【山 名】 | 北アルプス 焼岳 |
【集 合】 | 2020年7月26日-28日 |
【行 程】 |
7/26(日) 昼頃 各自山研に集合 周囲散策 山研泊
7/27(月) 6:00 山研出発→(30分)→西穂登山口→(230分)→西穂山荘→(90分)→西穂独標(2,686m)→(60分)→西穂山荘→(150分)→西穂登山口→(30分)→17:00 山研着 行程12㎞ 山研泊
7/28(火) 5:00 山研出発→(40分)→焼岳登山口→(160分)→新中尾峠→(90分)→焼岳北峰(2,431m)→(70分)→新中尾峠→(120分)→焼岳登山口→(40分)→14:00 山研着 行程11km 解散
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【参加者】 | 中川(リーダー)、越智(順不同、敬称略) |
【感 想】 |
中川 せっかく長野に住まいを移したのに、コロナの影響で自宅の裏山にしか登れておらず、ストレスが溜まっていた矢先に、越智さんからの「上高地に行きませんか?」と嬉しいお誘い。すぐに焼岳と西穂独標の2つの計画を立て、ワクワクしながら山研に向かった。梅雨明けが遅れ7月の最終週にも関わらず雨模様の日が続く予想だったので、雨の様子を注視し、途中撤退も視野に入れながら焼岳へ向かうこととし、早朝に山研を出発した。出発してすぐに小雨が降り始めたが、雨に濡れる緑は美しく、鳥の鳴き声が響き渡る中、気持ちの良い登りが続き、まさに「山はいいなぁ!山は美しいなぁ!」の心境。先日の大雨で橋が流されている箇所を渡渉し、いよいよ梯子の連続地帯へ。雨で濡れている鉄やアルミの梯子を慎重に通過していくうちに段々と雨脚が強くなってきた。最後の大梯子の手前まで来た時には二人ともずぶ濡れ状態でまるで沢歩きをしているような様相になり、そこで撤退を決断した。下山途中はヤケクソ気味に「これぞ上高地!」「シャワークライムは気持ちいいねー!」などと二人で笑いながら下っていたが、登山口まであと150mほどの地点で熊に遭遇。登山道脇の笹藪から唸り声が聞こえたと思ったら10m先を熊が走って横切り、それを山研に電話で報告していると、今度は私達の横1.5mくらいの笹藪からもう1匹が顔を出した。その熊と目が合った瞬間に私達二人は一心不乱に登山口に向かって走り出したが熊は追ってくることはなかった。登山口までたどり着いて、二人で無事を喜び合ったが、あの時の私達の対応が正しかったのか正直わからない。焼岳登頂は果たせなかったが、雨に濡れる山の美しさを堪能し、熊との遭遇という貴重な体験をした記憶に残る登山となった。翌日に筋肉痛にもなり、しばらく山をお休みしていた間に筋力が低下したことも実感。コロナが終息してもっと頻繁に山へ行ける日が早く訪れることを願っている。おっちー、また一緒に行こうね! 越智 今回は、梅雨明けを狙った日程で組んだが梅雨が明けず、大きく予定変更をした。急遽前日に、野沢さん、岳大くん、古川さん、中川さんで美登里屋に集合した。山談義をし充実した時間を過ごした。翌朝に山研に出発、天気も芳しくなく終日山研で過ごすこととなった。翌日の明朝は雨も上がっていたため、西穂独標から焼岳へ予定変更し、雨の状況みてすぐに撤退することを確認し出発、山研を出たときには小雨がぱらついていた。最近の雨の状況もあり、梓川も水量多く、焼岳の状況判断も素早く確実に行う必要があったため、山頂を目指すというよりは、山の状況を観察していつでも下りる気持ちで行った。登山口でソロ登山者に会うが人はいなかった。梯子が前回の雨で崩壊しており渡渉箇所が1箇所あった。雨量はそれほどでもなかった。その後、梯子を何カ所か通過し、森林限界手前長梯子付近にて雨が強くなり、長梯子手前で後ろから来たソロ1人と3人パーティーに抜かされる。そして登山口で会ったソロが山頂から戻ってきた。それ以降は登山者とは合わなかった。長梯子を眺め、撤退を決める。雨の登山は音もかき消され山深い焼岳の新たな一面をみることとなった。慎重に下山するも、登山口手前で熊が横切り私たちは慌ただしくなった。横切ったのち、あやさんが音をたてて存在を熊に知らせ、私が山研へ通報。現在地を的確に伝えることができずにあやさんへ電話をかわる。振り返るとすぐそこに熊がこちらを見ていた。目が合ったがすぐそらしてしまった。近すぎて目を見ながらあとずさりはできなかった。あやさんへ知らせ二人で走った。登山口まではすぐだと思っていたので、登山口まで走り抜けようと必死だった。熊は優しい顔をしていた印象だったが、なにより逃げるしかなかった。登山口まで走り抜け、無事を報告した。こんな経験は1度でよいが非常に貴重な体験だった。熊鈴をつけ、大きな声で話をしていたはずだったがこんな近くに熊がいることに気づかなかった。雨で音や臭いが消され、遭遇しやすい環境がそろってしまったのだろう。お互いケガなく無事でよかった。翌日は、双眼鏡をもってバードウォッチングを初体験した。梅雨明け前で雨量も多く地震、台風と災害が続きコロナの影響でソーシャルディスタンスをたもちながら感染予防をして過ごした上高地でしたが、充実した時間を過ごすことができました。 |
【特記事項】 | ヒヤリハット 下山中、焼岳登山口手前100M地点にて熊に遭遇。前方10M先を横切った熊は中型だった。その5分後、振り返ると1.5Mの位置にひょっこりと笹から顔を出す熊がいた。 |
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【記録者】 | 越智 |
20200726-28一北アルプス焼岳
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