作り方を紹介。「おかいこさん」「ヤジロベイ」は、子どもたちにプレゼントされました。日が陰ってきた二時半過ぎ、テントなどを撤収して高尾山登山とテント体験」が終了しました。
コース
「599ミュージアム」~「ケーブルカー・清滝駅」~「山頂駅」~浄心門~薬王院~高尾山山頂(昼食)~いろはの森コース~「日影沢キャンプ場」~JR高尾駅
コースタイム
7:50 599ミュージアム集合
9:00 ケーブルカー・清滝駅
9:25 ケーブルカー・山頂駅
9:50 浄心門
10:00 薬王院
10:30 高尾山山頂到着(昼食)
11:30 高尾山山頂出発
13:00 日影沢キャンプ場着
14:30 日影沢キャンプ場・解散・出発
14:43 日影沢(バス)発
15:00 JR高尾駅着
感想
もうすぐ4歳の子供と父
子供にとって初めての山登りでした。いつか一緒に山登りをしたいと考えていましたが、難しいルートでなくても転んだり、子供が途中で歩けなくなった場合などを考えると親子だけでの山登りは不安でした。山歩きの好きな方達と一緒であれば安心だと思い参加しました。実際、メンバーの方に囲まれて進むので、終始安心して山登りを楽しみました。
高尾山は新宿から1時間かかりますが、父子ともに早起きが苦手なので前日の午後現地に行きました。山登りのお弁当は当日の朝コンビニで調達。防寒対策はしましたが、子供は普通の運動靴。
集合場所の559ミュージアムで昆虫、動物、草木の標本を見た後、ケーブルカーへ。普段乗っているバスや電車と違うのでわくわくしている様子でした。混んでいましたがメンバーの方が席をとってくれたので子供は座って空中からの眺めを楽しんでいました。
その後、108段の階段や幾つかの展望台を経て、1時間強で山頂に10時半頃、到着。富士山が見えました。そこで昼食。登りはきついコースではなかったもののずっと歩いているためか、凄い勢いでおにぎりを食べていました。その後、山頂のミュージアムを見学して、下山。下りは途中の休憩も含めて2時間程。常に案内役の方に手をつないでもらって下りましたが、3~4回、足を滑らせて尻もちをつきました。下りの途中からウチの子供も他の子供たちも少し疲れた様子でしたが、皆、弱音を吐かずに頑張っていました。家族以外の目があるからだと思います。子供は、途中で見つけた立派なシダの葉を離さず家に持って帰りました。他にもメンバーの方にヒノキの実や、群青色の実をもらい、木苺を教えてもらって食べたり、山歩きならではの経験をしました。下りきったところでキャンプ体験。張ってもらったテントに入ったり、コンロで作ってもらったホットチョコレートを飲んだり、他にも用意して頂いたおやつを食べて休憩してから、バス停に向かいました。高尾駅についたのは15時半頃。
バラエティに富んだ内容と丁度良い長さのコースで楽しく過ごしたようです。色々お世話になり本当にありがとうございました。翌日、それまで嫌がっていた実家近くの山道にも自ら進んで入りました。また是非、次回の企画に参加させていただければ幸いです。