親子登山の心得

子どもは冒険が大好き

子どもは、自然のなかで思い切り遊ぶことが大好きです。沢で水遊びをしたり、見たことのない虫や花に出会ったり。体を動かしたあと、山で食べるごはんはすごくおいしいでしょう。 登山には、そうした冒険の喜びがたくさん詰まっています。
でも子どもは体力がないから疲れたら飽きやすくなります。だから山登りをしているときは、子どもが最後まで飽きないで登る工夫をしてあげましょう。子どもが関心を持ちそうな昆虫、爬虫類、鳥、花、植物、木の実、きのこ、小動物などを探しながら歩き、山の中にはたくさんの動植物が生きているわけを考えてみるのもいいかもしれません。そのうちに、雨でも山を楽しむことができるようになります。雨が草木を穿つようす、雨水の流れを歩くこと・・・子どもは経験がないことには興味津々です。

 

「発見」を経験させよう

ポイントは、大自然の中での遊びをとおしてウキウキさせることです。子ども自身に「発見」を経験させれば、きっと山が好きになります。子どもは子どもなりに懸命に歩いていて、そのスピードで見えるものを楽しんでいます。だから大人があまり急かさないようにしましょう。登頂よりも冒険心、好奇心、知識欲を刺激させることを考えてあげましょう。意欲を引き出すことは大切だけど、無理強いの頂上至上主義では、子どもの関心が次につながらないのです。