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初級編 その1

山道を登っていくと、1合目、2合目という表示を見ることがあります。日本の山で、最高は何合目でしょう。

① 10合目

① 10合目

山に参拝する人のために作られました。山頂を10合目として10に分けられていますが、等間隔ではありません。たいていは上に行くほど距離が短くなっていきます。でも、なぜか福島県の磐梯山は5合目までしかありません。噴火で5合目から上が吹っ飛んだ、という説があります。

② 100合目

③ 1000合目


山頂には三角点という柱状の石が埋まっていることがあります。三角点とはなんでしょうか?

① 地図上での山頂をあらわす印で、山の形をしている。

② 三角測量をするために設置したもの。

② 三角測量をするために設置したもの。

三角測量とは2つの点の角度を測って距離を求める測量の方法。そのために見晴らしのいい山などに設置して距離を測り、地図を作りました。学校の屋上など都市にも設置してあります。全国で約10万箇所に設置してあります。

③ 昔は三角の形をしていた。


日本でいちばん高い山は富士山。では2番目に高い山は?

① 北岳

① 北岳

北岳の標高は3193mで日本で2番目。しかし火山を除く山としては、日本で最も高い山です。南アルプス北部にあり(山梨県)、中央本線から見ることができます。間ノ岳、農鳥岳とともに「白根三山」と呼ばれています。固有種であるキタダケソウなど、多くの貴重な植物が自生しています。

② 穂高岳

③ 槍ヶ岳


山で「お花摘みにいきます」と言われました。どういう意味?

① 電話をしにいく

② 鼻をかみにいく

③ おしっこをしにいく

③ おしっこをしにいく

山の言葉で、おしっこやうんこをしにいくときに使います。「キジ撃ちに行く」とも言います。猟師の言葉でしたが、登山者も使うようになりました。だだ山でトイレをするのは最小限に。自然には浄化能力がありますが、限度があります。使った紙は持ち帰り、できるだけ、山小屋などに設置してあるトイレを使いましょう。


「アルプス一万尺 小槍の上で アルペン踊りを踊りましょ」という歌詞の、「アルプス一万尺」とは?

① 1万尺は約3000mでアルプスの標高のこと

① 1万尺は約3000mでアルプスの標高のこと

アメリカ合衆国の民謡「ヤンキードゥードゥル(Yankee Doodle)」の替え歌です。小槍は槍ヶ岳にある岩の名で、先がとがっており、踊りを踊るのは至難のワザ。ときどき「子ヤギの上で」と歌っている人もいる。かわいそう。

② 上高地の河童橋にあるホテルの名称

③ 1万弱のことで、山の数が1万近くあるということ


いろいろ変わった名前の山があります。次の中で、実際には存在しない山は、どれでしょう。
(国土地理院2万5000分の1の地形図に載っているなかで)

① 面白山

② 不思議山

② 不思議山

面白山は、宮城県と山形県の県境、奇妙山は長野県にあります。その他、手ぬぐい山(北海道)、電柱山(北海道)、赤十字山(兵庫県)成功山(栃木県)、雑誌山(高知県)、日本国(山形県・新潟県)、バックリ森(岡山県)、日本山(長崎県)、貧乏山(北海道)などおもしろい名前の山がたくさんあります。

③ 奇妙山


山で道に迷わないためには、地図を読めることが大切です。さて、この地図記号は何?

① 地熱発電所

② 山小屋

③ 高塔

③ 高塔

「こうとう」と読み、高い塔を表示しています。五重塔、展望台、送電線の鉄塔(下の部分の幅が20m以上)、目標物が少ないところの火の見櫓や給水塔などです。東京タワーを上から見た形だとか。


最近クマが町に現れて人に危害を加えるニュースが目立って増えています。では、本州に生息する野生のクマはどれでしょう。

① ヒグマ

② ツキノワグマ

② ツキノワグマ

別名、ヒマラヤグマとも言います。南北アメリカ大陸、ユーラシア大陸などに生息し、木登りや泳ぎが得意です。本州と四国に8000~1万2000頭生息しています。ヒグマは北海道にだけ生息し、2000~3000頭です。日本にはこの2種類がいます。ちなみに、くまモンがいる九州では絶滅しています。

③ ニホングマ


本州や九州に生息する野生のイノシシはニホンイノシシです。イノシシの子どもはなんと呼ばれているでしょう?

① イノブタ

② ウリボウ

② ウリボウ

体毛の模様がシマウリに似ているので、「ウリボウ」と呼ばれます。生まれてしばらくは、天敵から身を守るために、体毛が保護色である縞模様になっていますが、4ヵ月くらいで消えてしまいます。イノシシは警戒心が強く、鈍そうに見えますが、突進力があり、時速45キロぐらいで走れます。

③ イノコ


山で使われる言葉には、日常耳にしない言葉があります。それでは、シャリバテとは、どういう意味でしょう。

① 空腹で動けなくなること

① 空腹で動けなくなること

シャリとは米粒、ごはんのこと。寿司屋では銀シャリともいいます。サンスクリット語で米粒(sari)のことですが、仏さまの骨(仏舎利)と混同されています。山ではシャリバテで動けなくなることもあります(正確にはエネルギーを補給できなくなる)。予備の食料は必ず持って歩きましょう。

② 自転車で登ること

③ 写真を撮る人で山頂が混むこと


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