20201010-12一大滝山・乗鞍岳

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【山 名】 大滝山・乗鞍岳
【集 合】 2020年10月10日-12日
【行 程】

10月10日(土)14:00明大前甲州街道歩道橋集合出発→17:00美登里屋着

10月11日(日) 5:00出発→5:40冷沢登山口→8:20鍋冠山→10:30大滝山北峰→12:50鍋冠山→15:00冷沢登山口→温泉(ファインビュー宝山)→16:30美登里屋着

10月12日(月)5:40出発→6:30乗鞍高原観光センター→7:00発シャトルバス→7:50乗鞍山頂(畳平)バス停→9:00乗鞍岳(剣ヶ峰)→10:05富士見岳→10:30乗鞍山頂(畳平)バス停→11:50発シャトルバス→12:00乗鞍高原観光センター→12:30白骨温泉・煤香庵にて温泉・昼食→15::00美登里屋→帰京

【参加者】 野澤(リーダー)、西崎(順不同、敬称略)
【感 想】

野澤:

コロナ禍が続いて「美登里屋の裏山シリーズ」も続いている。今週もいやがらせのように台風が来て、週末の計画は軒並み中止になった。

平日クラブの日月の計画だけが唯一泊りで実施されたようである。大滝山は昨年行って「美登里屋ガッツリ裏山3本指」に入るだろうと思っていた。年に1回は行きたいが軟弱なメンバーでは荷が重いので、健脚を選んで行かねばならない。また、時期は9月が良いのか10月が良いのかも選定しなければならない。乗鞍岳は紅葉の盛りであり、今年最後の3000m峰になるであろうと思われた。

事前にいろいろ声はかけたがパートナーは石崎さんだけになった。彼女は平日クラブでも「名うての健脚」である。体も弱く気も小さいボクちゃんクラスは、彼女に置いて行かれるのではと悩んで全行程トップで歩く事にした。天気は台風一過の快晴になるはずだが、芋熊予報では雲海と言っていたので、鍋冠山はダメだろうと思っていた。土曜日離京する時は雨天で、信州に入ってから止んできた。

翌朝は曇天で三日月が朧に出ていた。三郷スカイラインはまだ暗くてびくびくしながら登ったが、駐車場は誰もいなくてコロナ禍で三密にならない山である事は証明された(下山迄登山者に会わなかった)。雲海と雲海の間を登りながらクマ除けの鈴やホイッスルを鳴らして進む。コースタイムより早くは進んでいるが、湿度100%の森は暗く今にも熊が出そうだ。やはり天気は芋熊予報だったなと言いながら進んだが、2300m位から上方が晴れだして日が差してきた。ボクちゃんクラスの「山岳晴天術」で当然そうなるだろうと思っていたが、「神様、猪熊様」と言う事になった。稜線に登りついて槍・穂高連峰の大パノラマとご対面となって、二人とも万歳三唱してしまった。滅多に見られない素晴らしい雲海と八ヶ岳、富士山、南ア、中ア、北ア、白山の大展望に今までの苦労も消し飛んでしまった。稜線上には2人しかいなくて、大滝山北峰で大の字になり快晴無風の青空にしばし見とれてしまう。こんなに青い空を見たのはいつ以来だっただろう。

雲海の下に入るのは残念だったが、帰りの長丁場を考えて下山した。劇的な1日であった。大滝山は良い山である。

月曜日はもっと天気が良くなって、乗鞍岳も快晴無風。山麓から稜線まで紅葉の最盛期で月曜にも関わらず登山バスは満員である。昨日2616m迄登っているので、高山病の心配も無くスタスタと頂上を目指す。今日の雲海は昨日より高いが昨日より遠くが見えて秋山の醍醐味があった。8月9月10月と連続して登っているが、それぞれに趣があって「美登里屋の素晴らしい裏山」である。山小屋は冬支度でどんどん閉所している。11時のバスに乗ってすぐに白骨温泉に行き、煤香庵でお風呂と投汁蕎麦を頂き、美登里屋に寄って帰京した。

石崎:

1日目。かねてから野澤リーダーにリクエストしていた大滝山が実現した。お天気が危ぶまれていたが、天気予報を信じて決行。登山口には他に車はなく、登山パーティーは私たちだけの様子。二人で熊鈴を装着し、野澤リーダーはホイッスルを吹き歩き始める。いつもであれば、先を歩かされ、私がまどう様子を楽しむ「ボクちゃんクラス」の野澤リーダーなのだが、なぜか今回はずっと前を歩き続けていた。その訳は帰りの車の中で明らかになる。「熊に遭遇したらどうする?」という話になり、「目を合わせてはいけないのは猿だっけ?」と返答に窮する私に、「自分は一人でも逃げる」と言い放った野澤リーダーがいたのである。確かに見通しの効かない場所のタイミングでホイッスルを吹いていてくれたので、熊用心という意味で私がボケボケと先を歩いていては心元なかっと自分でも感じた。

登山道は全体的に非常に登りやすく、階段、すべる岩や木の根、ザレた小石などもほとんどない。植林ではなく、とても気持ちの良い自然林だった。しかし、標高2000mあたりを中心に雲の中に突入し、雨にも感じられる木の枝からの水滴がぽつぽつと落ち始める。野澤リーダーは「芋熊予報め!」と悪態をつきはじめるが二人ともあきらめる様子はなし。

徐々に空が明るくなり、陽射しも出てくる。そして稜線に近づくにつれ青空となり、稜線に出たとたんに一気に大パノラマが展開し、二人で歓声を上げ、万歳三唱とあいなった。雲海の上にはるかかなたの山頂が顔を出しているので、野澤リーダーの山岳解説がとてもわかりやすかった。風もなく、陽射しが暖かく、雲一つない青空。山頂は広くはないが貸し切りなので、二人で大の字になり寝転がる。山頂での爽快感は最高だった。

2日目。乗鞍岳。始発バスで出発。ン十年前に家族で夏休みにドライブに来たときはマイカー規制がなく、車中から大雪渓のスキーヤーを眺めた記憶があった。しかし、登山を始めてから訪れた乗鞍岳は別の山だった。  

この日も晴天に恵まれ、ふもとは黄色に鮮やかな赤が混在する紅葉、山頂付近は緑の広大なh這松林、いくつものピークと池を眺める特殊な山だった。昨日同様、雲海の上に遠くの山頂だけが見える。たぶん頂上には私たちが一番乗り、そして二人占めの贅沢を味わう。早めのバスで下山することにしたが、まだ少し時間に余裕があり、富士見岳を廻り、乗鞍神社にもお参り。

その後も、温泉にそば、リンゴと遊び倒し、平日の特権で18時前に帰京したのである。

コロナ禍の制限があっても、ここまで充実した山行を実施するボクちゃんクラスに改めて敬意を表します。

ありがとうございました。
【特記事項】 特になし

 

 

大滝山山頂から槍ヶ岳

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明神岳

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大滝山山頂

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乗鞍岳山頂剣が峰

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乗鞍岳山頂から西穂高連峰

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乗鞍岳中腹の紅葉

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山頂付近の這松林

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【記録者】 石崎

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このページは、平日クラブが2020年10月17日 16:57に書いたブログ記事です。

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