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中級編 その2

登山道で登山者どうしがすれ違う際、正しい対処法を選んでください。

① 下る人のほうが早いので登っていく人が待つ

② 登りのほうが体力の負担が大きいので下る人が待つ

③ 臨機応変に判断して対処する

③ 臨機応変に判断して対処する

登り優先が基本ですが、それは道を譲りやすい場合のこと。相手が団体だったり、クサリや梯子で避ける場所がない場合など、臨機応変に声をかけ、下り優先も選択肢です。


世界文化遺産に登録され、世界的にも人気が上がった富士山。しかし、間違えて群馬県の「富士山下駅」に下車する外国人観光客もいるとか。では、日本全国に「富士山」という名の山はいくつあるでしょうか。津軽富士とか、薩摩富士とかいう別称は含みません。(国土地理院2万5000分の1の地形図に載っている山)

① 5山

② 9山

③ 16山

③ 16山

福島県506m、茨城県183m、152m、128m、栃木県1184m、427m、365m、214m、埼玉県221m、183m、千葉県285m、神奈川県183m、長野県1029m、岐阜県357m、広島県471m、それに山梨県と静岡県にある3776mの富士山があります。富士山の形をしていることや富士講でつけられた山名が多いようです。


北アルプスの白馬岳は、雪解けになると山腹に馬の形をした雪形が現われることで知られています。それでは富山県と岐阜県にまたがる人形山にはどんな雪形が現われるでしょうか。

① バンザイをしたキューピー人形

② 手をつなぐ娘2人

② 手をつなぐ娘2人

雪形といって、山の雪が溶け出すと地肌が現われて、山腹に動物や人などの形が現われることがあります。農業歴といい、田起こしや田植えなどの目安になっていました。多くの駒ヶ岳など駒がつく名前の山は、馬の雪形が現われることで名づけられています。

③ コケシが3体並ぶ


尾瀨といえばミズバショウ。ミズバショウは高地や北日本に広く自生しています。では、このミズバショウ、花の色は何色?

① 白

② 黄色

② 黄色

白い部分は花ではなく仏炎苞で葉が変形したもの。その中にある黄色いトウモロコシのようなものが花で、多くの花の集合体。ちなみにミズバショウはアルカロイドが含まれ、食べると下痢などを引き起こします。

③ 緑


日本で一番高いところにある温泉は、立山(富山県)にある「みくりが池温泉」で、標高2430mです。では露天風呂の最高所はどこでしょう。

① 本沢温泉(八ヶ岳)

① 本沢温泉(八ヶ岳)

標高2150m。八ヶ岳の東側中腹にある秘湯。本沢温泉から徒歩5分の所に露天風呂があります。囲いはなく、満天の星を眺めながらの入浴は最高です。ちなみに標高2300mの地獄谷温泉は日本最高所の源泉ですが露天風呂はありません。

② 地獄谷温泉(立山)

③ 高天原温泉(白馬岳)


森林限界を越えるとハイマツを見ることがあります。次の中で、ハイマツが分布していない山はどこでしょうか。

① 富士山

① 富士山

富士山にハイマツの群落はありません。ない理由として、比較的新しく誕生した山で、独立峰であること、また土壌の問題などが考えられています。

② 知床岳

③ 穂高岳


山肌を美しく彩る高山植物。日本の高山植物のことをいった文のうち、正しいのはどれでしょう。

① 平地の植物が、環境に適応して高山に上がってきたもの。

② 氷河期の植物が高山に残ったもの

② 氷河期の植物が高山に残ったもの

日本列島に氷河期が分布していた植物の生き残り、すなわち氷河遺存種であると考えられています。日本の地理的環境による、高地での低い気温や冬の積雪などによって生き残りました。植物だけではなく、動物も生き残り、日本には世界でも有数の生物多様性が保たれています。

③ 火山性の高山に生育する植物


世界最高峰の山は、エベレスト。これはインド測量局長官を務めたジョージ・エベレスト(George Everest)から命名されたもの。では、チベット名では何と言うでしょうか。

① 聖母峰

② チョモランマ

② チョモランマ

チョモランマはチベット語で大地の母神(諸説ある)。聖母峰は中国名です。チョモランマを転写した珠穆朗瑪峰とも書きます。サガルマータはネパール名で、世界の頂上という意味です。

③ サガルマータ


風が強いと、夏山でも低体温症になることがあります。風が体の熱を奪うからです。人が感じる温度を体感温度といい、風の影響で実際の気温より寒く感じたりします。それでは、いったいどれくらい温度が下がるでしょうか。

① 風速10m/sで、5℃

② 風速10m/sで、10℃

② 風速10m/sで、10℃

風速1m/sで約1℃下がります。身体のまわりには体温で暖められた空気の層がありますが、風でこの空気の層が飛ばされて体温が奪われるためです。山岳遭難の原因の一つです。
ただ風だけでなく、湿度や日射によっても体感温度は影響されます。日射が強いと風が強くても体感温度が下がらず、式にあてはまりません。

③ 風速10m/sで、20℃


これまで日本に氷河はないと言われてきました。しかし2012年4月に日本雪氷学会が日本の雪渓を氷河だと認定しました。さて、どこにあったのでしょう。

① 北海道の大雪山

② 富士山

③ 北アルプス

③ 北アルプス

剱岳の三ノ窓雪渓と小窓雪渓、立山の御前沢雪渓に存在する氷体を氷河であると認定しました。調査をすれば、もっと氷河はありそうです。


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