公益社団法人日本山岳会山梨支部では、山梨県山岳連盟と共催して、山の日記念の「子どもと登山」を令和６年８月１０日、飯盛山（めしもりやま、１６４３ｍ、長野県南牧村）で実施しました。このイベントは５回目になります。従前「家族登山」と称していましたが、今回「子どもと登山」と呼称変更をしました。
また、このイベントは山梨県の「令和６年度やまなしで過ごす「山の日」関連イベント」としての行事でもあります。

公募した参加者２７名（９組、子ども１５名、親・付添人１２名）にスタッフ１５名（内、看護師１名）の総勢４２名により盛大に実施しました。
飯盛山は、山梨県（北杜市清里）と長野県との県境近くの山で季節を問わず登山者やハイカーに人気の山です。山名の由来は頂上部分がご飯を盛ったような形をしているからだと言われています。
朝9時に野辺山高原平沢峠の獅子岩駐車場に集合し、準備体操のあと全員で記念撮影をして３グループに分かれて登山を開始しました。２度の大休憩の都度、水分補給をして、時折快い涼しい風が吹く中を進み、飯盛山に登頂しました。山頂直下の小広場で昼食後、大盛山（１６５０ｍ）の展望台で３６０度の景色を楽しみ、記念撮影をして、往路を引き返しました。道すがら子どもたちに山道の歩き方や山の花の名前、遠くに見える山名などを説明しました。
陽射しは強かったもののそよ風が吹き抜け、マツムシソウやアサマフウロ、コオニユリ、アザミなどが咲き乱れ、眼前には八ケ岳連峰、南アルプス北部の山々、近くには茅ケ岳、男山や天狗山、奥秩父の山並みなど素晴らしい眺望でした。
スタート地点に下山後、プチクライミング組と植物観察組に分かれてのひとときを楽しみました。獅子岩では、恐る恐る岩に手をかけながら登る子どもや進んで二度三度興じる子どももいて、みな大喜びでした。
締めくくりは、JR小海線野辺山駅近くのポッポ牛乳でおなじみのヤツレン工場売店でソフトクリームを参加者全員でいただいて午後３時散会しました。

（北原孝浩　記）