親子登山実践のコツ

年齢は6歳から

登山の年齢は、6歳以上が望ましいでしょう。それより小さな子は張り切りすぎ、はしゃぎすぎる傾向があり、あとあとのリスクにつながってしまいます。

 

最初の山が大切

山は最初が肝心。初回は晴天に連れていくようにします。いきなり高い山へ連れていくのではなく、町から近い里山がいいでしょう。家から見える山、身近な山を目標にして「あの山に登ったんだ」という実感を持たせましょう。具体的には標高差300mほど、距離にして4km以内。これなら標準3時間ほどで歩けます。
事前準備は念入りに。未知の山に行くようになってきたら、コースはもちろん、水場やトイレ、小屋、天気予報などを念入りに調べて連れて行くこと。事前準備が登山のリスクを大きく減らします。

ほめながら登る

子どもをほめてあげましょう。たとえば「なになに? 木の実を見つけたの、すごいなぁ」なんて言ってやると、子どもは得意になって今度はどんな木の実を拾おうかと、がんばります。自然の中には、木の実だけでなく、きのこや虫や小動物など、たくさんのふしぎがありますから、そうした子どもの道草に付き合い、一緒に楽しむことが大切です。

 

山の食事はみんなで作る

山ごはんは、みんなで作って食べましょう。作る作業を手伝わせましょう。焼いたり切ったりするだけの簡単な山ごはんでも、きっと忘れがたいものになるはずです。自分で調理したものはムダにしません。全部おいしく食べます。

 

下山は15時までに

山に行ったら、まだ日の高い15時頃までに下山することを心がけましょう。そのためには、行動時間を逆算した早い出発が必要です。

急なトイレの対応

携帯トイレを持っていきましょう。登山道から10mくらいそれたところで、地面に穴を掘って処理するのでもOKです。ただし、使った紙は持ち帰るのがマナーです。

 

天候の急変、危険に対応

上着(登山用=耐寒、耐水、保温、速乾性の機能のあるもの)を持参しましょう。

 

ゴールはがんばった場所でいい

ゴールは必ずしも、その山の頂上でなくともかまいません。子どもががんばったところでいいのです。歩けなくなったら、その前におやつ10分、水10分、休憩も10分とらせましょう。

アウトドア保険もチェック

アウトドアはケガする危険も多い遊びです。キャンプや登山用のアウトドア保険に親の責任で入るようにしましょう。